玄関土間と、玄関周囲の床材について解説していきます。

玄関のデザインなんて、まだまだ考えられないよー、、、なんて思っているうちに、一回の打ち合わせである程度まで決めないといけなくなって大変だったね。
そんな私たちのような「情報収集は面倒、でも玄関土間で失敗したくない」という方のための情報を取りまとめております。
玄関土間について知っておきたいこと
まず、玄関土間について簡単に説明します。
玄関土間とは
まず、土間について簡単に説明すると、「地面と同レベル(段差がない)の屋内部分」を指します。

地面とつながっている作りになっている部分ですね。
日本の文化的には、この土間部分は「土足」であることが多いです。

玄関土間は、玄関における「土足部分」のことだと考えるとスッキリしますね。靴を脱ぐ場所、とも言い換えられます。
家づくりで大事になる、土間周辺のこと
これから割と細かく解説していきますが、玄関周りだと何を決めるのかをリストアップしておきます。
- 上がり框(玄関框)
- 付け框
- 郵便受け・宅配ボックス
- 玄関ドア
- 玄関用のライト(内・外)
このページでは、玄関土間として「玄関の床材には何を選べばいいのか」という情報についてまとめています。
土間に求められる特徴
まず、土間は「土足」で歩くために、屋内でありながら「それなりの耐久性」が必要になります。

土や小石のついた靴で歩くため、思った以上にも傷みやすいのですね。
また、雨にも濡れやすいため、水に対しても強い材質であることが求められます。
土間の床材となりうるもの
- コンクリート
- モルタル
- 土
- タイル
モルタル風タイルもある
モルタルの雰囲気だけなら、モルタル風の大判タイルである程度までは再現可能です。どうしてもモルタルという素材が好きだ、ということでないのなら、タイルの方が管理も「将来変更する」のも比較的簡単です。
タイルの種類は思った以上に多い
私のブログはローコストなので、モルタルを「コストが安いから」という理由で採用される以外には、ほとんどの場合ではベーシックなタイルを使用することになると思います。
タイルはさらに、材質によって以下の通りに分類できます。
磁器質
磁器質は高温で焼いたタイルです。非常に硬く、耐凍害性や耐摩耗性にも優れていることから外壁にも床用にも使用されることがあります。
せっき質
せっき質は磁器質よりほんの少し低いくらいの、1200℃程度で焼かれたタイルです。温度が低い分、磁器質よりもわずかに吸水性が生まれます。
陶器質
陶器質は、その名の通り陶器に使われるような土などを1000℃程度で焼いたタイルで、吸水性が高くなります。

吸水性が高くなると、水回りでは「凍結による劣化」や「カビ」などの原因となる可能性もあるので、採用する場所には注意したいところです。
土器質
土器質はレンガですね。
床材はどうやって決める?

我が家で「土間」をどうやって決めたか、参考になった情報などを取り纏めていきます。

玄関は思ったような床材が見つからなくて、コストをかけようと思った矢先に、普通にリクシルに表情のいいタイルがあって即採用、となった次第です。
素材の特性を知る
まずは、玄関土間の外装材として採用すべき項目を学んでいきます。
玄関はスリップ注意
私は看護師ということもあって、デザインよりも「安全」を優先させたいところがありまして、特に転倒に関しては甘くみない方がいいと思います。

人は思った以上に転ぶし、転ばないと思って転んでいると、パキンと簡単に骨が折れてしまうからね。
玄関は、階段というだけで転倒リスクが高い上に転んだ時の衝撃も強いので要注意です。耐久性の問題もあるので、柔らかい素材にする必要はないとは思いますが、転倒予防のためにある程度の凹凸で滑り止め作用のある素材を採用するのもありですね。
蓄熱性
玄関まで床暖房を張れる家は、おそらくこのブログは読んでいないと思いますが、例えば広めの土間を用意した場合、床暖房を入れると、蓄熱性が高いコンクリートやタイルの場合は熱効率が良く、体感としても温かい家だと感じられます。
クラック・メンテナンス方法
タイルのメンテナンスが簡単だというのは、「既に完成している耐久性の高い素材」を、「クラックにも配慮して目地を開けて貼る」からです。

タイル一枚だけ張り替える、ということもいざとなれば可能なので、長い目で見た管理としてもありです(同じタイルが見つからないので、結局総張り替えしますが、精神衛生上はありがたい)
素材の味わい・色合いを知る
玄関で使用されるタイル関連は、色合いも風合いも様々です。

前庭の印象と、玄関とのつながりを考えてタイルの色味を決めていくのがいいとは思いますが、出来上がっていないもので想像して考えるのはなかなか大変なことです。

見本は見せてもらえるけれど、実寸に変わると「思った以上に重たそう」とか、印象変わるしね。
汚れが目立つかどうか
車を買うときなんかも、「これ、汚れが目立つカラーだな」というのは気にする面倒臭がりなのですが、玄関タイルも要注意です。

ある程度、傷やクラックが入るのは仕方がないことですが、「白っぽいタイルにしたら、結局土汚れが目立つだけだった」ということはありがち。

水捌けの良さも大事ですし、掃除のしやすさなんかも考えておいた方が良さそうですね。目地が多いと擦るの大変だし。
サイズを知る
玄関タイルの場合は、タイルにサイズが依存します。基本的には30cm×30cmか、15cm×15cmですが、大判で30×60cmのものを組み替えて並べたり、45cm四方などもあります。

問題なのが、大判にするほど、玄関やアプローチのサイズを考えないといけないところだね。

もちろん、タイルなのでいくらでもサイズ調整して割ることはできますが、見栄えは悪くなります。少なくとも、私はスッキリしないなと感じます。
住人がそれでよければ問題ないと思いますが、仮に間取りを検討している最中であれば、自分の使用したいタイルの寸法をちゃんと調整できるのかどうかは確認しておきたいところです。
玄関と土間の関係を探る
ここからは、土間についての話題になります。
土間の役割
現代の日本家屋としては「靴を発揮変える場所」としての役割くらいしかありませんが、土間の価値が見直されていると書いているサイトもあるくらいです。

せっかくなら広めの土間を作って「土間にしかできないこと」を見つけてみるのもいいかもしれません。
屋内ガレージ、作業場
日本の農家なんかでは、雨天に農作業ができないときは、農具の調整などしていました。そのため、割合広めの土間があったりすることも珍しくありませんでした。
現代風に置き換えれば、ガレージが似たような役割かと思います。
家の中で屋外作業ができる
土間は、外部と交通している構造である場合が多く、気密面が少し心配ではありますが、家の中の暖かさで、好きな車やバイク、自転車なんかの整備をするのは、趣味としている人にとっては至福の空間となることでしょう。
重さのある荷物なんかは、屋内に置いておくよりも、耐久性の高い土間なんかに設置しておく方が家の耐久にとっては良さそうです。また、汚れの落ちにくい油汚れなども擦り落とせますし、匂いの気になる灯油なんかも土間収納が活躍しそうです。
外飼いの動物の飼育スペース
土間は、例えば屋外犬などが生活するスペースとして割り当ててもいいかもしれません。
牛舎のようなイメージとなりそうですが、最初から飼育スペースと考えて、水栓シャワーやトイレ、大量の餌なんかを保管しておく収納などを取り付けると利便性は大きく向上します。
外部とは遮断された空間になるので、物騒な事件から飼い犬を守ることはできます。
f例えば、土間に関しては掃除のしやすいタイルを使用したり、ペットの歩きやすいシートなどを使用して適宜交換する、なんて方法もあるかもしれません。土間というスペースは、割と便利な空間のような気がしてきました。
憩いの場、来客スペース
来客スペースとしても土間は便利です。
心理的に準プライヴェート空間のような場所に
外部からどれくらい露出させる土間にするかによりますが、近所の寄り合い会場になりやすいのであれば、土間を充実させることでみんなが来やすい場所にすることも可能です。

何せ、「靴は履いたまま上がれる屋内」ですから、ちょっと話にきた近所のおばさんなんかを通して、さっとお茶なんかを出せればもう立派な応接間となります。

靴を脱がなくていい、というのは気楽な感じがあるのとシンプルに面倒がなくていい。加えて、迎える側としても、家の中までは入ってもらうことがないので心理的な負担軽減となりそうです。
囲炉裏、キッチン
囲炉裏は土間とはまた違ったものではありますが、日本の家屋では、土間に調理スペースが置かれていたことも珍しくありません。

屋内では燃えやすい木材を使用していますが、土間は土と石が中心ですから、火も使いやすく、水回りとしても適性が高かったわけですね。
配管問題はある
土間は、前述の通り、基本的には地面と同じ高さ・レベルで作られます。水回り設備を設置する際には、配管処理の難易度が少々あがります。
配管は、基本的には傾斜を利用して排水するように作られるので、土間のような床下のない・薄い構造だと、しっかりと排水できるような傾斜が作れない(かもしれない)という問題があります。

ただ、できないこともないだろうから、経験の多い建築家などに相談してみるのが一番ですね。建築家への相談などは、auiewoなどのサイトが便利です。

土間に必要なスペースと配置
まず、前項で散々書き連ねた通り、土間の活用方法は様々です。言ってしまえばフリースペースなので「割り当てるスペース」は、使用目的と「居住空間」との兼ね合いになります。
必要な居住空間を削るなら、土間はいらない?
ガレージとしての使用法であれば、車庫以上のスペースを必要としますが、基本的には土間は土間。特に私のようなローコストで家を建てたい層にとっては、「不要なスペース」にも思えてしまいます。
使用頻度の少ない部屋ならあえて土間を割り当てる
例えば、使わない客間に間取りを取られるくらいなら、外からの流れで土間をあえて広くとることで、部屋を細かく作るよりも開放的な空間を作ることができます。

キッチンなども全てつなげて土間にし、ダイニング(食事を取る空間)までを1階スペースに集約し、2階部分に屋内としての機能を集約させるのも面白いかもしれません。
コスト的には、1階部分は柱と土間(モルタルなど)が中心となるので建材としてはローコストと言えそうですが、設計から力を入れないといけないので、むしろ高くつく可能性もありますね。

配管なども、床下を通さないことを考えないといけないので、メンテナンスしやすいようでいて、案外大変なのかも。
庭や外部との繋がりを遮らずに広げる
これは、土間云々とは話が逸れてしまうかもしれませんが、例えば、リビング周りから土間と中庭を繋ぐように配置することで、私のような狭小リビングでも外部との遮蔽物を減らすことで「実際よりも広く」見せることは可能かもしれません。

リビング、土間、庭をあえて区切らないように、開放したような構図になると羨ましいですね。

でも、ドアだけで気密性・断熱効果を撮ろうとすると、結構大変なんだよね。
コメント
「飼育 動物 ひだまり」に関する最新情報です。
新潟県上越市にある動物愛護団体の一般社団法人あにまるシェルターひだまりは、行き場のなくなった犬猫を保護・飼育しています。この団体は岡田紀音さんが代表を務め、犬や猫約70匹を飼育しています。岡田さんは動物の愛護活動に取り組んでおり、病気や飼育放棄などの問題に対応し、命を救うために尽力しています。シェルターの運営には多額の費用がかかるため、活動資金の支援も必要です。
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