このページでは、門から玄関にかけてのエクステリアに関する情報をまとめ始めたら「これからの時代、宅配ボックスは必要だよね」と思い、ほとんど宅配ボックスの話しかしていないことに気がついた、というお話を書いています。

外構は、こだわり始めるとかなりお金がかかってしまうので、門まわりを整えるくらいに考えて、これからの時代に必要な宅配ボックスについては時代にあったモデルを選びたいところです!
玄関までのエクステリア・外構で検討すべき項目
まずは、門まわりや玄関周辺で検討すべき外構・エクステリアについて簡単に説明していきます。

門

敷地と外を区切る塀に開けられた出入り口のこと。

新築やリフォームで外構を行う場合には、塀や垣をつくるかどうか、から検討する必要があります。門・門扉、門柱の必要性や作る場合の注意点は後述します。
門の印象で家の表情が決まる
かっこいいこと書いてますが、他所のサイトに似たようなことが書いてあります。

住人の他人との距離感を測れるのが「門」の特徴だと思います。門ががっしりしているほど、入りづらく他者を寄せ付けない住人の意思が見えますし、オープンな門まわりだと、なんとなく住人も大らかな印象があります。

私はお金がないから門を構えませんでしたが、他人を受け入れられるほど大きいキャパシティじゃないので、自宅は門で囲いたい派です。
門柱
門柱は、道路から玄関までのアプローチの間に設けられるもので、一般的には表札・ポストなどを掲示したりする役割をもちます。

大きさは様々で、文字通り柱のような形のものから、門の一部分をタイル張り・塗り壁にして目立たせたようなものも。
エクステリアショップでは、門柱をカスタマイズしたセット販売なども行っています。
門柱設置のコスト
門柱は「表札」や「ポスト」の役割があるものを「機能門柱」というのですが、これはだいたい5万円から、ただオプション要素も大きいので値段の幅も広く、工事費も合わせると20万円程度は覚悟しておきたいところ。
また、後述の「宅配ボックス」の機能までつけるとお高いのですが、これから先のご時世を想像すると「必須級」かな、とは思っているので、そうなると30万円くらいの高額なものも検討したいところです。

https://www.lixil.co.jp/lineup/gate_fence/smartpost/

こうやってみると、意外とかっこいいね。
門袖

一応、言葉として覚えておきたいのが、門袖。
門柱は柱程度のものであったのに対して、門袖は壁のようなもので、門柱のように表札を埋め込んだり、ポストを仕込んだりして機能的な役割を果たす場合もあります。多くの場合は、門の一部としてのアクセントとしての役割が大きいようです。

門袖を玄関の目隠しに使用したりする場合が多いですね。
門扉

https://www.lixil.co.jp/lineup/exterior/circumference/gate_open/
門扉は、門の通行口に取り付ける扉のことです。開き方で種類分けできますが、印象を大きく変えるのはやはり素材です。
開き方別、門扉の種類
両開き
左右対象のものと、親子扉という、左右の扉で大きさが違い、親扉だけ開け閉めに使う、というものがあります。
片開き
片開きは、一枚の扉で開け閉めをするので、扉としては簡易なもので主に勝手口に使われたりします。
引き戸
引き戸には、クローゼットなどで使われる「折れ戸」タイプのものや、アコーディオンのジャバラ状のものなどあります。また、上部に引き上げるシャッター状のものや、カーゲートなどに使われる跳ね上げ式のものなどがあります。

たぶん開け閉め面倒になるし、そもそもフェンスで囲ったりもしていないので、私はこの辺りのエクステリアはまったく検討していませんでした。
塀・垣根・柵・フェンス

https://www.ykkap.co.jp/products/ex/item/series/enet/
いわゆる、敷地と敷地外を区切る役割を持つもの。塀は隙間なく敷き詰められたもので、垣根は空間があって見通しが良い。大きく以下の役割を持ちます。
大きく、以下のようなもので作られます。
家の印象に関わるので、フェンス選びは重要です。ただ、今回は玄関と門の間の外構についての記事にするので、今回は割愛。
カーポート
駐車場に、屋根と柱だけの構造物を設置する場合は、カーポートを検討する必要があります。カーポートの選び方や、どのカーポートを買うべきか、ということについては別記事にまとめました。

アプローチ
アプローチに関しては、ガーデニングや庭づくりに関する項目が多いので、別記事にまとめていきます。
門や塀などのエクステリアに必要な機能性
ぶっちゃけ、門も塀も家づくりではなくてもいい知識です。駐車場は自分で石でも撒いておけばいいし、門だってあってもなくても、真っ当な人間は他人の敷地に勝手に入ったりせずに、用があれば玄関のインターホンを鳴らしてくれます。真っ当じゃない泥棒や変な人は、門や塀があっても勝手に入ってきます。

あえて外構にお金をかける理由や、どこにお金をかけるべきかを考えてみました。
プライバシーを守る
まず、玄関に関連したエクステリアの一番の役割は、プライバシーですね。目隠しの役割として、門を構えることを検討する方も多いと思います。

私は、家の中で外の人と目が合うとか耐えられないので、門は欲しいと感じたりしますが、かといって家から見える景色が門ばかりになってしまっては監獄のように感じてしまうし。
この辺りの「開放感」と「視線」について、自分だったらどうしたいかを考えていく必要があります。
防犯との兼ね合いも説明しますが、まずは視線隠しについて書いていきます。
シチュエーションを考える
外部の視線が気になる、という方の場合、もう少し掘り下げて、「何が見られたくないのか」「嫌だと思う境界線はどこか」を考えていくと、必要になる目隠しエクステリアが決まってきます。
カーテンで事足りるはず
家の中で生活している様子が見られたくない場合は、シンプルにカーテンで対応した方が手っ取り早いのですが、自然採風でカーテンは開けておきたいが見られたくない、という場合には外構で目隠しすると、やんわりとストレスが和らぎます。
視線を妨げる門・柵・フェンスの設置方法
人の目線が気になる場合、どんな工夫が可能になるか情報をまとめておきます。
高さ
視線の高さは身長からマイナス10cmくらいと考えると、日本人しか通らない場所であれば、1.8mくらいの門が必要になります。ただ、大きい人からは見えてしまうので、「長身イケメンだけには覗かれてもいい」という場合ではない限りは、2mの壁が必要になります。
素材
格子フェンスにすることで、風は通しながら、視線の一部を遮ることは可能です。また、手入れの手間は格段にかかりますが、いわゆる生垣のように植栽することで視線をカットすることもできます。

あまり、重たいものを高く積み上げると、通行人の怪我につながる可能性があります。侵入を防ぐための高くて重たい門は、一般的な家庭には不要なので、管理のしやすさも検討したいところです。
管理のしやすい植栽で背の低い生垣にすると、四季の彩ごとに雰囲気の変化を楽しめます。軽くて強度のあるアルミや樹脂は、範囲の広い敷地を囲うのに適しており、コストが抑えられてメンテナンスもしやすいのでお勧めです。
必要な場所にスクリーンを設置する

https://www.lixil.co.jp/lineup/exterior/fence/screen/
敷地を全てフェンスで区切るのではなく、リビング・トイレ・お風呂などの「見られたくない窓」の近くにだけスクリーンを設置するという方法もあります。
防犯ってどうしたらいい?
まず、防犯と言っても様々です。
先にあげた「プライバシー」という点では、個人情報を守ることだって大事な防犯です。ただ、多くの人が門に大して期待しているのは「空き巣」被害ではないでしょうか。
家に長くいる生活スタイルで防犯が変わる?
「在宅勤務」が主流となり、企業情報を社員から盗んだりすることも考えられるようになります。

これまでとはタイプの異なる、海外の産業スパイが自宅に張り付いてくる、なんてこともあるわけですね。
防犯に求められるのは、データ漏洩などへの配慮も含まれるようになってくると思います。

個人住宅のWiFiのセキュリティとか甘々なので、在宅勤務で企業情報を持ち帰るようになると、ごっそりデータが抜かれそうですね。
書いてて思いましたが、エクステリア側からジャミング仕掛けたりするのとかはSFみたいになってくるので、今回は割愛。
エクステリアで侵入は防げるのか
そもそも、門扉やフェンスで外部の侵入は防げるのか。そして、防犯と言っていいのか。
こどもや犬の侵入を防ぐ
門扉や門の大きな役割は、動物やこどもが敷地内に入ってくることを防ぐことです。
つまり、敷地の境界線を門や門扉でわかりやすくしているので、物理的にシャットダウンされている低身長の動物やこどもなんかの侵入を防ぐことができます。

真っ当な大人は、門がなくても敷地内に侵入はしてこないのですが、よからぬことを企む大人に対するバリアにはなりません。
監視カメラの方が役に立つ
最も有効な防犯対策は、監視カメラです。
後述する門や門扉は、視線や動線を遮るのに役立ちますが、これらは不法侵入に大して心理的にアプローチしますが、実際に「さあ盗むぞ」という人たちにとっては大して効果ありません。
視覚を遮ると空き巣の成功確率は上がる
門が侵入作業の目隠しになってしまう、というのはもはや有名な話。他に、周辺住民に対しても何となく威圧的に感じてしまい、普段から交流がない人たちからすると、「中で何か行われていても容易に口出しできないぞ」という気分にさせます。
心理的に距離感があると、何か起きたときに、誰かが通報してくれる可能性が減ります。

まぁ、高い門でぐるりと敷地を囲うような収入層の人は、ホームセキュリティも契約しているので、問題ないと言えば問題ないのですが。

犯罪者が本当に嫌がること
監視カメラが有効なのは、犯罪の記録が残ってしまうと、立件されやすくなり、一度捕まったときに過去の犯罪についても立証されやすくなります。犯罪の証拠を残される方が、フェンスを建てるよりも嫌がられます。
犯罪者は捕まることなんて考えていない短絡的な人たちだ、と思われるかもしれませんが、犯罪を計画的に行う人はどちらかと言えば頭の良い人たちです。住人が毎日出入りできている場所への侵入が、できないわけがないのです。
門との合わせ技で最高の防犯を
ちなみに、最近の画像認識の精度は凄いもので、例えば門を設置して門を登ろうとする人がいれば自動で警告を発したりもできます(誤認識もありますが)。
インターホンはどこにつける
エクステリア設備の説明をしてきましたが、唐突に湧き上がった疑問、「インターホンはどこにつけるべきか?」ということです。

敷地に入られたくないときは、門のところにインターホンをおけばいいけど、新聞は外に出て取りにいきたくないので、なるべく楽したいのですが、どうしましょう?
外部の人が入ってこれるのはどこまで?
門扉などで外部と完全に分けている場合は、門まわりにインターホンを設置する必要があります。
機能門柱・門袖があれば、アプローチの途中までは外部の人が入ってこれるでしょう。ただ、機能門柱の場合だと、アプローチの中まで入ってきたのであれば、玄関まで来てインターホンを探す人もいるでしょう。
門でうちと外をしっかりと区切るのか否かで、インターホンの設置位置が変わるということになります。
個人的には配達物は玄関先まで持ってきてもらいたい
私の場合、ですけど、オープン外構の方が利便性は高いと思います。
それは、クローズドでフェンスなどを囲んでも防犯の効果は薄い、というのはありますが、配達の人が基本的に悩まずに玄関まで荷物を持ってきてくれるということがあります。
クローズドの場合、インターホン越しで対応して門を開けて、さらに中に入ってきてもらうのは、お互いに手間だったりします。さらに、クローズド外構はその分コストも高くなるので(必要な設備が増える)、イニシャルコストもメンテナンスコストも増えます。

知らない人が家の中に入ってくる心配はあると思いますが、私の中のプライベートゾーンは家の中までで十分。
ただ、もし人目を気にせずガーデニングをしたい、家庭菜園がしたい、などの希望がある場合には、門を設置して線引きをした方が「出来心で侵入する」という人たちに対して効果があると思います。

小学生の頃、壁をよじ登って他所の家のプルーン食べてたのは内緒のはなし。

もちろん、家の住人は把握していて、たまに学校に苦情入ったりしてましたけどね。
今、流行りの宅配ボックスはどうするべきか
門柱や門袖、門まわりのエクステリアを検討している場合、「宅配ボックス」の置く場所についても考えておきたいところです。

宅配ボックスをおくべき場所
まず、宅配ボックスは思った以上にたくさんの種類があります。設置方法も様々で、だいたい以下のような設置が可能です。
宅配ボックスの設置方法
- ボックスを置くだけ
- ボックスを固定して置く
- 専用のポールを立てる
- 家の玄関壁に固定
- 門柱などエクステリアに埋め込み
- 宅内に埋め込み、開け口は外・中両方につける
というわけで、新築などで置き場所を検討できる場合には、エクステリアや玄関の構造との兼ね合いで設置場所を検討していきます。

リフォームの場合は、玄関サイズによっては前庭のような敷地内のスペースに別途「ボックス用門柱」のようなものを用意していもいいかもしれません。
宅配物の安全性を考慮した場合
安全性を考慮した場合、検討すべきは以下のポイントです。
宅配ボックスの悩ましいところは、「配達人が開けることができる構造」である必要があるので、金庫のように防犯面ばかりを強化することは難しいということ。

この場合、「安全な開け方の共有方法」についても考えないといけませんね。
ボックスの固定を確実にする
荷物・ボックスを持ち逃げされないようにするためには、ボックスをどこかに固定する必要があります。
専用ポールや門柱などにつける場合は、持ち逃げはされにくくなるので、盗難される確率は大きく下がりますが、本気で盗もうとされたときには固定を攻略されれば持ち逃げされます。組織だった強盗グループなんかに対しては太刀打ちできないと考えられます。

そういった意味では、家屋に固定することで、持ち逃げのリスクはさらに下げることは可能ですが、この場合はリフォームや家屋側へのダメージのことも心配になります。

いっそ、盗まれるなら宅配ボックスだけでいい、と考えれば、簡易の固定でも充分と考えてもいいかもしれません。個人的には置き型でも十分かと思います。

Amazonなんかは、玄関置き配達を始めていますしね。置き場所が分かりやすくなっているだけでも設置する意味はあるかもしれません。

固定しない場合も考えておく
置配について補足しておきます。記事執筆時は「コロナ禍」真っ只中なのですが、こうした人との接触を避ける、という感染防止についてはおそらく2020年中は続くことになります。
そして、元々、配達のコストがかかる「再配達」を無くしたい業界としては、このまま置配を定着させることになると思います。そうなると、「置配して欲しい場所」をわかりやすくするためにも、簡易な配達ボックスは用意しておいた方がいいと思います。
宅配ボックスとスマホをつなげる
スマホ時代なので、宅配物の遠隔受け取りはもちろんのこと、一時パスワードの共有なんかもできるので宅配の時代が変わったな、とは感じるところ。
リクシルの場合
例えばリクシルの宅配ボックスだとホームユニットと繋げることで以下のようなことが可能になります。
日本宅配システムの場合
一番進んでいるのは日本宅配システムの宅配ボックスです。専門メーカーで、ここまでクオリティの高いものを出されると、他は追随しづらいところですね。
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