注文住宅では、営業担当が「部屋の間取り」の基本を作成したり、プレゼンできる内容を決めたり、果ては「予算編成」などにも加わってきます。
もちろん、いろんな会社があるし、人材豊富であればインテリアコーディネーターとかが専門の領域に関しては相談してくれるけど、基本的な窓口は「営業担当」になります。
営業の出来次第で、家のアイデアが豊富に出てきたり、一方で「上司の言いなり」部下の場合は金銭面での折り合いをつけられずにヤキモキする場面も。
担当が変わる可能性は少ないので、担当が決まるタイミングまでには「どの程度の力量があるのか」を査定するのは、失敗できない家づくりではすごく大事です!
このページでは、営業担当が決まるタイミングや、どうやって「できる営業か」を見分けるポイントを実体験をもとにお話しできたらと思います。
実例:大手フランチャイズ系住宅メーカーの場合
今回は見積もり2例目のC社を紹介します。ざっくりとC社の特徴を説明します。
C社の4つの特徴
- 全国規模の大手ハウスメーカー
- 以前はローコストを売りに、現在はそこまで安くない
- フランチャイズ展開
- 某大手住宅用建材メーカーがバックについている
勘が良い人なら、「あぁ、あそこね」と察するかもしれませんね。
熱心に記事を読んでくれている方なら自然と答えはわかるはず。
C社との出会い
ぶちくま家は資産がほぼない状態で、かつ、2世帯を建てないといけないという状況にあったため、必然的に狙いはローコストメーカーに絞られていました。
ただ、今後の収入としては、ぶちくまとよめくまのダブルインカムが期待できたので、ローン自体はなんとか返していけるだろう、と踏んでいました。
ぶちくま家の住宅建設における絶対条件
- 資産ゼロでも建て始められる
- 2世帯が得意なところ
この2点を重点的にチェックしていました。
C社の印象はローコストだったが違った
当時は
C社ってローコストなんでしょ? ぶちくまでも余裕でしょ!
だと思い込んでいたのですが、現実は違った模様。
とにかく、その時は、聞いたことある会社だし、一回行ってみよう、家も近いし、ということで遊びにいってみました。
C社は無料見積もりをとってもらったけど破談となった話
C社は本当に良い会社でした。予算を超えてきた事が完全NGでお断りした理由でした。
ただ、予算設定が実は我々の財布事情を完全に把握して「ここまでは絶対に出せる」というポイントを一発でついてきた事も事実。
本当に優秀な住宅会社&営業担当でした。
予算はしっかりと伝えたが見積もりは大幅に超えてきた
C社と破談になった一番の理由は、「そもそもの予算を大幅に超えたから」でした。
提示していた予算よりも400万は超えてきました。こちらとしてはOKは出せません。
いくらお金を借りることができるからと言って、借りれば借りるだけ損をしている、あるいはリスクを背負っている、ということを忘れてはいけません。
今考えれば、予算内におさめるという意味でも、あまりおしゃべりが上手な人を信用して任せる、というのは危険かもしれない、とも思う今日この頃です。
住宅会社を選ぶ際に営業の力量はかなり重要
ここからは、実際に出会った営業さんの特徴を因数分解して「こんな営業担当ならお願いしたい」ポイントや、「これは注意すべき傾向だ」という注意点などをあげていきます。
優秀な営業担当を見抜くためのポイント
C社は、多分、今の収入であればOKしてたというほど、抜群のコスト感覚が、却って仇となったと、今では思います。
顧客のローンに対する不安を解消できる打ち合わせの回数を踏めば、確実に契約まで持っていけていたツワモノ営業担当でした。
実際に出会った営業担当の話
では、先ほどご紹介したC社の営業担当の方との思い出や感想なんかを。
担当はかなり営業上手な方で、家づくりしたい、という気持ちになった
担当となった方は、見るからに人当たりが良さそうな方で、いかにも親身に相談に乗ってくれる雰囲気を存分に出しておりました。
もうね、オーラがオレンジ色というか暖色系。
人と会うことが苦手で毛皮を被っているくまでも、なんだか身の上話なんかを語り出したくなるような、そんなお方でした。
担当と気があうことはとても大事なこと
後日談として。
やはり担当と気があうか、ということは家づくりにおいてとても重要な要素です。ほぼ、決め手と言っても過言ではない。
そう言った意味で、C社の営業さんはかなり高い点数を持っていたと思います。というか、出会った中では一番よかった。
営業力が高すぎて、逆に訝しんでしまうレベルだった。
と、いうのも、なんだかんだ話に乗せて、お高いものを買わせられているという、そういう類の営業トークのうまさがあった。
通販で電話したくなるような、あの感じね
優秀な営業は引き際も華麗
余談ですが、優秀な営業さんは引き際もスカッとしていましたね。
C社さんはお会いした会社さんとしては3社目になっていたので、いい加減、3社平行打ち合わせ巡業がしんどくなっていた頃。
一度整理するために、全会社さんとの進行を一度ストップさせて、最終的に契約するD社さんとの打ち合わせに望んだのですが。
そのお断りの際に、C社さんは
ぶちくまさんたちには、本当にうちで建てて欲しいんです! あと1案だけあるので、ご迷惑でなければ提案させてください。
おうちに送らせてもらうだけでもいいので! 待ってますからねー
とおっしゃってくれたのです。ですが、多分D社との競合は無理だと思ったのでしょうね。結局、提案すると言っていた案が送られて来ることはなかったですね。
D社はまだ見積もりも出ていなかったので、比べてみる意味合いでもちょっと楽しみにしていたんですけどね。
ちなみに、そのD社を敵視していたB社も、D社の名前を出すと「あそこは社長ががめついですよ」と言い放ちながら、その後は営業かけて来るとはなかったですね。
A社は見積もりも取ってもらわなかったのですが、今だにオープンハウスの案内が来るよ。
優秀な営業は、こちらの年収から計算して搾り取れるだけ搾り取りにくる
ぶちくま家はダブルインカムなので、見かけ上の年収はそれなりに高く見えます。
だけど、ダブルインカムは、子育てとか始めると給料ががっつり減ります。
さらに、二世帯のデメリットとして、将来的に介護が始まることも想定しなければいけません。
我が家の場合は、将来的に年収が減っていくと考えてもらいたいのです。
ただ、家を売る側としては、こちらの将来設計なんぞは口では「ライフプランは大事ですので」なんて言いながら、いくら家づくりに使わせられるかを、頭でそろばん弾きながら聞いているわけです。
ある意味で、今回の営業はハウスメーカーの営業としては正解で、予算を少し超えてもなんとかできるという算段があったのでしょう。
実際に、「これくらいなら出してもいいのか」という気持ちまでいきましたからね。
でも我々がこさえるのはあくまでも借金ですからね。負債です。
大手フランチャイズにおけるメリット・デメリット
大手フランチャイズによるメリットは、デメリットの裏返しでもあります。
今回、悩みに悩んで破談となったC社は「大手ハウスメーカーのフランチャイズ店」だったのですが、その辺りのメリット・デメリットをまとめておこうと思います。
①大手メーカーという安心感
これが一番大きいと思います。
これだけ100万程度の価値はあるね。
倒産がないだろうし、仮にFC(フランチャイズ)店が倒産しても、他のFCが引き継いでみてくれる。
これは本当に安心ですね。
新潟は、家づくりが活発な地域なので、大手よりも、中小規模のメーカーに頼む顧客が多いのですが、やはり中小規模の会社では倒産が心配です。
アフターフォローだって大事
家づくりは、建てる時だけじゃなく、建てた後のアフターフォローが大事な商品です。
60年、まではいかなくてもいいのだけど、最低でも20年先が見える会社がいいと思います。
②建材が契約している一社によるメリット
これは転じてデメリットにもなるのだけども。
メリットとして、自分のところの資材を使用できるので、当然割安。
さらに、計画段階で使用する建材がほぼ決まっているので、手際よく決めれる上に、出来上がりの想像もしやすい、さらに施工ミスが減る、というメリットがあります。
③気密性・断熱性などの家の性能の目安がわかる
中小規模の会社だと、家の性能がぼんやりしていることが多いですね。
例えば、HPなどでも高気密・高断熱を謳っていながら、どうやってその性能を作り上げるか、については明示していないことが多いです。
大手メーカーほど、実験用の家を建てて断熱性能とかを数値化しているので、参考にはしやすいと思います。
まぁ、この研究・開発費もタダじゃないので、当然建築費に上乗せされるわけなので、いいことばかりではないのですが。
それに、あくまでも基準値として、実際に建てる家がその目安に達しているかどうかは、実際に測ってみないとわからないんだけどね。
ちなみに、C社さんは気密測定はしてくれるみたいですよ。
気密測定をしてくれる会社は高気密・高断熱に自信のある証拠だと思います。
気密度によってやり直しを保証してくれると、なお良いですけどね。
オプションも考えると400万オーバーは致命的
さて、このようなメリットを400万円の借金を背負って買うか、ということになりますね。
ぶちくま家としては、もう少しゆとりのある家づくりがしたかったので、見送ることにしました。
こうして振り返ってみると、やはり予算オーバーは論外です。
というのも、ぶちくま家は結局予算よりも200〜300万円くらいオーバーすることになるのですが(苦笑)
それを、このC社でやっていれば、もっと借金がかさんでいたかもしれない、ということになります。
逆に、オプションに頼らずに良い家が建てられれば、最初の見積もりどおりに建てられた可能性もあるけどね。
もちろん、こんなにオーバーすることになったのは理由があって。
家づくりが楽しくてオプションつけまくった、っていうのも勿論あるのだけども。
それ以上に、急遽バリアフリーにする必要性が出てきて、その対応にお金がかかったのが一番大きかったです。
予定変更にどこまで対応してもらえるか
ぶちくまたちが頼んだハウスメーカーは、建材の一部くらいの負担でバリアフリーに対応できたので、あまり甚大な出費までは至りませんでした。
おそらく、大手ハウスメーカーになればなるほど、その対応は難しかったと思います。できたとしても、バリアフリーの建て材は結構高くて、しかも割り引かれないので、高くついたかと。なので、C社にしなかったことはよかったと思っています。
大手ハウスメーカーで「抜かりなき機能性」を求める
ただ、こうね、大寒波なんかが来ると、もう少し断熱性の高い家にしときゃよかったなぁ、とは思うんだけどね。
勿論、昔の家ほどではなくて、生活に不便は感じないんですけどね。
コメント
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