新潟県内であれば、テレビCMでもみたことがある方もいらっしゃると思います。
当サイトの場合、相談を受けた施主さんが最終的に選んだ住宅会社がユースフルハウスということで、以前から気になっていた会社ではあります。
このページでは、ユースフルハウスの情報を紐解きながら、家づくりの考え方を解説しつつ、ユースフルハウスは予算が合えばおすすめな住宅会社である点などを解説していこうと思います。
ユースフルハウスってなんだ?
ざっくりとユースフルハウスを説明します。
ユースフルハウスとは
新潟市中央区にある住宅会社で、燕三条にもスタジオとモデルハウスがあります。価格帯としてはローコストとは言えないですが、標榜されている性能を加味すればコスパは高く安心した家づくりができる会社です。

- Cost
- Durability
- Design
どこも大体同じことを売りにするので差別化は難しいのですが、コスパと性能とデザインがバランスよく、どこも欠けることのない家を建てたいというコンセプトがあります。
ユースフルハウスのミッション
- 家づくりを通して、私達に関わる人を幸せにする。
- 新潟で一番「より良い」住まいをつくる会社でいる。
- 施主様を地震での倒壊やヒートショックの被害に合わせない。
- 生涯コストを抑え、感性価値の高い住まいを提供する。
- 美しい街並みに貢献できる意匠を目指す。
会社概要
- 会社名株式会社ユースフルハウス
- 代表者代表取締役 難波 正則
- 本社所在地〒950-0964 新潟県新潟市中央区網川原1丁目17-7
- TEL025-383-8771
- FAX025-383-8772
- 認可番号建設業認可 新潟県知事(般-30)第44447号
- 一級建築士事務所 新潟県知事(イ)第5235号
- 宅地建物取引業 新潟県知事(1)第5459号
- 登録機関日本住宅保証検査機構(JIO)登録業者
- 株式会社ハウスジーメン 登録事業者
- 第三者検査機関 株式会社中央グループ検査登録事業者
- 家学塾 新潟支部会員
https://yousefulhouse.com/company/
ユースフルハウスと比較したい会社
坪単価やデザインを考慮すると、次にお勧めするハウスメーカーや工務店と比較した上で、見積もり出してもらうとしっかりと比べられると思います。
店舗情報
モデルハウスと打ち合わせ用のスタジオがあります。
新潟中央スタジオ/本社
住所
新潟県新潟市中央区網川原1丁目17-7
営業時間
9:00~18:00(毎週水曜定休日)
電話番号
0120-315-781
燕三条スタジオ(予約専用)
住所
新潟県燕市井土巻3-30(イオン県央隣)
営業時間
9:00~18:00(毎週水曜定休日)
電話番号
0120-315-781
三条モデルハウス
住所
新潟県三条市上須頃
営業時間
10:00~17:00(毎週水曜定休日)
電話番号
0120-315-781
ユースフルハウスの強み
公式HPを読んでいるだけなのですが、家づくりをし終えた視点で書いているので、「ユースフルハウスに行ったらここを深堀してみよう」というポイントをお伝えできればいいかな、と思います。

どこも公式HPで不利になるようなことは書かないので、実際に聞いてみてその反応を参考にしていくのが家づくりでは大事だと思います。コミュ力が試されます。
https://yousefulhouse.com/concept/
ユースフルハウスのHPを眺めていると、上記の強みを標榜していました。これらを適正に評価するには、まずは「主観的な評価」なのか、「客観的な評価」なのか、を考えていきます。
デザインとスタッフの質に関しては顧客側が評価するものなので、まずはデザインの傾向から「好きだな」と思ったなら資料請求で情報を補強していくことをお勧めします。
次に、スタッフに関しては、見積もりまでの数回の打ち合わせで評価していくもの。
あえて「頼れる」を数値化するなら資格の有無などを気にするくらいですが、家づくりをした身からすると資格なんかよりも「顧客の依頼を翻訳する力」、「タスク整理力(依頼を忘れない)」、「実行力」「バランス感覚」「コミュニケーション力」などの社会的なスキルの方が大事なので、話をしてみるのが一番だと思います。
高い自由性というのは、自由度が高いということだと思いますが、これはプランニングスキルと言い換えられると思います。これも事前には分かりかねるところはあるのですが、数社の相見積もりをした上で、見積もり時の間取り・コスパのプレゼンテーションで把握したいところです。
- コスパは見積もりを出してもらわないと評価できない
- 打ち合わせをしないとスタッフの質は読み取れない
- プレゼンしてもらわないと自由度の高さは測れない
では、客観的に測れる指標は「コスパ」「高性能」「保証」の部分ですので、この辺りを丁寧にみていこうと思います。
住宅性能はかなりお勧め
まず、YOUSEFUL HOUSE、「全館気密測定」なのがすごくいいと思います。昨今では標準化されてきたサービスではありますが、「気密性=C値」は理論値ではなく実測値になります。つまり、プランニングの段階で計算して出すものではなく、実際に立ち上がった家の評価になります。
一定のC値を保証するものではないと思いますが、この「建築中にC値を測定する」というのが、中途評価になるので家の仕上げの制度に関わっています。
基本的に、家を建てるのは大工、あるいは施工業者と言われる方達、いわゆる職人さん達です。。
我々はこれらの「実際に家を建てる職人」の質だけはどうやっても選べません。ハウスメーカー・工務店と職人の関係性にもよりますが、いい緊張感がなければ、人は楽をしようとするものです。
C値が測定されるとなれば、施工時の仕上げに手を抜くことはやりにくくなります。下手をしたらやり直しになる可能性も出てきますからね。
その他、ユースフルハウスの性能の高さ
- 基本外皮性能はUA値0.46で設定
- 完成時C値:平均0.54 ※過去最高値0.15
- 耐震等級3までの対応が可能
- 耐力面材、制振ダンパーを採用
耐震等級に関しては高いに越したことはないのですが、ある程度の耐震・制震性能があれば必要十分で等級2にするのは選択の余地があっていいと思います。

日本の災害は地震だけではないのは昨今のゲリラ豪雨・線状降水帯の大雨でも痛いほど実感しているところ。壊れない家を目指すと同時に、壊れてもいい家(何回か家を建てるコスパ)についても考える必要があると思います。
この辺りは、考え方と自分の不安のベクトルがどこに向いているかについて考えていく必要があると思います。私の場合は、不必要に住宅ローンを増やすこともリスクだと思っています。
コストパフォーマンスは高いの?
コストパフォーマンスの高さを謳っているものの、わかりやすいパッケージ商品は設定されていないため、コスパを評価することはできません。
イニシャルコスト

これをみると、建物費用が1,900万円から設定されています。ローコストばかりをみて家づくりをしていた私からすると「少し高いな」と感じるところですが、高い性能と自由設計であることを考えるなら妥当なラインだとも言えます。
ランニングコスト

ランニングコストを抑えるために、いい建築素材を使用しているという旨が解説されています。

この光熱費にはいろいろトリックがあるのですが、将来的な光熱費の変動を施主がどう考えているかでお得度合いが変わってきます。
まず、シンプルにエネルギーの価格が上昇すると考えていれば、この差は広がっていくので、もっとお得になる、と考えてもいいと思います。
今後、エネルギー生産の技術革新があることも考えられますが、基本的には電気料金は値上がりすると思います。電気は値段が上がっても買わないという選択肢はないですし、資源が無制限に利用できることは考えにくいです。
仮に「無制限に利用できるエネルギー資源」ができたとしても、利益独占のことなど考えると、一般市民がお金を出してエネルギーを買う構造は変わらないでしょうね。
いろいろ書きましたが、電気代は上がると思います。
ただ、エネルギー使用量が横ばいか、というとここは微妙なところです。
まず、エネルギーを使う「家電」などは省エネ効果をもっと高めて節電効果は今よりも高まる可能性があります。
また、自宅でのエネルギー生産・蓄電方法も今よりもずっと効率的になっていくと思います。
家の性能に依存する生涯光熱費については変動要素は多いので、この場所・この時に簡単に評価できるものではありません。とはいえ、下振れすることも考えれば、性能の高い住宅を建てた方が「電気代が上がった」場合のリスクヘッジになることは間違いないと思います。
いろいろ書きましたが、コスパがいいかどうかは評価できないことには変わりないです。自由設計がメインの会社では、住宅価格の適正を評価するのは難しいですね。
https://yousefulhouse.com/concept/cost-performance/
坪単価
参考にはならないかもしれませんが、SUUMOで標榜している坪単価は以下の通りでした。やっぱり高いね。
適正か悩んだらプロの目で見てもらう
ちなみに、見積もりなど出してもらって「うーん、これだと高いかどうかわからないな」というときには、建築士に相談できるサイトでauiewoというところがあります。
こういうところで、同条件でコンペしてもらって、異様に高いようなら見直してコンペ案を採用したり、住宅会社の提案が妥当だとわかれば、契約する際の安心材料に変えることができます。

アフターサービスはどうなの?
施工状況を確認できるサービスがある
建物の検査をして頂いている第三者検査機関協力の下、施工検査結果をお施主様が確認できるシステムをご用意
これは情報共有する上でいいですね。とはいえ、検査した段階で以上があればその時点で共有されるので、大事なのは「どこをどう対応しているところなのか」が関係各所で共有・確認できるシステムになるのが一番です。
保証
- 建設工事総合保証
- 住宅瑕疵保証
- 地盤保証
- 白アリ保証
- 30年延長保証制度(オプション)
この辺りはありがちな保証だと思います。
定期点検
- 半年
- 1年
- 2年
- 5年
- 10年
これも一般的ですね。
オプションで保証期間を30年に伸ばすことができます。
家の寿命に関連する不具合は10年点検までに見つかる場合がほとんどなので、オプションで保証期間を伸ばすメリットは薄いかもしれません。とはいえ、基本的に保証は不安への対処法ですので、心配なら必要な対価だと思います。
家のお悩みが相談できるコールセンターに対応
ただ、オプションにはなりますが、10年間24時間緊急コールセンターを利用することができます。多分外部サービスですが、修理・改修工事などを所定の管轄に回してくれるだけのサービスとも言えますが、これを「住宅会社」を通さない、というのは結構大事。
というのも、住宅会社の営業に任せると、マルチタスクになって「忘れられる」ことが結構多い。ここは第三者サービスを挟んで責任もって管理してもらったほうがストレスが減っていいと思います。

とはいえ、家の中の困ったをわざわざ住宅会社を通すこともないので、壊れたものは壊れた設備の販売メーカーに問い合わせた方が早かったりしますけどね。

アウトソーシングのコールセンターだとしても、結局、住宅会社側で話が止まる可能性もあるので、結局、修繕関連の相談はストレスが溜まりそうだけどね。
https://yousefulhouse.com/concept/after-maintenance/
ユースフルハウスの口コミ・評判
個人的には口コミほど当てにならないものはないのですが、それでも少しでも悪い情報がないか調べてしまうのが人間の性です。
掲示板の情報
ユースフルハウスは胎内でも施工してる。ほとんど宣伝もせずに口コミと紹介だけでやってるんだから大したもんだよ。
https://www.e-kodate.com/bbs/thread/565146/3/

雑誌やテレビCMもしているので、広告予算はしっかりと使っている会社だとは思いますが、口コミや紹介での獲得はポジティブな印象ですよね。
ユースフルハウスもハーバーハウスあたりやイシカワとぶつかるのでしょうか。ただ施工はイシカワよりも丁寧な印象を受けました。
https://www.e-kodate.com/bbs/thread/565146/3/
ユースフルハウスはこれからの会社だけに信頼を得るためにもチェックは厳しいのでしょう。
やっぱり『ユースフルハウス』が無難な選択ですかね。個性的、デザイン性なら『住み家』なのでしょうけど名前の出ている会社では多少高い?のでしょうね。『オースリーホーム』と『ハーバーハウス』は拮抗する、と考えていいのでしょうか。この4社で検討すれば少なくともハズレはないでしょうね。
https://www.e-mansion.co.jp/bbs/thread/565146/

ユースフルハウスはデザインも悪くないと思いますが、ここは個人の価値観によるところなので、まずは実例集などをチェックしながら「どんなデザイン傾向があるか」を見ておくと、自分の家の形も想像しやすいと思います。
口コミは意味がない話
私のサイトも、かれこれ5年ほど運営しているのですが、これくらい長くやっていると、レビュー記事作成の依頼は頻繁に届きます。今のところ、家づくりの記事を書いてくれ、というものはありませんが、悪く書いた内容を指摘して裁判を起こす、というものはありました。怖いですね。

言ってしまえば、ネット上の口コミはいくらでも情報操作ができるものです。いい情報を金で買って、悪い情報は叩き潰す。案外、これはできます。
私のような弱小サイトの場合、どう考えても裁判で勝てるケースにおいても、裁判をする労力を考えると「もう面倒なことには巻き込まれないから適当にいいこと書いておけばいいよね」という心理が働きます。
さらに、有名ブロガーになれば当然、「ちょっといい感じに書いた記事」を書いて報酬を受け取ることもできるわけです。ちょっと検索したくらいで出てくるような口コミ・評判は、ほとんどがこういった「毒にも薬にもならない」ものです。

もちろん、少しでも「悪い対応」をとる会社は検討圏外として弾きたくなるのですが、結局、「良さそうな口コミ」ですら当てにならないのですから、悪い口コミを探しても埒があかないのです。
だから、家づくりをするときは、とにかく「基礎的な知識を身につける」ことと、「比較できる資料を増やす」ことが大事です。

看護においても、「異常」を全て覚えるのは難しいから、「何が正常か」がわかるようにひたすら事例を見ていくことが大事、だと教わったことがあります。
家づくりにおいても同じことで、「ここは流石に高すぎるな」とか、「なんでここは性能に関する情報を全く出さないんだろう」とか、そう言ったことを疑問に持てることが大事になってくると思います。

せっかく見積もりを作ってもらっても、それがいいかどうかを判断するには、他の会社と比較しないといけないってことですね。
Web広報活動
ちなみに、住宅会社の一般的な広告媒体といえば「テレビCM」と「住宅雑誌」ですが、ユースフルハウスはこの辺りの広告費用はしっかり予算編成して割り当てているように思います。というか、テレビは(以前程ではないにせよ)高いので、ここは大きな分かれ道。
Webメディア、SNSに関しては、Twitterの更新はほとんどないものの、FacebookやInstagramといった媒体では頻繁に更新されています。広報さんの趣味はあるのかもしれませんが、画像系の更新は得意みたいです。大事ですね。
https://www.facebook.com/yousefulhouse
https://www.instagram.com/yousefulhouse/
結局、ユースフルハウスは選ぶべきか
ユースフルハウス、私は調べながら「施主さん、予算に余裕のある家の建て方をしているな」と感じました。これは、もともとターゲットとする顧客層がゆとりのある方達なのもあると思いますが、この方達が満足のいく家づくりを提案できているところもあるのかな、と思います。羨ましい。

私のようなローコストしか選択肢がない場合には選びづらい価格帯ではありますが、「坪単価?なにそれうまいの」くらいの方には希望に沿ったプランニングが期待できるのでお勧めできます。

性能を踏まえれば、価格も、決して高いわけではないんですけどね。
というわけで、簡単に記事に書いた情報をまとめます。
ユースフルハウスのお勧めできるところ
- 施工の仕上がりを評価できる「気密測定」に対応
- 基本的な性能は「北海道の寒さにも対応」できる高レベルな水準
- 自由設計のため価格評価ができないのが厳しい

ハーバーハウスやイシカワ、パパまるあたりで検討している方だと「高いな」と感じるけど、実際、ローコストで同じ水準まで高めると結局、同じくらいの値段になるので、得意な価格帯で勝負しているところに頼むのが一番です。
ユースフルハウスで確認しておくこと
- 営業/担当との相性(コミュニケーションはストレスなく取れるか)
- 見積もりで確認できるだけ正確なコスト
- 着工中の棟数

性能に関しては安心していいと思いますが、心配なのは自由設計による「不明瞭なコスト」部分です。ここはしっかり確認して、できれば何件か同程度の住宅会社と比較した方がいいです。

人間関係はどうしても相性があるので、まずはしっかりと話をすること。
加えて、現在抱えている案件が立て込み過ぎているとどうしても雑になる部分はあるので、「余裕のある時期」に依頼した方がお互いにストレスがなくていいですね。
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