私は家づくり情報を集めるのが趣味なのですが、何より「スタッフブログ」というものをこよなく愛しております。

広告用の作られた文章よりも、スタッフブログの方がよっぽど信頼性の高い情報が得られるよね。
というわけで、4年間、スタッフブログを読み漁ってきてブログ運営を手がける私がお勧めする、「スタッフブログの読み方」についてお伝えしようと思います。
スタッフブログの読み方
まずは、これから家づくりをする方は、スタッフブログのどこを読んだら「良い住宅会社」なのかわかる部分・ポイントをお伝えしていきます。
良いスタッフブログを見分けるポイント
- 更新頻度
- 画像の豊富さ・質
- 自社SNSとの連携
- 戦略的な更新となっているか
大雑把に言えば、こんな感じです。順を追って説明していきます。
更新頻度で本気度を図る
まず、シンプルでかつ分かりやすいポイントが、「ちゃんと更新されているか」ということです。更新されていない理由は、だいたい以下のような状況に置かれている会社が多いです。
- 更新できないほど忙しすぎる→人手が足りていない
- スタッフブログの集客効果を甘くみている→マーケティングが弱い
- スタッフがブログのネタに困る→家づくりの知識が不足
- ブログ以外で更新している→SNS連携不足
ブログ更新できない会社は注意
忙しいことはいいことでもあるのですが、キャパオーバーである会社は、施行ミスやコミュニケーションエラーが多くなるので注意しましょう。
Web集客できない会社も注意
Web集客は難しく考えると大変そうですが、このブログを見てもらえればわかる通り、特に何の変哲のない人が、特に何も考えずに更新していてもそれなりに人は集まってきます。

やることやってればちゃんと利益に繋がるし、テレビ広告よりイニシャルコストも維持費もかからない。それなのに、Webマーケティングを考えない会社は、将来性が薄いと私は考えています。
ちゃんと勉強して、ちゃんと取り組めばもっと成果が出るのにやらない、スタッフブログという枠組みを作るだけで満足して放置する会社は危険だと思った方がいいと思います。
スタッフの家づくりの知識をみる
スタッフブログでは、書いている情報も大事です。
家が好きな人はブログ記事に滲み出てくる
本当に好きで家づくりをしている人は、かなり勉強している方なので、ブログで書くことも家づくりのことが中心となります。説明の上手い下手はありますが、知識があれば話題を掘り下げますし、知識がない人が書けば上っ面の情報の羅列になります。

例えば、オープンハウスイベントを列記しているだけ、みたいなね。
家づくりを安心して任せられるスタッフを探す
家づくりに関しては、無知が一番の命取り。これは、顧客側もそうですが、対応するスタッフの質も大きく関わります。まずは、しっかりとスタッフブログから「家づくりができるか」値踏みするべきです。
「読まれる記事」を書いている
ものすごく当たり前ですが、ブログは「読まれる」ことで初めて価値が出てきます。ですが、業務として淡々とこなしているだけのブログ更新は、ページが開かれても読まれることはありません。
「読まれること」を意識しているか
これは、ブログに対する意識の問題。
「まーどうせ誰も読まないよね」というブログは、更新頻度が少ない上に、何が言いたいのかわからない。書いている目的もわからない。書いている本人もわかってないのかもしれない。
しっかり仕事として取りくめば、そこに真剣味が帯びるはず。家づくりだって同じように、手抜きはしないのが鉄則。一緒に家づくりをする際に、手抜きをする人は必ずミスを犯します。
誤字脱字はチェックされているか
これは、先述の「読まれること」にもつながりますが、誤字脱字のチェックは、自分でやるより他の人がやった方が捗ります。

自分で書いた文章は、無意識に流し読みするし、自分の癖や勉強不足で「正しい」と思い込んでいて間違いに気づかないことがあります。
つまり、誤字脱字チェックを「他のスタッフが行っているか」で精度が全く異なるブログになります。

会社単位で、しっかりと取り組んでいるか、姿勢が見えてきます。
SNS情報発信が豊富
スタッフブログの話をしているので、当然、自社HPの一部カテゴリをブログページにして更新していく場合が基本です。
ですが、大事なのは「SNS展開」も考慮して情報発信できているか、ということ。
ブログと連動させたいSNS
- インスタ
- 無料ブログと連動
- メルマガ
- LINE@
家づくりブログで一番助かるのが、「どんな家を建てているのか実際に見てわかる」ことです。言い換えれば、写真が豊富かどうか。

オープンハウスに行ければいいけど、最初は敷居が高く感じるし、営業かけられると面倒だし。
今は、写真はインスタを通して簡単にアップロードできるし、個人アカウントに直接訴求することができます。住宅会社のスタッフブログでインスタと連動していないのは、今の時代の広告のあり方を全く理解していないことになります。
無料ブログのアカウント
一昔前なら、無料ブログ全盛期で家づくりするときは「ブログ検索」したりして情報を集めていたところ。だから、あえてアメブロやYahoo!ブログにアカウント開設して上位記事目指したりする手法もありましたが、今は検索優位なので時代遅れです。
参考になるスタッフブログランキング
何でもかんでも「ランキング」にしたがる悪い癖があるのですが、とりあえず好きなスタッフブログをピックアップしておきます。
ディテールホーム
ディテールホームは当サイトでも取り上げており、「おしゃれな家を」「適正価格」で建ててくれるところです。
スタッフブログはシンプルな構造で、PCの画像幅で見ると少しサイズ感があっていますが、モバイルファーストにシフトしたんだと思います。

インスタの画像量が、いい
ディテールさんはおしゃれでクールな家づくりをしていることもあり、インスタに投稿される画像がいちいちカッコ良くて憎たらしいですね(笑)
家を建てないとしても、フォローだけでもしておきたい良アカウント。
https://www.detail-home.com/blog/
ユースフルハウス
ユースフルハウスは画像が大きく(未処理なだけかもしれないが)掲載されるので好きです。PCサイズだと少しくどくも感じますが、私は画像の質がいいに越したことはないと考えているので大変好感を持っています。
問合せが常時ブラウザ下部に表示されており、メニュー項目が構造化されておりわかりやすいのも好感が持てます。
http://yousefulhouse.com/blog/
オウルの家
サイト構造が10年ほど時を止めているような印象はあります。たぶんガラケーサイズの液晶で閲覧しているかのような長細いディスプレイに慣れている方が運営しているのでしょう。
ページトップボタンを常駐させるより、メニューボタンに変えてアクセス誘導した方が読者にはわかりやすそう。
馴染みやすい文体は好印象
更新頻度は高く、さらに馴染みやすい内容で「すでに顔見知りの顧客」であればとても楽しめそう。

アメブロあたりの家づくりブログの感じが好きな方にはお勧め!
ナレッジライフ

お金があれば、私が頼みたかったナレッジライフ。20年後にリフォーム依頼したい。
営業時間中はチャットにも対応し、現代風の読みやすいサイト構造になっています。スタッフブログは「世間話」を入れてからイベント誘導に入る細かな気配りがあり、別記事へのリンクも忘れずに配置する、スタッフブログとはこうあるべきという見本のようなブログです。
https://www.knowledge-pure.com/co_diary.html
オーガニックスタジオ
オーガさんは、「知識系」の記事投稿もあり、純粋に勉強になる良いブログです。ブログ導線として「メールマガジン」への出口も提案しており、会員になってもらってからじっくりオガスタの魅力を伝えられるいい事例。
https://www.organic-studio.jp/staff_blog/
清新ハウス
PCブラウザで見ると少しくどく感じるが、「SNSフォロー」から電話番号、資料請求など誘導すべきことは全て上部メニューバーに詰め込んだ、という例。
読者が「清新ハウスのイベント」を読みに来た方ならいいけど、家のメンテナンス情報など有意義な情報も配信しているのだから、タグにまとめて記事内にリンクを貼るなどすると導線ができそう。
https://www.seishinhouse.com/staff-blog
なんか、いつの間にか各ブログへのダメ出しみたいになってきたので、また別の機会に書き直します。
熊木建築事務所
私が愛してやまない熊木建築事務所のブログ。

珍しく、更新が滞りがちなこの頃で少し心配していましたが、久しぶりの更新は土地の話題で実に専門的。知識系から、建築途中の工程を写した写真、丁寧な筆運びと、ブロガーの心をくすぐるコンテンツで読んでいて飽きません。
ハーバーハウス
ハーバーハウスは、なかなか「ブログ」というキーワードがとりづらい構成で仕掛けており勉強になります。
新人教育の一環
ハーバーハウスは、新人社員が専用ページで更新していくのが例年のお決まりとなっています。
別記事に分けましたが、新人がブログに取り組むことは大変有意義なことだと思います。読んでいるのは肉親や友人が中心かもしれませんが、自分が学んだことを「会社の看板」を背負ってアウトプットしている様子は、とても好印象です。
http://herbarhouse-blog07.com/
スタッフブログの書き方
スタッフブログの書き方についても書いていたのですが、流石に読みたい人は極々限られるだろうと思い、別記事にしました。
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