キッチン水栓の話をしたついでに、キッチンの機能性として重要な「調理部門」の主役であるコンロについて書いていきます。


私が家を建てた時は、「システムキッチン」の「選べる価格帯」からクッキングヒーターを選ぶ(というより頷く)しかなかったのですが、最近の多機能のかっこいいやつを見てると「もう入れ替えてしまおうか」なんて考えてしまいますね
このページでは、気が向くままに「こんなクッキングヒーター・コンロにしたい」という点について妄想逞しく、かつ「実際に使ってきた感想」などを踏まえてキッチン情報をお届けしていこうかと思います。
クッキングヒーターを選ぶ際に気をつけたいこと
まずは、「どうやってクッキングヒーターを選べば後悔しないか」というポイントをまとめてお届けしていこうと思います。
選ぶ際にポイントになること
- ビルトインか、据え置きか
- IHか、ガスか
- 2口か、3口か
- 天板素材をどうするか
- グリル調理はするか、オーブン調理をするか
- 調理家電で負担を減らすか、料理を趣味として楽しむか
この辺りがポイントだと思います。

盲点なのが、最近は調理家電の発展が凄まじくて「調理は具材を調達するだけ」レベルで、何もしないで待つだけになりつつあること。

揚げ物、煮込み料理、オーブンが調理家電でできる中で、クッキングヒーターには何をさせるのかも、考えていかないと無駄になってしまいますね。
ビルトインか据え置き型か
まずは、ハウスメーカーでの家づくりではデフォルトでシステムキッチンを選ぶところも多いと思いますが、「本当にそれでいいのか」から考えていきます。
ビルトイン型の特徴
- システムキッチンとの一体感がいい
- コンロとキッチン天板との間に隙間ができない
- 価格は高い
- 工事も必要
メーカー縛りはどんな程度?
まず、ビルトイン型のコンロサイズは「60cm」と「75cm」の2種類がメーカー規格として統一されています。つまり、基本的には同一サイズでの入れ替えは可能で、天板の工事さえすればサイズ違いでも対応できることがほとんどです。
ただ、レンジフードの幅を超えたコンロの設置はできないと消防法で決まっているそうなので、その点は注意が必要です。
言い換えると、どうしてもお気に入りのコンロがあれば、システムキッチンでコンロは注文しないで施主支給で工事を依頼することは対応可能だと言えます。システムキッチンメーカーはいい顔はしないでしょうが。
DIYで交換できる?
ガスコンロを取り外すことは技術的には可能だと思いますが、ガスコンロとガス栓を繋ぐ行為については法律に引っかかります。
ガス管の接続は、LPなら液化石油ガス設備士、都市ガス用の機器の設置には、ガス機器設置スペシャリスト(GSS)、もしくはガス可とう管接続工事監督者の資格が必要、だそうです。
ガスコンロの交換で資格が必要なケース|やってはいけない交換の仕方!?
据え置き型の特徴
- コンロ台(置くスペース)が必要
- ガス栓があればホースでつなぐだけ
- 工事不要
- 意外とかっこいいモデルもある
- 安い
- 賃貸で必要になるケースが多い
どこで買う?
そういえば、一人暮らしをしたときにガスコンロを買いに行きましたが、あれってどこに売ってるか少し悩みますよね。「家電量販店」や「ホームセンター」が主流かと思いますが、ネットでも売っています。
ガス業者が販売しているケースもありますが、(何もキャンペーンがなければ)定価販売で割高に感じるので、個人で買う場合にはネットが無難です(意外と重い)
サイズは「標準59cm」「コンパクト56cm」
一口コンロはまた別ですが、据え置き型のガスコンロもサイズ規格があります。アパートなどで必要な場合には注意が必要ですが、自宅用に据え置きガステーブルを設置する場所を設けるなら標準サイズに合わせることがお勧めです。
コンロの数を考える
コンロの数は、ガステーブルのサイズを決める際に重要です。
家づくりの場合は第一選択に「ビルトイン」を選ばられる方も多いと思いますが、この時に利用できる「将来のコンロ・クッキングヒーター」の選択肢も決まってきます。

リフォームの時にシステムキッチン総入れ替えが基本にはなるけど、まだ使えるものが多いなら「コンロだけ入れ替え」も検討したいところですね。
コンロの数の基本は「2口」で最近はもう3口(大二つ、小一つ)が一般的になりつつあります。賃貸などでキッチンの幅を取れない物件は1口コンロを採用したり、2世帯で2階キッチンは小さめのものを、など考えている場合には1口コンロも検討することがあります。
3口目の使い方を想像できているか
まず、クッキングヒーター・ガスコンロだけで調理しようとする場合には、3口あるに越したことはありません。ただ、あくまでも我が家の場合ですが「3口目は湯沸かし」に固定されがちなので、「あれ、実は電気ポットで代用できるんじゃね」と思うこともしばしばあります。

最近は、電気圧力鍋なんかに具材を放り込んでおけばある程度の料理はできてしまうので、家電好きからするとクッキングヒーターへの依存度はどんどん下がっているんですよね。

私は料理が好きなので助かっていますが、3口目がお湯を沸かす・鍋を置くだけになりがちなのは事実ですね。それだけでも便利だけど。
ビルトインオーブン
ついでに、ビルトインオーブンとの関係についても少し触れておきます。
先に調理家電の話を少し出しましたが、オーブンに関しては安定した火力を維持したいので、本格的に料理が趣味の方なら欲しくなるものです。らしいです。
ガス式・電気(IH)式の話は後述しますが、ビルトインオーブンを採用する場合にも関連します。ビルトインオーブンを使いこなせば「必要コンロ数」が減らせる、とも解釈できるのですが、オーブンを使いこなす方ほど「コンロは3口は欲しい、なんだったら4口欲しい」という価値観だったりするので、結局のところ「料理を趣味にするかどうか」がクッキングヒーターを選ぶ重要な基準になることは間違いなさそうです。
ビルトインオーブンを検討できる予算編成の場合、あまり当サイトは役には立たない気はしますが、例えばキッチンにどうしても据え置き電子orオーブンレンジが置けない時にビルトインにして解決してしまおう、と言うパターンはあるかもしれません。

狭小キッチンの場合、レンジに場所まで取られたら収納がさらに圧迫されそうな気もするけど。外部に収納を別に用意すれば解決はしますが、動線は悪くなりそう。
ビルトインオーブンは、ガス配管と排気口の都合から、ガスコンロとオーブンを同一メーカーにするという縛りが出てくる可能性があります。
ビルトインオーブンの寿命は10年程度ですので、どこかのタイミングで入れ替え・取り外し工事が出てくること、入れ替えの場合は「同一メーカーでの入れ替え」になることは念頭に置いておきたいところです。
グリル性能を考える
クッキングヒーターの性能でものを言うのは、コンロ部分の火力か「グリル性能」になります。
正直、私自身は料理でグリルを使うのは「魚を焼く」時くらいですが、魚をや焼くのにも「おまかせでどれくらい美味しく焼いてくれるか」と言うのは実に大事なポイントです。
というか、私の場合はグリルのような目視で確認しにくい場所で火を使っていると、うっかり忘れてしまうことがあるので、グリル機能を使う場合には「安全性」がすごく大事なんですよね。
- 引き出し口サイズ(標準orワイド)
- 「水あり」と「水なし」
- 温度調整・オートグリル機能
- グリル調理器との相性
グリル調理器の進化でオーブンの代用となるか
先にオーブンの説明をしたのは、グリルの説明のためにオーブンを引き合いに出す必要がありました。火力で言えば専用のオーブンに敵いませんが、家庭で美味しく調理すること、かつオーブンほどスペースを必要としないこと、を考えると、ビルトインオーブンを入れるよりも、「グリル調理器で料理の幅を広げる」という選択肢もありなのかな、と思いました。
グリル調理器リスト
- Rinnai:ココット、ココットプレート、ザ・ココット(万能)
- NORITZ:プレートパン、クックボックス、キャセロール(万能)
- Paloma:ラ・クック、ラ・クックグラン、ラ・クックグランポッド(万能)
IHがいいのかガスがいいのか
IHとガスの比較をしていきます。
ガスのいいところ
我が家はガスです。ガスのいいところについて説明します。
炎が見えると言うこと
IHもコンロ部分の光の強さで火力がわかるようになっており、実際のところ大したメリットじゃないな、とは思うのですが。(ガスの炎のほうが視認性が悪いまである)
炎の大きさで直感的に火力がわかる、というのもメリットではありますが、これを直感的に処理できるのはそれなりに料理スキルがある方。おそらく、IHで育った方の場合、「火力が強すぎて焦がす」可能性も高いんじゃないかと思います。
あと、ついつい「余計に強火にしがち」で、やかんから火がはみ出るような形で沸騰させて熱量が逃げて使い方次第では節約にならない、なんてことも言えそうです。
火傷の危険性
ガスコンロは調理中の出火、「ガス漏れ」の危険性で火災リスクはありますが、ごとくなどに直接触ることは警戒するため「火傷」に関してはIHよりもリスクが低いんじゃないか、と思います。
IHの場合、発熱中はリングが点灯して熱いことは視認しやすいですが、逆に熱いかどうかをリングの灯りだけで判断して、ふっと手をついた時に「鍋やフライパンの熱が残っている」ことがあり、火傷につながる可能性があります。

いや、ついうっかりごとくを障れば、同じように火傷しますけどね。ごとくの方が触りづらいし冷めやすいとは思いますが。
ガスコンロは自動消化などがあるので、以前ほど火災のリスクは高くありません。とはいえ、火力の強い調理を好む方がガスコンロを選んでいることを考えると、出火する可能性はやはり高そうですが。
調理器具を選ばない
加熱調理器具のほとんどは「ガスコンロ」での使用を想定して作られているので、調理器具を選ばないと言うこともメリットとして考えられます。
とはいえ、IHも登場して30年以上経過しているわけで、日常的に不便と感じるほど「器具を選ぶ」というシーンは無くなっています。それに、「IHで使えない調理器具」を必要とするような調理シーン自体が減っていることもあり、この辺りのメリットはさほど感じないのが現実だと思います。
土鍋もIH対応製品があり、かつIH側もオールメタルに対応するなど進化しています。
IHのいいところ
IHに関しては私は使用していないので、家を建てる際に悩んだポイントをあげておきます。
温度調整がしやすい
モデルによりますが、ガスのつまみに比較すれば温度調整が「数値」や「段階」で細かく設定できるものが多く、狙った火力にしやすいという点が利点んだと思います。
ごとくがない
IHはいわゆるフルフラットな天板にしやすいです。これは大変に便利。ガスは炎が出る都合、空気を取り込みながら加熱するための隙間が必要になります。
ごとくは食洗機に入れればすぐに洗えますが、実はごとくの塗装加工が食洗機の洗剤(アルカリ性)に弱い場合があり、汚れ防止用の塗装加工が剥がれる危険性があります。(ものによります)
暑くない
熱くないと書くと火力が弱い話になりますが、これは「輻射熱」の影響で部屋が暑くなりづらい、という点でメリットになりうると言うことです。
大手家電メーカーの開発
IHクッキングヒーターはガスコンロ会社ではなく家電メーカーが作っているケースがほとんど。家電メーカーが絡むと、他のキッチン家電との連携が可能になる将来性の高さがポイントになると思います。
一方で、電気調理器具で大体の調理が可能になる未来も考えると、そもそもクッキングヒーターがいらなくなる可能性もあるんじゃないか、と言う気もしますが、料理好きな方なら直感的に操作できるものを好むかもしれません。
天板素材のお勧めは?
- ガラストップ
- 強化ホーロー(ガラスコート)
- ホーロー
- ステンレス
- アルミ
- フッ素コート
クッキングヒーターと周辺家電の相性
家づくりの場合、建て替えまでの年数はそれぞれだと思いますが、20年〜30年はできればリフォームなく過ごせればいいな、と感じている方もいらっしゃると思います。私はそう願っていますが、年々高まるリフォーム欲に負けてしまいそうです。
将来性を考えると、クッキングヒーターが進化するよりも、調理家電の進化の方が早いかもしれませんので、この辺りの情報も少しまとめておきます。
キッチンとスマートホームの話
スマートキッチンについての情報をまとめた記事もありますので、お時間がある時にでも読んでみてください。

クッキングヒーターと競合する家電
スマートホームの記事は面倒なので読まないことを想定し、簡単にキッチン家電について説明していきます。

オーブンレンジ
ビルトインオーブンの話も少ししましたが、オーブンレンジの進化によって高火力じゃなくてもおいしく、しかも簡単に自宅料理が楽しめるようになっています。

ビルトインは買い替えが大変だけど、家電はどうしても消耗するから、買い替えで対応できるのはありがたいですね。
電気ポッド・ケトル
先ほども「湯沸かし」の話をしましたが、お湯を沸かすのにコンロを潰すのはもったいない気もします。
電気ケトルさえあればお湯はすぐに沸かせるし子育て世代はミルク作りに重宝します。それほど高くないので、3口目の使い方に悩むなら、2口にしてケトルで補う、と言うことも可能かもしれません。
電気圧力鍋・調理器
圧力鍋はクソほど便利な加熱調理機ですが、扱いに少しハードルを感じるのも事実。失敗したら爆発しそうだし。
電気圧力鍋の方が心理的なハードルは低く感じます。また、調理器としてホットクックの出来は素晴らしいので、将来性を見込めばガスコンロ1口分くらいの価値はあるかもしれません。
電気フライヤー
最近は、揚げ物も電気調理器で対応可能です。我が子はフライドポテトが大好きなジャンキーボーイに育っているので、手軽にさっと作れるのは便利。
低温調理器・真空調理器
これは一時期流行ったやつ。
燻製器
これは妻が燻製を作りたいと言っていただけのやつ。
キッチン周辺家電で気にかけたいこと
家電ではないけど、一緒に検討しておきたいものなど。
浄水器の話
浄水ポットやウォーターサーバーで代用しようと思ったけど、結局、浄水対策は何もしないでミルク時代を乗り切りました。

浄水器なんてあってもミルク作りの大変さは変わらんだろうし、そんなことくらい我慢して当たり前なんだろうけど、夜中のミルク作り作業は少しでも短縮したかったんですよね。
浄水器は、清潔・安全性の観点からも必要と感じる人は多いと思いますが、私が浄水器の有無を悩んだ頃に書いた記事もありますのでそちらもよしなに。

次亜塩素酸水とアルカリ精製水
あまり関係ありませんが、浄水器でアルカリ性の除菌水みたいなものを作れるあたりの情報をまとめた記事や、アルコール除菌が不足した時に流行った次亜塩素酸水などの情報をまとめた記事もあります。我ながら、何書いているんでしょうね。

レンジフードの話
ガスコンロのサイズにも影響するレンジフードですが、最近はガスコンロと連動して電源ON/OFFなどができるメーカー品が登場しています。
メーカー別クッキングヒーター情報
では、私の好きな「各メーカーの一品」をひたすら取り上げていくコーナーです。各社の開発努力などが見えてくると本当に楽しいものです。

面白そうな商品が出たら随時更新予定。私の家がすでにビルトインなので、ビルトインに偏ります。
ノーリツ
NORITZです。我が家のガス関連機器は大体ノーリツ。システムキッチンでメーカー品を使う場合にも取り込まれていることが多い。
スマートコンロ

プログレプラス

ピアット(piatto)

Nero(ネロ)

Fami(ファミ)

パロマ
ビルトインコンロ|パロマより引用
CREA[クレア]
![CREA[クレア]](https://gatahome.com/wp-content/uploads/2021/05/PD-991WST_75GG_img-800x560.jpg)
AVANCE[アバンセ]
![AVANCE[アバンセ]](https://gatahome.com/wp-content/uploads/2021/05/PD-292WST_img-800x560.jpg)
FACEIS[フェイシス]
![FACEIS[フェイシス]](https://gatahome.com/wp-content/uploads/2021/05/PD-831WST-75GJ_img-800x560.jpg)
WITHNA[ウィズナ]
![WITHNA[ウィズナ]](https://gatahome.com/wp-content/uploads/2021/05/PD_809WV_75CV_img-800x531.jpg)
BRilliO[ブリリオ]
![BRilliO[ブリリオ]](https://gatahome.com/wp-content/uploads/2021/05/PD-701WS-75GK_img-800x560.jpg)
repla[リプラ]
![repla[リプラ]](https://gatahome.com/wp-content/uploads/2021/05/PD-509WS-75CV_img-800x560.jpg)
リンナイ(Rinnai)
リンナイのコンロ・クッキングヒーターの情報をまとめています。
調理が簡単になるもの
ザ・ココット
デリシアの専用容器で、コンロでもグリルでも使用でき調理の幅が広がる。調理の幅を広げられると調理のハードルが上がるところだが、後述する+R RECIPEで調理をクッキングヒーター側で調整してくれるから、我々のやることは具材を調達することと指示通りに下拵えするくらい。
まぁ、その調達と下拵えが面倒ではあるのだけど、料理を失敗するリスクが大幅に削減されるのは「焦がしたなべを見たときの絶望感」を回避するだけで人生の質は少し高まりそう。
ココットプレート
独自のスリットが入っており、グリルならではの直火での調理と庫内の清潔が保たれる一挙両得な専用調理器具。
グリル用プレート。
安全機能
- 鍋なし検知機能
- 揺れピタ(感震停止機能)
手入れが簡単
ココットプレートでも触れたが、Rinnaiの一部のモデルでは800℃のバーナーを使用することで「油を焼き切る」ため、グリル庫内の汚れは99.9%カットされる。グリル庫内は大体面倒で掃除しないが、匂いの原因になるのでメンテナンスがほぼフリーになるのは助かる。
もちろん、調理に使用し食材が直接触れるプレートや網は汚れますけどね。
油を焼き切る、とは
油を焼き切ると言う表現が勇ましくて好きなのですが、実際、油を焼き切ると言うのはどう言う現象なのか補足しておきます。
まず、油にも様々な種類があります。食用で考える場合には、「サラダ油」などの調理用油と、肉・魚などの食材が元来含んでいる脂肪・油を考える必要があります。
油汚れの原因についても考えます。クッキングヒーター周辺が油で汚れるのは、当然油を使用するからなのですが、「熱」と「水蒸気」と「油」が関与しています。調理の際に加熱すると、肉や魚から油が溶け出してきます。また、料理のために加熱用油を使用することで、こちらも液体の油が食材と混ざっている状態で加熱されていきます。
ほとんどの食材は水分を含みます。水と油が混ざらない、と言うことは知っている方は多いと思いますが、「水と油が混じらない現象を説明できる」人はほとんどいないと思います。同じ分子の構造を持つ液体の場合、分子レベルでお互いを引き合っている(表面張力)力が働いきます。水は水同士で、油は油同士でくっつきやすいと言うことです。
次に、加熱により「液体同士のくっつきやすい力」は気化(蒸発)によって解消されます。調理中であれば湯気や水蒸気で蒸発が起こっていることは確認できますね。油と水が混在する中で加熱すると「油はね」と言われる状態が起きますが、あれは油の中にある水分が蒸発したことで起こる現象です。この油はねは、まずひとつの「油汚れ」の原因となります。
ただ、油はねは比較的大きな油の塊が飛ぶような現象。実際にはもっと細かい油が、水蒸気(湯気)に乗っかったり、加熱による上昇気流などにのって部屋中に散漫します。
この細かな油が、魚を焼いたり焼肉した後の匂いの原因になったりします。つまり、油が気体(正確には湯気と似たような気体中に浮いている液体・エアロゾル的なものだと思う)のように漂って部屋中に付着しているような感じです。

試してガッテンにも同じようなことを解説していたので、こちらも参照してみてください。
肉を焼くときにしみ出る脂が加熱されて生じる「オイルミスト」。細かな粒子のため、気流に乗ってどこへでも飛んでいき、カーテンや壁、床などに付着して、ニオイやべとべとの原因となっていたのです。
オイルミストが発生するのは、油の温度が220℃を超えたとき。それ以下の温度設定で加熱すれば、オイルミストの量はぐっと減ります。
https://www9.nhk.or.jp/gatten/articles/20190703/index.html
焼き切る話に戻ると、800℃のバナーで油を焼き切る、と言うのは以下の効果が期待されるのではないかと考えます。
まず、汚れの原因となる「油」は、実際にはさまざまな有機物の混合体です。これらを加熱した時の反応は一言では言い表せませんが、目標を考えるなら「庫内に残らずに排出されればいい」と言うことになります。つまり、先ほどの「オイルミスト」のような状態にしてしまえばいい。
このオイルミスト化につながるのが、グリル性能の「ニオイ99%カット」「煙81%カット」と言うこと。煙というのは気体中に微粒子が浮遊する状態のことを言うので、ニオイや汚れの原因となる「微粒子」をなんとかすればいいということになる。
そして、この煙の微粒子が食材の「水」で、水分以外のものは「油」を加熱したことで先程の「有機物混合体」の諸々が分解されて小さくなったもので、その主成分は炭素です(たぶん)。
高温で油を焼き切ると言うことは、言い換えると「水分は蒸気化」することと、煙内の「微粒子をさらに分解する」こと、加えて、熱によって発生する上昇気流に乗せて「庫内にとどめないこと」のことなんじゃないかと思います(ここまではただの私の推察です)

予想だけに随分とスペースを取ってしまいましたが、メーカーの工夫によってお手入れが少なくなることは十分に可能だと自己満足したので、個人的にはRinnaiの製品は買いだと思いました。
DELICIA(デリシア)


高級オーディオのような佇まいですね。
- ザ・ココット
- ココットプレート
- グリルのお手入れ簡単
- コンロ周りのお手入れ簡単
- +R RECIPE対応
- コンロオートメニュー
- スモークオフ
- ガラストッププレート
GRILLER(グリレ)

- ココット対応
- ココットダッチオーブン対応
- 家庭用で最大級の超・強火力
- 炎口を2段にした親子バーナー
- 麺ゆで機能
- ゆでもの機能
- 土鍋自動炊飯機能/炊飯機能
- コンロ調理タイマー
- 揚げもの温度調節機能
- 湯わかし機能
- 感震停止機能
- ヒートオフ機能
Udea éf(ユーディアエフ)

LiSSe(リッセ)

Superia(スペリア)

パナソニック
https://sumai.panasonic.jp/ihcook/
Yシリーズ
- 焼き物アシスト
- 焼き物温度調節
- 光・揚げ物温度調節
- IH&遠赤 Wフラット ラクッキングリル
- 凍ったままIHグリル
- 優れた火力制御
- はじめてガイド
- 光るリング(火力に応じて明るさ変化)
- 音声ガイド(詳しくモード・通常モード)
- こげつきお知らせ
- エコナビ搭載
- レンジフード換気連動対応
- AiSEG2(HOME IoT)(KZ-YG57S)
- キッチンポケットアプリ
YSシリーズ
- 焼き物温度調節
- 光・揚げ物温度調節
- 遠赤 Wフラット ラクッキングリル
- 優れた火力制御
- 光るリング(火力に応じて明るさ変化) YSFタイプのみ
- こげつきお知らせ
- レンジフード換気連動対応
- キッチンポケットアプリ
XJシリーズ
- ダイヤル操作
- 光・揚げ物温度調節
- 遠赤 Wフラット ラクッキングリル
- 優れた火力制御
- 光るリング(火力に応じて明るさ変化)
- こげつきお知らせ
- レンジフード換気連動対応
三菱
随時更新します。
日立
随時更新します。
アイリスオーヤマ
随時更新します。
Electrolux
随時更新します。
https://www.electrolux.co.jp/appliances/stoves–hobs/
ニトリ
随時更新します。
https://www.nitori.co.jp/system_kitchen/lineup/function/ih.html
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