実際に見学会と見積もりを依頼するまでの流れを振り返っていきます。
結論から言えば、A社は見積もりまではとってもらわず、同時期に友人がA社に依頼したりと、縁があるのかないのかよくわからんかったハウスメーカーでした。
しかし、A社は会社の規模は急成長中なので、おそらく
「新潟」「ハウスメーカー」「ローコスト」で検索をかけた人は、必ず目にする、あるいは検討する会社だと思います。
そこで、あまりためにはならないが役には立つであろう情報をお届けします!
無料見積もりまでの段取りを整理する
まず、家づくりの段階では、以下のパートに入ります。
家づくりの下準備は、すごく大事
やはり、本丸を攻める前に必要なのは、隠密に情報収拾をしておくことです。
相手にする住宅会社によって、注意するポイントが違いますし、見積もりの時に「特にお願いしたいところ」「他の会社と比べたいところ」もまだ見えてこないと思います。
お済みでなければ、まずは資料請求編をご覧ください。
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家づくりノートで「自分の家」を具体化しておこう
注文住宅は「カタログで選んで商品を買う」とは違って、完全にオーダーメイド。
「どういう家にしたいか」という設計図が必要になります。
素人だから、それができないからとりあえず相談してみようと思って。。。
そうなんです。だから、デザインのプロがいて、設計士がいるわけです。
ただ、依頼する方も「自分の理想」をしっかり具体化しておかないと、ぶれぶれの家になってせっかくの自分の家が「失敗作」になっちゃうかも。
毎日、失敗した家をみて暮らすのはつらいです
そうならないためにも、資料請求のあとは、「家づくりノート」にもチャレンジしてみてください!
無料見積もり前に準備すべきこと
体験談として、私が「無料見積もり」のための心構えとして持っていてもらいたいことがあります。
初めての見積もりにおける心理状況
- なんだかめっちゃ緊張して雰囲気にのまれる
- 長い説明を聞くと頭がぼーっとする
- 相手が言っていることが全て本当に思える
- お金の疑問は聞きづらい
こんな状態では、せっかくの一期一会になりかねない住宅会社との面談で、聞きたいことどころか洗脳と疲労感でうっかり契約してしまうに違いありません!
住宅会社は我々を「いい客」か「悪い客」か査定します。ただ、一方で、我々も「住宅会社」を選ぶ立場であることを忘れてはいけません。
大事な心構え
「家づくりノート」があれば、漏れなく「自分たちの理想の家」を相手に伝えることができます。
文書を残しておくことは大事
相手への要望書として共有もできる上に、文章として残しておくことができるので、コミュニケーションエラーに繋がりにくく、相手の署名を貰えば裁判の資料・証拠にもなります。
裁判になることはほぼありませんが、「慎重に対応しないとな」と住宅会社も気を引き締めることができます。
見積もりをとってもらう住宅会社の下調べ
今考えると、本当にぶちくまは無知でありました。
無知で愚かで、ふかふかの毛皮を着こんだだけの、ただのくまでありました。
まだ、住宅雑誌とかを真剣に読んだりはしていないころではありましたので、仕方がないといえばそれきりなのですが。
無知は「やる気」に左右する
よめくまは、わりにしっかりとハウスメーカーを調べてくれていて、
ここはいいと思うんだけど
と提案してくれる優秀なくまでありました。
一方のぶちくまは、
あぁ、そうなの、いいんじゃない?
と、いかにもだらしのない雄くまの様相でありまして、頼りのないことといったらこの上ない。よめくまが怒るのは当然のことなのです。
そこはこのくまがいいと結婚してくれた器量の大きいよめくまですから、許してはくれましたが、みなさん、普通の人間様の、一家の大黒柱たる旦那様はこれではいけません。
まずは、率先して調べましょう。
ただ、A社を知らないのはぶちくまが悪いばかりではなく、A社の企業方針として、「広告費を削るためにCMなどはうたない」と謳っています。
CMしてないなら知らなくても仕方がなくね?
ある種、ぶちくましかり一般市民が名前を聞いたことがなくてもしようがないのです。ただ、検索すれば一発で引っかかるけどね。
「ローコスト」バレしないという考え
ぶちくまは、愚かでミーハーなわりに判官贔屓みたいなところがあって、「ぼくが知らないことはみんな知らない」「みんな知らないマイナーなところがいい」みたいな性質があります。
というわけで、A社も、「よく知らんけど、広告費とかかけない主義は僕、好きですよ」ということで、最初はわりに好印象でした。
しかし、調べてみるとマイナーどころか、ローコストのど・メジャー会社でありました。
メジャーなのはいいんですよ、実力があっての評判があり、評判があっての契約だと思いますからね。
でもねぇ、家を建てたあとに、
「どこで建てたの?」
って聞かれたときに、
「あぁ、A社ね。安くていいよね」
必ず、「安いからいい」という感じになっちゃいます。幸楽苑のラーメンにトッピング全部乗せしても、やっぱり幸楽苑のラーメンなんです。美味しいけどね。
まずは気になるメーカーの見学会に行く
たぶん、見学会に行った件数だけで言えばA社が一番多かったと思う。
それは、ひとえに建築棟数が多く、さらに全件が見学会に協力しているから。
広告費をかけない、というところは、モデルハウスもないので、自分たちの商品をみてもらうのは見学会しかないんですよね。
見学会で確認すべきこと
しかし、見学会はいいものですね。本当に、ハウスメーカーの顔(特徴)が出てきます。
事前に調べておかないと、「ただみてきただけ」で終わって、なんの比較もできないね!
一回の見学で全部はわからないから、行く前に「知りたいポイント」だけは整理しておいた方がいいかも。
雑誌やメーカー資料の「いいとこどり」ばかりじゃない
雑誌とかだと、ハウスメーカーが建てた中でも力を入れた物件だったり、その物件のさらに力をいれたポイントを上手に写真に納めてくれています。その家の持つ力の100%異常を引き出したものを見せられているわけです。
住宅雑誌やメーカーの資料は、家づくりの参考にはなるけど、資金面だとか、営業力とか、提案力とか、そういったところは見えてこないんですよね。
これが、見学会だと、大体のお値段もわかるし、力を入れたポイントもわかるし、何より営業力と提案力がわかる。
担当した方がいると、説明を聞いているとなんとなく、あっ、この人は本当にこの家のオーナーのために頑張ったんだな、とか、家づくりが好きなんだなぁとかはなんとなく伝わってきます。
その感覚といいますか、おすすめポイントが自分にもぐっとくるところがあれば、自分も一緒に家づくりしたい、という気持ちになりますね。
実際に見学会に参加して印象は変わる
A社は、社員の数も多いので、担当した方じゃない人が応対することもあって、「値段は教えられない、わからない」「とりあえずアンケート取ろうとする」みたいな感じもありました。
営業専門の方はいない、ということもあるのか、わりとむすっとした感じの方もいて、正直あまり気持ちのいい見学会ではありませんでした。
社員を100人以上抱えている企業であれば、人の良し悪しは出て当然。こればかりはあたりとはずれが大きいのでしょう。
デザイン、設備はどのオーナーも「ほぼ一緒」
3件くらい回ったあたりから、A社はこれ以上みても仕方がないかな、という気持ちが出てきました。
と、いうのも、外観も内装もどこをみても大体一緒だし、キッチンとかお風呂とかをみても、なんだかドキドキしてこないんですよね。
他のハウスメーカーだと、「こんな家、見たことない!」とか、「これができたらかっこいいよね!」みたいな驚きポイントといいますか、そういうのがあったんですよね。
でも、A社は、どこをみても、大体同じクオリティ。
これって当然なんですけどね、だって、みんなこの見学会をまわっていいなと思って家を建てるんだから、だいたい、みんな同じような価格帯・デザインの家になるんですよ。
特に、ローコストだと、値段の制約が最初にあって依頼してるわけだから、余計なお金はかけない。だから、「ある程度いい」「けど無個性」な家が多くなるのです。
会社は数年でも「変わる」
なんだかんだで、見学会を回ってからそれなりの期間が空いており、風のうわさで伝え聞くところによると、あの頃よりも、設備もグレードアップしたし、いろいろな客層に対応し始めて、かっこいい家も増えてきました。
「私の家のおすすめワンポイント」が幸せ度高い理由
もちろん、あれもこれもと力を入れたりはしてないけど、「ここだけは頑張りました!」みたいな感じの、ちょい個性出し、みたいなワンポイントおしゃれハウスが増えたと感じています。
家づくりって、実はこの「自分のお気に入りポイントがある」くらいでいいんですよね。
100%完璧、を目指すときりがないし、お金かかるし、時間かかるし。
それよりも、ある程度お任せ、ある程度標準、だけどここだけは譲らない! みたいな家づくりのほうが、あるポイントでは妥協できるし、あるポイントは楽しめるしで、それくらいの気構えがいいみたい、と、いまさらながらに思います。
無料見積もりまでの「経営・営業」を評価する
ぶちくまの経験からすると、暇な会社もよくないですが、忙しい会社もよくないです。
住宅会社の営業ってメモ取らないの?
どういうわけなのかわからないけど、住宅業界の営業って、よく忘れるんですよね。
これはもう業界の風土病だとぶちくまは考えているのだけど、10約束したら7くらい忘れてますね。
キャパ超える仕事は受けるなよ、と思うのだけど、彼らはキャパを超える仕事を当然のように受注してしまうのです。
とはいえ、消費者としては、注文住宅であるのだから最低限注文した内容くらいは忠実に守ってほしいのですが、確実に忘れます!
これは、忙しい会社ほど顕著です。
実際に起きたのは「連絡忘れ」で早朝訪問
ぶちくま家は、最初の見積もりの際に「来る前に必ず連絡してくれ」と伝えていたのに、朝の7時に測量始めた、という苦い記憶があります。
いやさ、常識的なところでさ。連絡なしで7時訪問ってどうなのよ。
測量する会社は別だとしても、A社には連絡しろと伝えていたし、朝の7時だし。つまり6時後半くらいから家の周りをうろちょろしているわけですよ。
見学会でもそれほどこころ惹かれなかったので、この件で今後約束ひとつ守れないだろうなと思い、無料見積もりの結果を待たずしてお断りしました。
A社もほかの案件が多いようで、特に引き留めの言葉も謝罪の言葉もなく終わりました。
コスト評価はマスト
これは間違いない。「この会社は他と比べても本当に安いな」と感じました。
最初の、見積もりとるための面談の時にも、他所よりも200万円近く安い値段を提示してきました。
他所だって、安さを売りにしてるローコスト、なのにです。
これは本当に魅力的で、断った後も「やっぱりA社がよかったかなぁ」と何度も思ったくらいです。
コストは最もわかりやすい客観的指標
安さって、ほんと裏切らないんですよね。
大工の腕をうりにしていたり、対応がいいと感じたり、決め手になるものはいろいろあるけれど、そのあたりって、契約する前と後で、結構変わってきたりするものなんですよね。
その点、「安さ」は数量的なところで測れるし、契約に盛り込めるからいいですね。
あとあと、もめなくてすむしね。
正直、言ったもんがちなんだけど、家づくりに悩んだり、不安があると、「うちはいいですよ」だけで信用しちゃうんですよね。
会社の経営状況を評価する
倒産の可能性が低い等級に、日本SME格付けなるものがあるのですが、これで高評価をとったことを売りにしていました。
自分の知らない指標を出されても「はっ?」としかならないのですが、客観的な評価があるのなら、安心材料の一つにはなりますよね。
経営規模が成長するほど倒産リスクも高まる
支社も従業員数もどんどん増えていっていて、これ、増税とかで今のペース維持できなくなったら一気に経営傾くんじゃない?
とちょっと心配になったこともありました。
あと、新入社員も多くなるので、担当されるかもしれないと思うと、担当の質が一定しないというところもポイントでしたね。
もちろん、これはなるようにしかならない部分ではあったんですけど、最初の見積もりの面談のときにいろいろと上手に(上手すぎるくらいに)説明してくれた人は今後の担当ではなかったこと。
横でうなずきながら聞いてる人が担当予定の人だったので、それがちょっと心配だったっていうのもある。
その人が連絡忘れをしていたわけだしね。
会社の今後と、担当の予定が一番ネックでした。
顧客を平等に取り扱うかどうか
当然、会社は利益をあげなければ従業員に給料を払うことができず、会社経営が成り立たなくなります。
そのため、基本的には利益を優先させる商売に反対するつもりはありません。ですが「自分だけが損をするのは嫌だ」というのも事実。
これまで、情報が閉ざされがちだった住宅業界では「馬鹿な顧客から金を毟り取る」ことがむしろ正解とまでされてきた経緯があります。
「適正価格」を伏せて「これでお安くしてますよ」と示して、引っかかればその分利益が増える、という商売ですね。
変なキャンペーンが嫌だった
ネットとか見るとキャンペーンとかしているんだけど、見積もりの時とかはその話とかしてくれないんですよね。
適応なのかどうなのか、適応なのにスルーされているのか、こちらから言わなければ値引きも何もないのか、それが気になりました。
「誰かが得して誰かが存する不透明会計」はあまり好きではないので、契約したとたんにキャンペーン広告が出た!とか気分悪いですものね。
これもマイナスポイントでした。
無料見積もりをしてもらっての感想
いろいろと書きましたが、A社は今の新潟の建築業界を引っ張っていっているといっても過言ではないくらい大きな会社になっておりますし、少なくとも安く家を建てたいニーズを持った消費者層にとっては無視できない存在のはずです。
なので、ぶちくまとしては、いいにせよ、悪いにせよ、A社は見積もりとってもらってもいいのかな、という気はしています。
新規顧客も多いので、そんなに引き留めも熱心じゃないですしね。
ここで、値段も対応も納得すれば、最有力候補となりうる会社なのではないでしょうか。もちろん、複数社は比較検討(相見積もり)するのは当然ですけどね。
新潟のハウスメーカーをすでに調べ始めている方であれば、A社がどこか、すぐにわかるはず(笑)
当サイトもぜひ、参考にしてみてください。
コメント
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