ほっカラリ床がカビだらけだ、という記事を書いてから数年の月日が流れました。今日もカビてはいますが、新築感が薄れたことと、カビ対策は適度に手を抜きながらも取り組めていることから、以前ほどのストレスは感じなくなりました。

しかし、「ほっカラリ床の機能がいまいち発揮されない」ということで(TOTOの誇大広告だという気持ちで)検索されてくる方があまりに多い。これは、対策を共有すべきだと思いました。
TOTOさんの商品開発には今後も期待はしながらも、自分たちでできることから取り組んでいこうかと思います。
ほっカラリ床の機能を見直す

さて、もう散々ほっカラリ床の話をしてきたので、基本的な説明は長々とはしません。
ほっカラリ床の基本的な機能
- お掃除ラクラク(お掃除ラクラクほっカラリ床の場合)
- 冬場もヒヤッとしない「W断熱」構造
- やわらかいクッション構造
- 防音効果も高い
https://jp.toto.com/products/bath/synla_mansion/feature/hokkaraririyuka.htm
数年使って分かったほっカラリ床の評価
記事を書き直す方が簡単だと思ったので、ここにも最近のTOTOほっカラリ床の評価をまとめておきます。
浴室床にクッション性の高いほっカラリ床は最適と言わざるを得ない
まず、カビのことさえ忘れれば、ほっカラリ床はかなり優秀です。クッション構造は肌触りが良く、子供が浴槽からジャンプして転んでも怪我しません。
我が家は2世帯ですから、転んだだけで致命的な高齢者がいて、かつ転びやすさなら引けを取らない園児もいます。転ばないことが一番ではありますが、膝をついての掃除などでも「床の硬さ」という不快感から解放されることは、やはりメリットであると言わざるを得ない。
ヒヤッとしないを実感できる時は少ない
ヒヤッとしないは、公式の説明通り、「翌朝に乾いている可能性がある」くらいの機能性です。実際問題、お風呂中はシャワーを使うので、一度シャワーを使えば床表面の水滴はそれなりには冷たく感じます。ただ、床構造の断熱性能が高いので、「ヒヤッ」と感じることは少なくなったな、とは思います。
ただ、翌朝に仮に乾いていても、やっぱり風呂掃除などで入室するときは靴下で入ったりしないし、なんだったらスリッパやバスブーツといった履き物を使うので、そもそもこの点ではあまりメリットはないかもしれません。

お風呂以外でお風呂に用事がある時は、お掃除ですからね。洗剤使うしシャワーも使うので、風呂スリッパは結局使うんですよね。
掃除の手間は甚大
しかし、カビのこともありますが、やはりあの床の構造は水捌けがよくなっているようでいて「室温を保ちやすく」「水滴も溝に残りやすい」ことで、結局「高音多湿」でカビが繁殖しやすい構造になっているのは否定できないんですよね。
逆に言えば、カビ対策さえしっかりとできれば、ほっカラリ床に勝る浴室床材は存在しないといってもよさそうな気がします。カビがあまりにも生えすぎるから、不満が爆発しているだけで。
TOTO公式HPの見解
この数年間、とにかくほっカラリ床のカビの検索がされ続けました。逆に言えば、ほっカラリ床とカビは切っても切れない関係にあり、ブログ運営的には良好な間柄になって、なんだか申し訳ない。

奇しくも、TOTOのほっカラリ床専用ブラシの売り上げにも貢献してしまい、なんだか全てがTOTOの手のひらの上、僕は単なるお掃除操り人形なんじゃないかという気分にすらなってきます。
カラリとしないのは標準的

シャワーを浴びてすぐに乾く商品ではなく、翌朝にはカラリと乾いていることを目指した商品です。
https://qa.toto.jp/shindan/faq_detail.htm?id=700358&category=4083&page=3
https://qa.toto.jp/shindan/faq_detail.htm?id=700358&category=4083&page=3
ちゃんと公式HPにも説明されています。
ほっカラリ床は、翌日の朝に乾く設計です。使った瞬間に撥水して水滴がなくなるようなものではありません。
TOTO展示場では水を流すデモンストレーションで「すぐに水が引きますよ!」と説明されたと思いますが、これも嘘ではありません。水が流れる構造こそが、ほっカラリ床の真骨頂であり、「乾く」ためのコーティングなどはなされていないのです。
「お掃除ラクラク」の変更点は?
年代的に見ると、我が家も「お掃除ラクラクほっカラリ床」でもよさそうなのですが、多分、違います。従来品とどこが違うのか。
今回は表面に親水特殊処理を施しました。皮脂などの汚れが床に付着しても、汚れと床面のあいだに水がもぐりこんでくれます。そのため汚れが浮き上がって、従来よりも軽い力で、スッキリきれいにとれるのです。
https://jp.toto.com/tsushin/2016_spring/newitem.htm
というわけで、親水特殊処理が施されました。

実際、展示場などでみてもらえればわかると思いますが、少なくとも展示品に関しては、汚れもよく落ちるし、水もよく引けるんです。つまり、TOTOが想定しているよりも、お風呂の汚れというのは強固だしすぐに汚れるし、一度汚れるとほっカラリ床の機能は死んでしまうのです。

だから、あまり見かけの機能性には期待しすぎずに、丈夫で使いやすいことが、どんな建材でも優秀だったりするわけですね。外壁なんかもそうだね。

我が家の外壁は「苔」の侵害が止まりませんが、苔が生えるのは外壁の機能でも抑え得られないし、苔で覆われちゃうと、外壁の汚れ云々じゃないからね。
外壁のコケ対策に「高圧洗浄機」を検討したけど、表面の苔を落としたところで根本的な解決には至らないし、外壁自体を傷つける可能性があると悟り断念した話があります。

カラリ床の溝の管理が重要
ほっカラリ床はあの細かく張り巡らされた毛細血管のような溝と傾斜が大事であり、この溝がカビや皮脂汚れなどで詰まると水溜りができるようになり、乾かないし更なるカビの温床になるということ。

あの溝は、言い換えると皮脂汚れをキャッチしやすい構造でもあり、カビが繁殖しやすい環境を作り出しているとも言えます。

TOTOさんはお掃除すれば復活する、と言いますけど、我々、お掃除が嫌いだから「お掃除ラクラク」を選んだりするわけで、その理由でほっカラリ床を選んだ人に「掃除が足りない」は横暴ですよね。
我々がほっカラリ床で管理すべきは、日常的な溝清掃に他なりません。
ぶっちゃけていえばそれをやりたくなかったからカビと戦い続けていたので「ほっカラリ床にしなければよかったな」という後悔に繋がると言えます。(床以外は気に入っています)
この溝清掃については過去記事とカビ対策記事をご覧いただければいいかと思いますが、ここでも簡単にまとめておきます。

ほっからり床の簡単なお手入れ

というわけで、ここからはほっカラリ床の「カラリ」を保つ簡単お手入れ方法について解説していきます。
ほっカラリ床のお手入れポイント
まずは、簡単に「ほっカラリ床」のお掃除で気をつけるポイントをまとめておきます。
- 溝に汚れがたまらないように、シャワーでさっと洗い流す習慣づけ
- お風呂の最後の人は、浴室内をさっとタオルで水を拭き取る
- 溝のブラッシング(樹脂製ブラシ推奨)は週1程度
- ブラッシングで落ちにくい汚れはクレンザー(研磨剤)
- カビは早めにカビキラー(根っこを生やすと大変)
- 基本的に浴室にものは置かない(カビを持ち込まない)
実際、全くもって簡単には感じないけど、ほっカラリ床以前のこれまでの浴室清掃と比べたら大差ないことも思い出してほしい。ほっカラリ床が特別悪いわけじゃない。ただ、溝に汚れが残りやすいだけなんだ。それが、ちょっと致命的なだけなんだ。
ほっからり床汚れのサイン
次に、ほっカラリ床ならではの汚れポイントを解説していきます。
- 目地の色の変化に注意(ピンク汚れ、黒カビ)
- 床のヌメリは汚れが残っているサイン
- シャワーを流して水の溜まりやすい場所を調べる
- 室内全体のカビチェック(カビは胞子で増える)
- 換気扇や窓の埃汚れなども定期的にとる(カビや菌の栄誉になる、皮脂汚れなどと絡まって落ちにくい汚れに変化する)
床のヌメりに気をつける
普段のお風呂の時に、「ぬめり」を感じることはそれほどないとは思いますが、私ぐらい掃除が嫌いだと「あれ、今、ぬるっとしなかった?」とゾッとする経験はあります。
例えば、このぬるっ自体は、「シャンプー残渣」などでも生じます。シャンプーの泡や、シャンプーの容器に付着していたシャンプーの固形化したカスですね。これが水分に触れると、ぬるっとします。これは洗い流せばすぐに落ちます。
一般的なぬめりの原因は「ピンク汚れ」と言われる酵母菌が原因なのですが、シャンプーにしろ「ロドトルラ」にしろ、ぬめりを感じる時はほっカラリ床の機能が失われて、「カビの温床になる」前駆症状です。
浴室全体に気を配る
基本的に、ほっカラリ床が「高温多湿」環境を作りやすいものであれば、対策すべきは「カビ」です。他の汚れはなんとかなりますが、カビだけは厄介。カビは健康被害をダイレクトに引き起こしてくれます。加えて、家を劣化させる原因にもなり、しかも対策が容易ではないのでとにかく「カビだけは許すな」という気持ちで掃除に取り組む必要があります。
浴室の中には、色々な小物が持ち込まれがち。新居に引っ越す際には、旧家で使っていたお風呂グッズなどを使用するケースもありますが、この時にカビなどが一緒に持ち込まれます。お風呂道具にもカビが繁殖していないかを注意する必要があります。
また、換気扇や窓枠のパッキンなどにもカビがいることはあります。このあたりが退治されていないと、気になる部分のカビをやっつけてもすぐに他のところにカビが増えたりしてしまいます。
ほっカラリ床の維持すべき状態
根本的に、「カラリ」は一次的な状態で通過点のようなものです。カラリは目安のようなもので、カラリとしなくなった時に「カビの温床警報」が作動するアラートのようなものだと考えると良いと思います。

お掃除に関しては、水たまりができないくらいを目安に頑張るのがいいかと思います。清潔を保つのも大事ですが、苦手なお手入れの回数が増えるようだと人生の幸福度下がりますし。

ただ、カビ対策のためにはなるべくは乾燥状態は保ちたいところです。お風呂上がりにさっと拭き取ってすぐに洗濯する。これだけでカビやヌメりに関してはかなり対策できるはずです。
ほっカラリ床の悩み、個別対応編

記事のテコ入れ程度の流し記事だったのですが、どうせなので、「ほっカラリ床」の症状別対策をまとめておきます。随時更新していきます。
黒カビが増えた時の対策

一番厄介な黒カビの対処法です。別記事への誘導になります。
カビについての知識
まず、敵を倒すためには敵を知ることから始めます。基本的なお風呂の黒かびに関する知識はこちらにまとめてあります。

カビへの対応策
カビへの対応策について。
カビ予防のコーティングはありか
カビ予防のためのコーティングをすることについて検討した記事。

スチームクリーナーについて
スチームクリーナーについての記事はこちらになります。

次亜塩素酸水に関して
お掃除の際に「酸性洗剤」と「次亜塩素酸ナトリウム」について知っておくべきことなどがあるので、こちらの次亜塩素酸水についての記事も少しくらいは役立つかもしれません。

皮脂汚れ対策
皮脂汚れはほっカラリ床の水流を妨げる一番の原因です。ただの皮脂汚れのうちは簡単に落ちる汚れでもあるので、できる限りは早めに対策したいところです。
皮脂汚れを分解する
まず、そもそも皮脂汚れとは何なのか。
皮脂汚れは特にワイシャツの黄ばみなどで我々を悩ませてくれます。洗濯の場合は繊維質の生地に皮脂が絡まり、かつ酸化することで化学変化します。これはなかなか落ちない。
ただ、我々が対策するのはほっカラリ床の皮脂汚れです。服のような繊維質ではなく、FRPという繊維強化プラスチックに乗っかっているだけの汚れです。しかも、最近のほっカラリ床は親水特殊処理されており、汚れが浮き上がりやすいようになっています。
つまり、放っておかない限りは皮脂汚れは洗い流せるレベルで処理できます。
皮脂汚れが防波堤になることも
ただ。前述の通り、ほっカラリ床の構造は、ヒヤッとしない体感のために細かく溝を作って直接冷たい水に当たる表面積を減らし、かつ溝を増やすことで急速に排水溝まで流れるようにできています。逆に、この細かい溝に皮脂汚れが引っかかり、防波堤となってしまいます。
皮脂汚れ自体はさっと洗い流せるものでしたが、他の汚れも合わさって溝にへばりつき、硬くなって「レベルアップした皮脂汚れ」になると簡単には落ちません。基本的にはブラッシングで皮脂汚れを物理的に剥がし取ることになります。
とはいえ、力一杯擦って大きな塊だけは取れても、FRPの溝にわずかに残った強固な皮脂汚れが膜のようになって、これがまた別の汚れをキャッチして大きく成長していきます。

ブラッシングした後は一見すると水は流れるようになるので安心した気分になるのですが、以前よりも短い間隔でまた水溜りができます。
酸化した皮脂汚れにはアルカリ性洗剤で対処する
話を戻します。我々は皮脂汚れの対策をしています。
この皮脂汚れ、先ほど「酸化」が原因で変異して厄介な汚れになっていると書きました。つまり、汚れの性質を変化させることで、多少は汚れが落ちやすくなります。
洗濯の皮脂汚れに対しても、「重曹」や「洗濯洗剤」が有効に働きます。これらは「弱アルカリ性」の洗剤です。皮脂汚れを落とす際には、酸化した皮脂汚れを弱アルカリ性系の洗剤で少しずつ反応させながら落としていくことで、汚れを分解して除去することができます。
幸い、お風呂場なので、油系の汚れを落とす際に有効な「お湯」も使いやすい。固まった皮脂汚れをお湯で溶かしつつ、弱アルカリ性洗剤で少しずつ分解するようにブラッシングすれば、ほっカラリ床の表面にしぶとく残る皮脂汚れの層にも効果があると、期待できます。

一応、弱アルカリ性の洗剤を推奨していますが、うっかり次亜塩素酸ナトリウム系(塩素系漂白剤)の洗剤と、酸素系漂白剤などを合わせて有毒ガスを発生させないように、充分気をつけて掃除してください。カビ系も一緒に倒そうとすると危ないですからね。
ピンク汚れ・ぬめりを落としたい
前述の通り、ぬめりの原因は「ただの石鹸カス」「シャンプーの残滓」という可能性もありますが、一般的にピンク汚れも一緒に見られるぬめりは「酵母菌」が原因だと考えられています。
ピンク汚れの原因は
ピンク汚れは「ロドトルラ」という酵母菌が原因。栄養はシャンプーや皮脂汚れなど多岐にわたる。栄養源を絶つことは難しく、こまめに掃除していても割と出てくる。
カビ対策とは異なり、普通の消毒・殺菌効果のあるもの(エタノール)などで対処可能。目に見えるぬめり・ピンク汚れを落としても残った酵母がすぐに繁殖するので、さっと拭き取った後にエタノールなどで消毒しておくと多少はぬめりの再発生を抑えることができます。
水垢を落としたい
まず、水垢は蛇口などの周辺が白くなっているものなので、ほっカラリ床には水垢があまりつかないと思います。ですが、水垢のミネラル分などがほっカラリ床の溝の汚れを強固にしている可能性がなくはないので、念のために解説しておきます。
水垢の原因は
水垢は、水道水のミネラル分が固まったもの。これも原因を断つことはできないので、普段の掃除で「強固な水垢」に変貌させないことが大切。
水垢の落とし方
水垢は蛇口など比較的固いところに付着しているだけなので、普通に擦り落としても大丈夫です。
ただ、強いて言うなれば水垢は「アルカリ性」なので、酸性系の洗剤を使用することで落ちやすくなります。酸性で使い勝手の良い洗剤は「クエン酸」です。ポットや食洗機などの掃除にも使うので、クエン酸はあって困ることはないですね。
ミネラル分は固まり始めると割と強固に水回りに張り付くので、落とすのが大変な場合は、キッチンペーパーやガーゼなどに、クエン酸水をつけて、水垢に貼り付けておきます。吹きかけてさっと拭き取る、というよりは、じっくりと化学変化するのを待ってから、ゆっくりと擦っていくようなイメージで掃除しましょう。

クエン酸は表面の水垢とは中和反応しますが、中和するとクエン酸も中性になってしまうので、とにかく、じっくりと、少しずつ擦っていくのがポイントですね。
湯垢の落とし方
湯垢と水垢は違います。
湯垢は、先程の水垢と同様に水道水中のミネラルである「マグネシウム」と、石鹸成分などが化合してできたもの。こちらは酸性です。つまり、湯垢を落とすためには「アルカリ性洗剤」を使用することになります。
混ぜるな危険は、だいたい気づかずに混ざってしまうもの
ちょこちょこ注意しておきますが、お風呂の掃除では「酸性洗剤」と「アルカリ性洗剤」を使用することになります。必ず、混ざることのないように、別々の日にやるなどして対策してください。
次亜塩素酸ナトリウムと酸性洗剤を混ぜると塩素ガスが発生します。塩素ガスは独特な匂いがあるので発生したらわかりますが、呼吸不全などを発症して動けなくなる可能性があります。
また、塩素ガスの性質上、空気よりも重いので、密室でガスが溜まると腰下あたりに塩素ガスが溜まります。赤ちゃんなどを寝かせている側で塩素ガスが発生すると、本人も家族も致命的な症状を呈することになるかもしれません。

というわけで、とにかく「アルカリ性洗剤」は注意。できることなら水酸化ナトリウム水溶液関連は使わないで対処したい。
湯垢を落とすなら重曹
アルカリ性洗剤で使いやすいものは「重曹」になります。水と混ぜると時ph8.2程度の弱アルカリ性洗剤になるので、こちらを使って洗っていくのが良いかと思います。このほかにも、油汚れ用の「マジックリン」や、食器用洗剤の「ジョイ」などが弱アルカリ性の使いやすい洗剤になります。
塩素系漂白剤もアルカリ性ですが、こちらは割と強めなので、お風呂の洗浄時には必ずしっかりと洗い流すこと、さらに酸性洗剤と混ぜないことがあるので、まずは重曹や弱アルカリ性洗剤でお掃除することをお勧めします。
垢落としは「標的」を決めて「時間をずらす」
水垢と湯垢の違いがあるように、汚れにはそれぞれ性質と落とし方があります。我々は面倒くさがってついつい「一日にまとめて」掃除しがちですが、その日の目標を決めて落とす汚れのターゲットごとに洗剤を変えつつ、少しずつ落とすことを心がけるのが良いのかな、と思います。
洗剤の効果としても、アルカリ性洗剤と酸性洗剤は、同じタイミングで使うと効果が弱くなってしまう可能性があります。毎日のお掃除は面倒ですが、曜日などで使い分けした方がお掃除効率は高まります。
お風呂のついでに掃除する
最後に、なるべくズボラに過ごしたい私のために、入浴前後の儀式にお掃除を仕込むと手抜きできるという話だけしておきます。
入浴剤は「弱酸性」「弱アルカリ性」を使い分ける
極論、入浴剤も「洗剤」としての役割を併用できるとお掃除が楽になります。入浴剤自体は汚れの原因にもなるのであんまり好きじゃないんですが、この入浴剤の性質を使い分けながら、日々のお掃除の役に立てることはできます。
ぶっちゃければ、重曹なんかをお風呂に入れて「弱アルカリ性」にして入浴し、お風呂の水を流すことで排水管の酸性汚れなども落ちやすくなります。入浴剤にも弱アルカリ性のものは多いので、「重曹入れるのは抵抗感じるな」という方は、弱アルカリ性の入浴剤を使用した後に、湯垢を少し落とすなどを習慣づけると強固な汚れになる前に簡単にお掃除できます。
個人的には、風呂の後に掃除をしたくないのですが、湯温とアルカリの効果で湯垢を倒しやすい絶好のチャンスなので、お風呂上がりにさっと拭き掃除、の効果を高めるためには良いのかなと思います。
また、入浴剤には「酸性」のものもあるので、こちらを使った日には水垢を徹底的に落とす、などの使い分けをしてみてはいかがでしょうか。
残り湯ぶっ込み掃除
汚れには種類があるという話をしました。酸性の汚れにはアルカリ性洗剤、アルカリ性の汚れには酸性洗剤を使い分けます。とはいえ、面倒なので残り湯を「酸性」や「アルカリ性」の洗浄液に変えてしまい、シャワーカーテンや椅子、シャンプーやリンスのボトル、スリッパなどの小物類を残り湯の中に突っ込んでおくだけで綺麗になる、ということをやっていきます。
塩素系漂白剤を使う
何度も書いていますが、塩素系漂白剤は混ぜないように。特に、酸性洗剤で掃除した後に小物に洗剤が付着したまま塩素系漂白剤残り湯に入れてもやっぱり危険です。気をつけてください。
塩素系漂白剤はアルカリ性なので、皮脂汚れやぬめり関連の汚れに効果的です。汚れの量で塩素系漂白剤の濃度を調整する必要がありますが、最初は少なめから試していきコツを掴んでいきましょう。
当然、漂白剤なので色が変化する可能性が十分にあります。漬け込むものにも注意が必要ですが、洗浄中に衣服についても色が変わるので注意しましょう。
酸素系漂白剤
同じように漂白剤には「酸素系」の漂白剤があります。この酸素系は少し厄介で、粉末タイプは「アルカリ性」で、液状タイプは「弱酸性」の性質を持っているものがあります。
漂白剤を使って衣類をつけておく場合、お風呂の浴槽でやることで、お掃除しながらつけ置き洗濯もできるという荒技もできます。
基本的には、どんなものも混ぜるよりは単品で使った方がいいので、洗う場合にも衣類と浴室道具は別々にした方がいいですが、原理的には標的となる汚れが「皮脂汚れ」である場合に、浴室の皮脂汚れもまとめて落としちゃったほうが効率はいいです。原理的には、ですけど。
浴室掃除に困ったときに参考になる記事
参考になるとまでは言いにくいところですが、浴室と掃除に関する情報をまとめた記事リストを載せておきます。何かの参考になれば幸いです。
ユニットバスのおすすめメーカー
我が家はTOTOのユニットバスを利用しています。TOTOの浴室の床がカビた記事を読みにくる方が多いので、他のメーカーと比較した場合にどうなのかを考えるために、情報をまとめました。
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