2018年の高校野球新潟県予選は、とうとうベスト8まで決まりました。準々決勝は7/21(土)を予定しております。4戦あるうちの、なぜか新潟対新発田にピックアップして記事を書きました。両校共に県下有数の進学校ですね。文武両道はなかなか真似できない素晴らしいことです。熱戦を期待しています。
新潟県民ブロガーとして、どうしても記事にしたかったので、時間はないが手短に。
新潟高校と新発田高校がそれぞれ準々決勝まで勝ち進みました。
準々決勝は7/21(土)におこなわれます。
ぜひ、この一試合を少しでも楽しんでもらうべく、
私からもエール代わりに記事を書きます。
準々決勝戦 |
第1試合(8:30) |
第2試合(11:00) |
第3試合(13:30) |
第4試合(16:00) |
エコスタ |
新潟-新発田 |
十日町-加茂暁星 |
開志学園-新潟産大附 |
中越-長岡大手 |
新潟対新発田の基本的な見所をハイライトでお届け
シンプルに投手戦としての楽しみもあるが、
「どう勝ち上がってきたか」もポイントである。
新潟高校は甲子園常連となった日本文理を制した勢いが魅力で、甲子園の音は聞こえている。
対する新発田は劇的なサヨナラ本塁打で集中力が切れてなければ。数日空いたのが吉と出るか。
新潟高校
勢いは新潟高校だ。
今大会3回戦、日本文理を先制し、追いつかれそうになっては、得点を重ね、
実に理想的な形で勝利に結びつけた。
投手陣の継投もうまくいっており、
安定したリズムをつくれれば今の新潟高校の勢いであれば、
そのまま決勝までいってしまいそうだ。
新発田高校
春の北信越大会県予選では、新発田がベスト8まで進んだ。
春は加茂暁星に後半戦で失点を許し悔し涙をのんだ。
今大会、先の7/18の試合では延長戦の末、本間のサヨナラホームランで競合東京学館をくだした。
ドラマで言えば、新発田高校である。
春の雪辱相手は、まだ違う山を登っている最中だ。ここで負けるわけにはいかない。
創立合計248年のOBたちが見守る熱戦となる
信用度は薄いが、ざっくり調べると、創立合計248年だ。
その間にオリンピックは実に62回も行われていることになり、
次回の2020年東京五輪は近代オリンピックとしては32回目らしい。矛盾だ。
OBについて調べたら新潟高校のOBが立派すぎて何もかけなくなった
新潟高校はWiki的な有名OBは数が多すぎて、とりあえずいろいろ応援してくれていると思う。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/新潟県立新潟高等学校の人物一覧
新発田高校も有名なOBはいらっしゃるので、こちらをいじろうと思ったのだが、
新潟高校をいじらずに新発田高校だけいじるとなんだか色々な方面から怒られそうなのでやめにする。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/新潟県立新発田高等学校#著名な出身者
読者の頭の中で、両校の背後に自分の好きな各校OBを思い浮かべてほしい。
OBの力も含めた総力戦となり、OBはスタンド(幽波紋)と化してバックスタンドに放り込んでやろう。(錯乱)
とにかく、両校とも、多くの立派なOBがいらっしゃる。
もう、何年間も、甲子園を夢見て、母校の結果をみては「また今年もか」とぼやいていることだろう。
両校共に、強い期待感をもって無駄にプレッシャーの強くかかる試合となっている。
新潟の、政治、経済、社会面に大きな影響を与える一戦といってもいいだろう。
どうしても偏差値に目がいってしまうんだけどどうしたらいい
それは仕方がないと思うし、どのメディアも合計偏差値いくつの戦いと煽ることだろう。
どうせ検索されることだろうし、ざっくりと両校の偏差値については触れておく。
新潟、新発田ともに県内有数の進学校で偏差値は甲子園級
ちなみに、新潟高等学校の偏差値は70強で、まさに新潟を引っ張る押しも押されぬ進学校。
一方の新発田は60強なので、偏差値では劣るものの、いやいやそれでも偏差値60超えはすごい。
高校の偏差値なんぞは切り取った数値しだいで如何様にもできるので
あてにはしないでほしい。
ここで、野球部強豪と言われる私立高校の偏差値を並べて比べるような野暮な真似はしない。
彼ら公立進学校の「野球部の努力」については、わたしなんかが説明するのは、
かえって彼らに失礼ってもんだ。
野球部の偏差値は知らない
だいたい、野球部の偏差値の話題になると、高校全体の偏差値になってしまうが、
それはあくまでも高校に所属する各々生徒の努力の結果なので、べつに野球の戦績とはまったく関係がないし、
更に言えば、野球部の学業成績とも関係はない。
手放しに「勉強も、野球の練習も頑張ってえらいね」なんて近所のおばさんみたいなことは、私には言えない。
新潟高校も、新発田高校も、野球部がどれだけ文武両道していたかはわからない。
なんかいろいろ考えるといろいろ泣けてくる
私は、この準々決勝に「新潟対新発田」という文字が映っただけで
なんだか涙まで流してしまった。
年々衰えゆく涙腺の強度の問題もある。
三十路こえると涙が、乾燥した角質層のようにボロボロ落ちてきて困る。
なんか、自分の子どもが生まれるとへその緒と一緒に涙腺の重要な部分もなくなっちまうらしいぜ。
だいたい、努力とか友情とか、青春とか、そういった我々がどこかにおいてきてしまったものが、
純真無垢な顔をして「これが僕の宝物なんだ」とか言われると、
涙腺と一緒に、自分の中の何か大事なものまでへし折られるような、そんな気分である。
君たちの未来は眩しいくらいに明るすぎてその眩しさに気がつかない
どういう形になるかはわからないけど、これからの新潟に影響を与えるであろう、
新潟高校、新発田高校の生徒たちが、
実に一生懸命、野球の練習に青春を捧げてきたかが、こうね、
想像しただけでぐっとくるものはある。
正直、偏差値60くらいの高校だと、頭がいい子は特に勉強しなくても、
高校受験くらいなら入れるのが新潟の風土だ。(偏差値70の新潟高校は知らん)
お受験戦争がないから、進学校といえど本格的に受験勉強するのは中学3年生の夏。
要領さえ良ければ冬からやっても間に合う子もいるだろう。
ただ、入学してからはそうはいかない。
センスだけで勉強ができていても、成績をあげるには勉強においても努力が必要だ。
努力ってのは、いわば時間の投資の話だ。
投資の方法についてはセンスや才能はあるかもしれないが、投資すべき時間がなければ実にはならない。
学業でも野球でも頑張りたいとは思うが、
多くの場合はどちらにおいても挫折を味わうことになる。
野球部員の内なる葛藤を想像する
覚悟して野球部に入った子も、そうでない子も、
野球部に入れば全ての時間が持っていかれる。
16歳から18歳の3年間は、おっさんの3年間とは雲泥の差、資産価値は10倍くらい違う。
残りの人生30年と高校3年間だったら、高校3年間を選ぶやつもいるだろ?
それくらいの価値のある時間を、野球に費やしたのだ。
これは、並大抵の覚悟ではない。
そんな人生最大の投資を高校生がやってのけているのだから、その不安たるは計り知れないと思う。
将来への不安だとか、周囲のリア充発言とか、不純な異性間交友に対する衝動だとか、
いろいろなものをごちゃまぜになって胸を押しつぶした日々であったことだろう。
「あいつ、俺より成績悪かったのに、もう追いつけないところにいる」なんてこともあったろう。
3年間一生懸命練習して、最後にレギュラーになれなかったやつは、
どんな気持ちで、この夏を過ごしているのだろう。
選んだ道が野球でなければ、1番になれる可能性のある子たちだったはずだ。
プライド
これは勝手なイメージもあるが、進学校で野球部に入るやつは、プライドも高い。
(私個人の偏見もある)
「また赤点だったよ、やっべー」と舌を出して笑いながら過ごしていた心の奥底は、
なんとも筆舌しがたい、青春と人生とアイデンティティの葛藤があったことだろう。
いや、ほんとよく頑張ったよ。
レギュラーになったやつも、ベンチにいるやつも、応援席にいるやつも、
全員抱きしめてやりたい。「頑張ったな」って声かけたい。
すまん、抱きしめるは言いすぎた。
知らない三十路過ぎのおっさんに泥だらけの野球部員たちが次々に抱きしめられる光景はもはやただの地獄絵図だ。
1.0倍試合を楽しむ方法は視野を広くするだけ
そういうわけで、なんだか結局、長ったらしくなってしまったが、
わたしが言いたいのはシンプルだ。
試合に出ている選手を応援しよう。それだけじゃない。
ベンチで声出している選手も、
ブルペンで緊張に押しつぶされそうなリリーフと、
それを受けている控えのキャッチャー。
自軍攻撃中にひとり敵陣で腕を回している1塁コーチャーも、
スコアの書き方も知らなかったマネージャー。
ベンチで冷静装ってるけど、内心気が狂いそうなプレッシャーを感じているのは、
実は監督とコーチだ。
高校生の大事な3年間を預けられたんだ、しかも、それを何年も繰り返している。
部員たちの休みがないってことは、先生たちも休みがないんだもんな。
それも、何年も、何年も、終わりがないんだ。
本当にありがたい話だ。
グラウンドの中だけじゃない。応援席も、応援しよう。
応援席で水出ししたりメガホン配ってる保護者会のご家族、
応援席でひたすら踊っている選手たち。
猛暑の中応援に来たOBから現役生徒。
応援に行けずにTwitterや応援サイトで動向を見守っているやつだっている。
全員を応援してやってほしい。
みんなの時間をすりつぶして、みんながもがき苦しんで、それでも努力を続けて、
みんなで掴み取ったベスト8です。
両校とも頑張ってほしい。
どちらか1校が先に進めないことが、こんなに心苦しく思った試合は数少ないなぁ。
最後に一つだけ
水分補給は忘れずに。
あと、できれば大会運営側には、「水分補給」を促すアナウンスと共に、
「周囲の人の様子を伺い、水分補給を勧め合う」雰囲気作りもお願いしたい。
集中すると水分補給を忘れがちになることと、
熱中症、脱水症状になると意識が遠くなるので、自覚症状に乏しいことがあります。
野球はプレーが中断するタイミングが細かくあるので、その都度、水分補給と、無理をしないよう声かけをお願いします。
流石に人に頼みすぎたので、ちゃんと自分で記事書きました。
もう一言だけ
熱戦に水を差すような記事になってしまって本当に申し訳ない。
応援に行けないわたしの代わりに、応援に行ける方は精一杯、みんなの応援、お願いします。
ではでは。
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