新発田市は縁あってしょっちゅう来るのですが、市役所近くにおそらく博多長浜系の豚骨ラーメンを食べさせてくれるお店があったのでご紹介します。
九龍に至るまでの経緯
まずは、簡単にラーメンが出てくるまでに楽しめる駄文をご提供します。
新発田市は永遠のラーメン未開拓地
序文にもありました通り、私はそれなりに新発田市に足繁く通っています。かれこれイコール生年月日くらいは通っています。

そんなご縁もありまして、少し辛めに評価すると「新発田市にラーメン店は根付かない」と感じています。

国道沿いなんかに、ラーメン店ができることもあるけど、あまり長くは続かないよね。
どちらかといえば洋食寄り
例えば、私の知っている限りだと洋食器で有名な燕市なんかは、その影響もあるのか美味しい洋食屋さんが多く存在します。美味しいお店が増えるのには、それなりの土壌が必要です。
戊辰戦争では裏切りからの新政府軍に合流
新発田市の暦を紐解けば、文化的に開花しているのはやはり城下町として栄えていた頃かと思います。とはいえ、溝口家の栄し新発田藩は戊辰戦争ではどう言った経緯かは省略するにせよ新政府軍に合流し、明治時代まで辛くも存続しておりました(知らん)
つまり、時代的には、「新発田城」を中心としてそれなりに栄えていた新発田は、戦争までは軍の指令地としての軍都、その後柴田城が焼け落ち日本軍が解体となってからは、それなりの規模の商業都市として、まぁいわばそれなりに栄えてきました。
商店街が栄る商人の町に
今、新発田の街を形作っているのは、城下町としての町並みの上に、ででんと戦後復興の街を乗せたようなもの。

いかにも昭和というアーケードに下駄履き住宅が並んだ様子はそれなりに壮観ではありますが、ノスタルジックを刺激するほどに「古き好き昭和」という感じがないので、なんとなくただ寂れたシャッター街という感じがなくはない。
話が長くなりましたが、その昭和時代の商業都市として「地域の洋食屋さん」のような老舗食堂に関しては、いい具合に根付いてくれています。

ただ、洋食の名所としてブランド化しているわけでもない(と感じている)ので、ベッドタウンの住民の胃袋を適度に満たすくらいの実に平均的な街の外食産業といった感は否めない。
自然発生的に洋食店街として、街が作られていけばいいのですが、あくまでも需要と供給の、時代の波に流されるだけ流されてきたのが、新発田という街なのです。
ある意味、商人の町としては優秀なので、その辺りの損得勘定でお店を入れ替えている、とも言えるけどね。
ラーメン屋が根付かない理由
新発田のラーメン事情を経済学的にアナリストします。
近所のラーメン屋に歩いていく感じではない
ちなみに、市民がラーメン嫌いなわけではなく、村上や新潟方面に「ラーメン遠征」に出る方は多いと思います。むしろ、田舎のベッドタウンにありがちな「休みの日は家族で遠出」が、実に平和で牧歌的な庶民の休日イメージとして植え付けられているのも悪いっちゃ悪い。

家族で外食の時は、パパは普段、勤務地付近のラーメン屋で済ませてるから、家族の場合はファミリーレストランのような場所の方がありがたい、みたいなのもあるかもしれん。
前述の通り、ラーメン屋がないわけではなく、一部の有名店舗を除き、ある程度の周期で入れ替わっているのは、単に「顧客が飽きてきたら別ジャンルの店舗とローテーションさせる」みたいな、オーナー側の思惑もあるかもしれません。
商店街という立地条件上の制約
新発田に関しては「商店街」をどう扱うか、みたいなところも考える際には重要です。
先ほど、新発田の商店街の話もしましたが、新潟の場合は、ラーメン食べに遠出するのですが、その際に必要なのが車であり駐車場です。
ショッピングモールに客が取られる云々が、イオン建設時に囁かれていましたが、ショッピングモールがドウコウよりも、根本的に「顧客のニーズが追えていない、わかっていても対策しない・できない」では、どうしようもない話です。
じゃあ、ショッピングモールにラーメン食べに行くかといえば、そういうわけでもなく。(そういう場合も、もちろんある)結局のところ、顧客のニーズと、自分たちが対処できる問題が噛み合わなかっただけの話です。

ラーメン店に関しても、新発田という街でラーメン店を展開する上で、何が必要か、何が努力できるか、何を提供するかを考えた上で、店舗がなくなったり、移転していくわけですね。
新発田でも「ラーメン店で町が盛り上がる」くらいの名店ができることを楽しみに待ってます。
新発田市のラーメン店といえば
あげればキリがないくらいに、店舗数はあります。ですが、とりあえずこれだけ知っておけばいいってのは、以下のリストをご覧ください。
- 和玄
- 梟
- 焼肉ラーメン「煌」
- 中華レストラン タクロー
- みやむら食堂

きぶん一という名店がありますが、あれを新発田の店とするには気が引ける。あれは「月岡」のものですね。
「九龍」のレビュー・評価
さて、長々と新発田の話をしましたが、そんな話題(?)の商店街、しかも市役所近くのかつては栄し飲み屋街の「新道」に店を構えるのが、「九龍」です。

このくだりの後に紹介されたくないだろうね。。。
「九龍」の店舗はどんな感じ?
珍しく、外観から写真におさえておきました。

この写真だけだといまいち「新道」な感じがしませんが、この反対側の道では、いかにも新道らしさに溢れるお店が立ち並んでいます。
「九龍」に迷わずいくためには

実は、「九龍」には専用の駐車場が(たぶん)ありません。
市役所と図書館の間にコインパーキングが何箇所かあります
偶然にも、大体の人は「市役所」あたりに用があると思うので、市役所の駐車場を利用すると、割と近いです。
とはいえ、第一駐車場はなるべくお年寄りや障害者のかたに場所を譲るべきかとは思うので、旧図書館(現在は歴史図書館)近くの、第3・第4駐車場かその近辺のコインパーキングを利用することをお勧めします。

市役所から行く場合だと、新道を通りぬけて歴史図書館に向かおうとする間に「九龍」がある感じですね。
入店は妙に緊張する
これは、私が新発田に縁ある人間だからだと思いますが、「九龍」に限らず、新道のお店に入る時はかなり緊張します。なんとなく、イケナイことをしているような感じがしてしまうのです。
だって、熟練の怖い人なんでしょ?
新道で長くやってるような店だと、人生の酸いも甘いも辛いも経験しているような方々ばかり。
少しのことでは動じませんが、頑固親父というか、街を取り仕切るDonのような方がいるんじゃないかと、言い換えれば、言いがかりでめっちゃ怒られるんじゃないかと心配することはあります。

もちろん、飲食店で藪から棒に客に不躾なことをするお店は長く営業することはできないので、安心して御入店ください。
「九龍」のラーメンは美味しいのか?
基本的には、私はブログで「美味しい」しか書きません。ものすごく遠回しに「もっとこうしたらいいのに」的なことは書きますが、飴と鞭の使い分けは圧倒的に甘党で、M党ではありません。
赤・黒・白から選ぶシステムって
まず、メニューについて簡単に説明しますが、基本的には、博多系の豚骨ラーメンがベースとなり、「赤」「黒」「白」の中から味の追加要素を選んでいきます。

、、、ん? このシステムって、博多一風堂スタイルでは?
博多一風堂といえば、私が都内を散策しているときに、何やら行列のできている店があり、並んで食べたら美味しかった、でも、よく見たらチェーン店だった。という曰く付きのお店(いわくはない)
とりあえず、一風堂だと思えば、不味いわけは決してない。ただ、レビューをする必要があるのかといえば、「一風堂みたいな味でした」で終わってしまう。

これは、ブロガーとして腕の見せ所、、、なのか?(ハードルを上げていくスタイル)
急に、変な汗かいてきました。
黒とんラーメンの味レビュー
では、本題です。先に言っておくと、博多とんこつのコンセプトから外れることのない、普通に美味しい豚骨ラーメンでした。

マー油って、だいたい美味しい
注文してから気付いたのですが、変な話、マー油がうまいし香ばしいので、なんかマー油かけとけば仕上がる、みたいなことを誰かが言ってた。

つまり、ブログ記事にする前提で注文するなら、スタンダードな「白とん」一択だったな、と。
九州的な仕上がりはいい
ただ、マー油の件は棚上げしとくにせよ、写真の通り、結構「九州感」のある仕上がりのラーメンです。

私は、具材は2〜3点くらいの、シンプルな感じが好きなので、なんかグッとくるラーメンでしたね!
腹減ってくる
これ、記事書いてる時は、だいたい脳内がカロリー欲し始めるので、食べ歩き記事って拷問ですね。
「九龍」の基本情報
ここからは、なんか食べログとか見たいな情報をだらだらと書いていきます。基本的に、情報は九龍に直接ご確認ください。
メニュー
写真はあったので、可能な限りお伝えしますが、基本的には更新時の情報であり、店舗に直接確認いただければ間違いはないかと思います。
ラーメン関連

- 赤とん(少し辛い)
- 黒とん(マー油)
- 白とん(ベーシック)
赤と黒だけ少し値段が上がります。
他にトッピング系で以下のようなバリエーションが
- チャーシュー麺
- バカネギラーメン
- 大バカネギラーメン
替え玉がいい
替え玉もありますが、ご飯や明太ご飯もあります。

長崎名物

九州らしく、長崎ちゃんぽんと長崎皿うどんが食べられます。新発田で食べれるのは珍しいと思います。
定食

- 生姜焼き定食
- 五目あんかけ飯定食
- 中津唐揚げ定食
- 野菜炒め定食
ランチタイム

ランチタイムになると、替え玉が無料になります。
店舗情報・営業時間
更新日以外は情報を探さないので、基本的には店舗に直接ご確認ください。
店名 | 九龍 |
ジャンル | ラーメン |
電話番号 | 0254-26-2110 |
住所 | 新潟県新発田市中央町3-11-8 |
交通手段 | 新発田駅から994m |
営業時間 | 営業時間 [月~土] 11:30~14:30 17:30~翌4:00 [日・祝] 11:30~14:30 17:30~翌2:00 |
定休日 | 日曜営業 定休日 無休(1月1日~1月2日のみ休み) |
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