家づくりは本当に大変です。
思えば、本当に後悔ばかりが残る家づくりでした。
ロープライスとは言え、家づくりを経験できたのは本当に嬉しいことでしたし、そこで得た経験はプライスレス。
なんてうまいこと言おうと思っても、ローンはちゃんと残ってるからね!
というわけで、ローコスト住宅会社を選ぶ際に注意したいポイントをまとめてみました!
ローコストハウスメーカーは一歩間違うと大損
大手ハウスメーカーは「ローコストで家を建てると一生後悔しますよ」と、必ずおっしゃります。
でも、住宅ローンでもがき苦しんだ挙句、二束三文の価格で中古物件として売り出すことになった悲惨な人生について語られることはあまりありません。
家づくりで本当にリスクになるのは、支払い能力以上の住宅ローンを組んでしまうことです。
住宅ローン設定だけはどれだけ面倒でも悩み抜くべし
特に低金利だからといって、変動金利で住宅ローンを組むと、数年後には返済しても元金が減らない、なんて悲惨なことになる場合も。
これからローコスト住宅会社でも安心して選べるようにポイントをまとめたものを発表していきますが、ローコストで建てるよりも「一生に一度の買い物だから少しでも良いものを」という考えだけは捨てた方がいいです。
変動金利を勧めるローコストHMには注意せよ!
金利についての詳細は別記事で解説していますが、この「ローコスト住宅会社のチェックポイント」では、「変動金利」を勧める住宅メーカーには注意してほしい、ということだけお伝えしておきます。
金利は、返却期間と収入と、今後のリスクに備えて検討すべきことです。それこそ、住宅メーカーがおいそれと助言なんかできる問題ではありません。
見かけは安くなる便利な変動金利
まず、現在は異様に低い「マイナス金利」の中です。金利について勉強したことのない私のようなボンクラだと「家を建てるのに、ローンが安くてチャンスじゃん!」なんて思ってしまいました。
確かに、ローン返済総額は少なく計算できる時期ですが、その分、金利が上がった時の「増え幅」も大きくなります。つまり、リスクが高い時期と言い換えてもいいです。
いい住宅メーカーなら、見積もり時は「固定金利」で計算して、堅実な返済計画で相談していきます。「家を建てればこっちのもの」の契約重視の会社であれば、見かけの総額が安くなる「変動金利」で、金利上昇リスクは計算しません。
ローコストは「適正価格」かどうかを見極めるべし
安全圏での住宅ローンについて学んでいただければ、まずは家づくりの第一歩を踏み出せたことと思います。
ここから重要なのが、「良い住宅会社」があれば「悪い住宅会社」もあるということ。これは、ローコストであろうが、いくらお金を積もうが、値段は正直関係ないです。
「適正な価格」で家を建てられるかどうかが良い住宅会社を選ぶ一番大きなポイントです。
適正価格かどうか見極めるためのポイント
一番大きなポイントは、どうして値段が安いのかを知ることです。
利益が計算できる会社はいい会社
住宅会社も利益を上げなければ会社は倒産してしまいます。
会社を運営するためには、従業員を雇わなければいけませんし(人件費)、商品が売れるためには顧客に商品をアピールしなければいけません(広告費)。
住宅販売では、会社の規模によって売ることができる住宅戸数は限られています。
つまり、あらかじめ収益は計算されてなければいけません。売り上げを増やすには、会社の規模を大きくするか、顧客一人あたりから得られる利益を増やす必要があります。
一番手っ取り早いのは、施主一人からもぎ取れるだけお金をもぎ取ることです。
顧客から利益を毟り取るのが悪い会社
利益を重視しすぎると、当然、顧客(施主)の負担が大きくなります。顧客の生活を維持することを考えた上で、最適な提案ができればいいのですが、多くの会社の、多くのスタッフはそこまで気が回りませんし、そこまで相談されて答えられる知識もありませんし、気概もありません。
お金を搾り取るテクニックは、ある程度マニュアルで指導できますが、本当に家づくりの理解が深い会社なら施主も含めて、将来性を見通した提案をしてくれる、はずです(理想)
ローコスト住宅で失敗しないためのポイントまとめ
ローコスト住宅についての情報をまとめています。
ポイントのまとめ
少し長くなったので、チェックポイントをまとめました。
時間がない方はこちらだけチェック!
- 価格は適正か(安すぎてもだめ)
- 価格が安い裏付けは納得いくか(人件費、広告費節約と言いながら、実態に沿っているか)
- 担当者と1年間楽しく打ち合わせできそうか(良好なコミュニケーションが取れるか)
- 担当者に知識はあるか(建築だけではなく、保険やライフプラン、税金、介護などを建築と絡めて勉強しているか)
- 担当者は誠実か(打ち合わせ内容をメモしているか)
- 会社の規模に対して年間着工棟数は適切か
- 年間着工棟数に対して、スタッフの数は適切か
- 工程期間は適切か(打ち合わせに回数制限はないか、あまりに早すぎる工期ではないか)
- アフターサポートは充実しているか(一般的な瑕疵保険以外の対応はどうなっているか)
- 好みの建材メーカーとの取引はあるか、値引額は適切か
とりあえず、10か条にしてみました。
以下はやや丁寧な解説です。
①もはや目先の価格は大した問題では無い
先ほども少し書きましたが、住宅は「適正価格」で買うのが一番安全です。
しかし、不動産関連は情報が閉ざされており、住宅の適正価格を知っている人は、これまでかなり少なかった。
インターネットのおかげで、ようやく住宅の適正価格がひょっこりと顔を出してきたような状態です。
少しでも安く家を建てたい
少しでも安いハウスメーカーがいいですよね。
各社、それも十分承知で、HPにはとにかく安く見えるように工夫しています。
見積もり取ってもらって一番安いハウスメーカーがいいと思っても、実際に建ててみると
予算よりもだいぶお金がかかってしまった
なんてことも。
ローコストはどうして安いのかを知ることが大事
ローコストハウスメーカーは、ほぼほぼ削れる部分は削って価格表示をしているので、有名なローコストハウスメーカーは、行きつくところはどっこいどっこいです。
ただし、みんな初めての家づくりですから、目安となる値段を知るためにも、見積もりは何社か取っておくといいでしょう。
知らないままでいることが、一番高くつきます。
私は家づくりをしっかり調べないまま家を建てたので、
もっとこうしておけばよかった!
と思うことがたくさんあります。
みなさまには、少しでも満足のいく、失敗のない家づくりを楽しんでもらいたいです。
安い住宅を建てるために必要なこと
この中で、我々、家を建てる側がいかに不利にならないようにするかがポイントになるわけです。
いかに綱渡りで家が安くなるかがわかるね。
安くなれば質が落ちるのはある意味では当然なのですが、施主側が何も知らずに安く済まされるのだけは避けたいところですね。
②担当者との相性はとても大事
担当との相性でハウスメーカーを決めるのは大事なことです。
担当は契約してから決まるわけではありません。
その方があなたの担当さんです。
家がよくなるも、悪くなるのも、たまたま対応した人が担当になって、それで全てが決まるのです。
一度担当になった人を変えてもらうのは結構大変です。
その時点で話が合わないようであれば、ちょっと気になるハウスメーカーでも、今後の長い打ち合わせで顔を合わせることになるのですから、会社を変えるか、あるいは出直して違う方の対応を待つかしましょう。
住宅会社の担当
住宅会社の担当について書いた記事がありますので、そちらも参考にしてみてください。
③デザインは期待せず自分で徹底的に叩き上げる
最近はローコストでもデザイン性の高いお家が増えています。
「史上最安値主義」から、「ローコストでちょっと贅沢」が流行ってきているからでしょう。
もちろん、デザイン性が上がれば上がるほど、お金はそれなりにかかります。
予算をしっかりつくっておき、「妥協すること」もしっかり念頭に入れておきましょう。1〜2箇所だけ「ちょっとだけ贅沢ポイント」を作ると、自分の家がより一層好きになれます。
うちはリビングを旅館風にして居心地をよくした部分はとても気に入っています! 家に帰りたいって大事。
大手ハウスメーカーは規格化して似たようなデザイン、だけど安い
大手ハウスメーカーは、正直どこも似たような建材を使っていることもあり、どこにしたってだいたい同じような家は作ることができます。
造ってきた棟数が多いので、デザインの引き出しは多いです。
一方で、安く済ませられる建て材は大量入荷していることもあり、それなりに工夫したつもりでも、結局どこも似たような家になる傾向もあります。
規模の小さい会社はデザイン強し、でもちょっと高い
規模が小さくなると、値段では大手に敵わないこともあり、デザインで勝負しているところも多く見られるようになります。
かっこいい家を建てることがそのまま宣伝になりますからね。
デザインがいい、とはいってもそれぞれの会社に得意なパターンというのがあります。
大手であればとりあえず頼めばある程度の形にはまとめてくれますが、小規模だとできないこともあります。契約前、欲を言えばしっかりと資料を集めてデザインの傾向をつかんでおくと、失敗しない会社選びができるようになります。
情報収拾は本当に大事!
ここは面倒臭がらずに、気になった会社はどんどん問い合わせて後悔のない家づくりをしましょう!
もし大手ローコストで満足いかない場合は、自分の好きなデザインの家を建てる小規模ハウスメーカー/工務店を探してみるのもいいと思います。
住宅メーカーに見積もりを依頼する際の適切な順番
依頼の順番としては、以下の順番がお勧めです。
- 大手ローコストハウスメーカー
- 小・中規模ハウスメーカー
コストが安い住宅会社で満足できればそれが一番。デザインに関しては自分で勉強していくらでもいい家にできます。
ただ、どうしても合わないときに小・中規模の企画力をみると「こんなすげぇ家建てられるのか!」と感動することもあります。
④工程期間はどれくらいか
必ず聞いておいて欲しいのが、建て終わるのにどれくらいの期間を要するか。
工期は短いほうが安い
工程期間が短い方が人件費がかからなくなるので、お値段的には安くすみます(ハウスメーカー側のメリットです)。
一方で、期間が短すぎると、打ち合わせ回数や相談する時間が短くなるので、決断を早期に迫られます。また、工期が短くなることで、大工側にもプレッシャーがかかります。
大工は頑張ろうが頑張るまいが、契約金通りに働けばいい、という考えの人もいるよね。
そういうわけで、手抜きが生まれる環境要因が増えるといってもいいでしょう。この辺りの兼ね合いをどう考えるかが大事ですね。
4ヶ月〜6ヶ月がベーシック
参考までに。ぶちくま家は構想から着工までが約半年、工期は6ヶ月でした。
一般的なローコストメーカーであれば4ヶ月が相場と見ています。
工事期間についてはパパまるハウスあたりが参考になると思います。
⑤会社の規模と、社員数、着工棟数は適切か
ローコストは人件費もできる限り削っているので、営業がコーディネーターや建築士を兼業していたり、そもそも営業職がいなかったりします。
その代わり、マンパワー不足で打ち合わせ回数が減らされたり、打ち合わせ内容が他の客とごちゃごちゃになるのか、コミュニケーションエラーが起きたり、色々忘れられたりします。
あれだけ言っておいた依頼を忘れられたときには、クマの中に滾る野生の血が牙を剥くところでした
着工棟数は多いと会社としては増益となり安定感が増しますが、一方で仕事ぶりが雑になってきたりします。
社員数が少ない会社では、人件費が浮く分安いと思いますが、自分でやるべきことも増えるかもしれないということは念頭においておきましょう。
⑥口コミは話半分にする
まず、口コミはいくらでも操作できるので、あてにはしない。むしろ口コミを信用して、住宅会社と出会うチャンスを失うのは、あまりにも惜しい。
大手ローコストに悪評が書かれるのは、一定の顧客を獲得できている証拠と考えるくらいの気持ちでいましょう。
ただ、規模の大きくない会社で悪い噂があるところは、ライバル会社が陥れるために書いているか、本当に顧客対応が悪いかのどちらかです。
こればかりは実際に会ってみないとわかりませんが、口コミの疑問について直接聞いてみるのもいいでしょう。
経験上、正直に答えてくれるところもありましたし、ブログで口コミをリンク付き引用で紹介したら「名誉毀損で訴える」と言ってきたハウスメーカーもあります。
信用問題なので、いかに丁寧に対応してくれるかというのは大事なポイントになりそうです。
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