TOTOのほっカラリ床のカビがやばい記事を書いたところ、めでたく年間第一位の人気記事となってしまいました。
この記事しか読まない方も多いので、「ぶちくま=カビの人(くま)」という印象を持っている方も多いのだと思います。
このイメージを打破すべく、1年間のカビとの戦いに終止符を打って、清潔なしろいくまを目指したい!
カビ対策に乗り出してみました。
お風呂にカビが生えやすい理由、知っていますか?
カビの掃除方法がそもそも間違っているという話。
そもそも、カビとは
カビとは菌類です。いわゆる、キノコと同じで、菌糸という「まさに糸」のようなものが集まって体が構成されています。
恐ろしいことに、キノコっていうと丸太とかに「ぽこん」と出ている部分、普段食べているあれを想像すると思います。
カビの本体は、根っこ
あれはこども、というか繁殖するためのもの。本体は丸太の中で菌糸を張り巡らせていきています。
つまり、いくら目に見えるカビの部分を擦り落としても、根っこの、目に見えない部分にまで入り込んだ「菌糸」までやっつけないと、カビは永遠に生え続けます。
カビの生える場所、決まってませんか? つまり根っこはまだ残っているのです。
カビの生えやすい場所
カビの生えやすい場所、結論から言えば、当然お風呂になるのですが、その理由は大きく3つあるのです。
栄養が豊富
カビの栄養は、私たちがきたなーいと思っている場所にこそ多く存在します。
食品カスなんかは当然栄養になりますし、そもそもパンにカビ生えたーとかは想像しやすいところ。
「なんでお風呂なんかに?」と思うところですが、お風呂もカビの温床。栄養としては、ひとから落ちた皮膚やお風呂だとあまり気づかない埃(ほこり)なんかもカビの栄養となります。石鹸カスすら、栄養にします。
某昆虫界最強の「G」さんと似たような説明。。。
換気扇に意外とホコリが溜まってませんか? お風呂だってホコリ、結構あるんですよ!
温度が「ぬるい」場所
20~30℃前後の温度がカビの生えやすい温度となります。お風呂場だと、ちょうどこれくらいの室温が保たれやすくなります。
湿度は「高い」場所
湿度はかなり高めの70%以上。これもお風呂だと簡単に保ててしまっているわけですね
とくにお風呂は湯船をはりっぱなしだと湿度は勝手に高めに調整されてしまいます。
ただし、残念なことに、最近の循環式のお風呂だと、凍結防止のため「お湯を抜かない」ほうが良いとされています。これがカビの温床になる1番の原因です。
我が家が新築後すぐにカビが生えてしまったのはこれが原因だったわけね
具体的には、浴室以外にも、水回り(洗面所、台所のシンク周り)も同様の条件です。あとは湿度が一定に保たれやすい、風通しの悪い収納関連、窓の近くも結露などで水滴が常時付着しているようだと、カビの原因となります。
過去に窓枠の結露予防にシール買ったらシールがめっちゃカビた
余談ですが、安いアパートに住んでると、窓、めっちゃ結露しますよね。カビがすごくて結露予防のシールというか、テープを買ってみたことがあります。
あれ、めっちゃカビますね。効果があるのかどうか疑わしいですね。
もしかしたら100均だったから悪かったのかもしれんな。
かび対策のためにできること
基本のカビ対策は、当然、カビの繁殖を抑えることです。上記3つのポイントを徹底的に叩くことで、カビの対策となります。
①栄養を与えず汚れを放置しない!
ようは毎日しっかり掃除しろ、という話になってしまうのですが。
掃除する時って「目につく汚れ」だけ集中して洗いがちですよね。
でも、カビの栄養は「やりづらいところにこそたまる」のであって、お掃除するポイントをしっかり覚えておくことで、掃除の効率も変わります。
お風呂の場合、こんかいはほっカラリ床ですが、やはり目地の部分が栄養ポイントになります。後で書きますが、ここに汚れがたまらないよう、普段から心がけることが大事です。
②掃除の時は「胞子をまかない」ことを意識する
すこしわかりづらいですが、掃除をすること自体が、カビの胞子を撒き散らす原因となることもあります。
掃除をすると、カビの胞子が空気中に浮遊します。なので、ちゃんと換気することが大事です。換気をしながら、先にさっと拭き掃除をしたほうが、胞子をまかずに雑巾などで受け止められるのでいいですね。
③菌はシンプルに殺菌する
今は、様々な除菌剤がでていますが、基本はアルコール、というかエタノールですね。
私は医療機関でひたすら働いていますが、掃除する時はやはり除菌目的でエタノール塗布は基本です。そして、患者さんがいない時間にひたすら拭き掃除をしています。
おすすめのお掃除用エタノール製品
こういったタイプの、スプレー式があると一本でほとんどの掃除ができます。
アルコール臭くなりますが、基本的にはすぐに揮発するので、換気さえしていれば匂いも吹き飛びます。
んで、だいたい掃除している時にだんだんスプレーすら面倒になるんですけども(笑)
最初からアルコールが浸っているシートを使うとラクです。でもちょっとコストは上がります。
④根の張った強力なカビは次亜塩素酸で根こそぎ除去
あとでも紹介しますが、お風呂はゴシゴシ掃除すると頑張った気になりますが、やはりカビには効果が薄い。カビを倒すなら次亜塩素酸です。
次亜塩素酸というと「なにものだ?」となりますが、こちらも医療系ではよく掃除で使われます。
次亜塩素酸ナトリウムって何だ?
アルコールで倒せないノロウイルスなんかは、結構次亜塩素酸ナトリウムを使ったりもします。子供の吐物の処理なんかに使いますね。もちろん、普通に売ってます。
とはいえ、濃度調整などありますし、いわゆる強アルカリ性で人体にもあまりよろしくないガスがでたりしますので、取り扱いには十分な注意が必要です。
ここだけはプロに任せる、という方法もありです。
と、いうのも、強力な洗剤はつかうと、掃除ムラができてしまうんですよね。へんな線が浮き出てくる。
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あるいは、多少マイルドな「カビ取り剤」を使うのも良いでしょう。
結局は、カビキラー
まぁ、カビキラーですよね。こちらも十分な換気をしながら、目に入らないよう、体につかないよう十分に気をつけてください。
ちなみに、こういったカビ取り剤は、さらに上からサランラップをかけると長時間カビに塩素系の成分が密着するので、効果が高まります!
⑤換気扇もしっかり掃除して換気機能を向上
うちの掃除を見直した時、やはり汚れが目立ったのは換気扇でした。
流石に新築だったので「まるで機能していない」というところまではいってませんでしたが、死ぬほどホコリが溜まってました。
浴室という密室で、この空気吸ってたかと思うとそれはそれで怖い。
お風呂の凍結予防のお湯対策
お湯はすぐに抜いて、お風呂の壁なども冷水ですぐに冷ます。先ほどの、「カビの生えやすい温度」にならないようにする対策ですね。
合わせて、タオルなどでさっと拭いて、水気を取ることで、湿度も抑えることができます。
この他にも、凍結予防のため循環式の追い焚き機能がついたお風呂を使っているかたに使える対策があります。
お湯は一回抜いて水にする
ボイラー循環用のお湯は一度抜いてから、綺麗な水をお湯の吐水口くらいまで貼っておき、ふたをしておけば循環は維持されます。
室温の水が流れれば、凍結予防にはなるのでだいじょうぶ!
凍結の心配がない夏場なども水を抜いてしまって大丈夫です。冬の深夜は水を貯めておいたほうが良いですね。
この寒い日という基準が曖昧なため、例えば賃貸で追い焚き機能付きのお風呂がある部屋を借りると「お風呂のお湯はためたままにしておいてください」という説明だけ受けて理由は知らずにどうしていいかわからない、ということも多いですね。というか、うちがそうだったんだけど。
2017年は凍結でお風呂使えなくなった家がたくさんあったから、凍結予防もしっかりしないとだめだよね。
普段のお掃除でできる、浴室カビ対策
続きまして、普段のお掃除ではどんなことをしたらいいのか、まとめていきます。
①とにかく栄養分と思しきものは全部洗い流すか拭き取る
わたしもガサツな性格で、体洗ったらお風呂からすぐでちゃうのですが、この時、シャワーや石鹸の泡、カス、残っていませんか?
こういった皮脂汚れ、石鹸カスもしっかり洗い流すようにするだけで、カビの繁殖を防ぐことができます。
お風呂から上がる時は、シャワーを使って、冷水でさっとお風呂全体を洗うような気持ちで出て行きましょう。温められた浴室を冷ます効果があります。
また、この時、水分をしっかりと乾いたタオルで拭き取ることも大切です。
②換気扇は常時電源を入れておく
うちは気がつくと換気扇がとまっています(窓は開けてます)。
でも、浴室はわりと空気の循環が悪いので、補助する意味合いでも換気扇を回すと空気循環がよくなります。
電気代が気になると思いますが、そもそも最近の住宅は気密性も高いので、ちゃんと換気しないとだめよ。
雨の日は注意が必要
補足ですが、雨の日は外の湿度が高いので、外から吸気することで湿度が上がってしまうこともあります。この時、外からの吸気を少なくして、家の中を陽圧に保つことで外部からの空気流入を減らすことができます。
ほとんどの住宅では陽圧を保つことなんて難しいから、風の流れをつくって、浴室に空気が滞らないようにすることが大切ですね。
③カビの生えやすいものは浴室に置かない
これもうちではよくやっているのですが、なぜかお風呂の掃除道具とかも浴室に置きっ放し。
カビのコロニーを掃除道具に繁殖させたら、掃除の時にカビを擦り付けて繁殖を手伝うだけですよね。
また、お風呂の道具とはいえ、椅子や桶もカビが残っていたらそこから再び繁殖してしまいます。
面倒ではありますが、カビの生えやすいものは浴室に置かず、風通しの良いところに保管するようにしましょう。
④カビを倒した後はアルコール消毒も効果あり
強力なカビはエタノールでは倒せませんでしたが、普段の予防的除菌には大変役立ちます。
水分をさっと拭き取る作業の時に、エタノール消毒もできれば一番効果的です。
完全に、湯冷めしますけどね。
お風呂掃除の最後にやってもいいでしょう。換気は忘れずに。
⑤浴室コーティングが魅力
浴室コーティングについては別記事で解説しています。この、浴室コーティングをしておくと、掃除の負担が激減します。でも、それなりに高いです。
⑥忘れがちなエプロン内掃除
お風呂浴槽の横っ腹であるエプロン、これ取り外せますからね。この中がカビが繁殖しやすいんです。ここを掃除しないことには、永遠にカビが流れ出てきます。
簡単にできるエプロン掃除
いや、簡単ではないですけどね。思ったよりは、簡単です。
スポンジは、使い回すとカビを散布する作業になってしまうので、汚れたら取り替えましょう。
⑦室内干しは基本しない
いや、しますけどね。するんですけど、この室内干しがカビの繁殖につながります。うちはお風呂では干しませんけどね。
これは、室内干しをすると湿度がかなりあがるので、「除湿」対策が必要になるということだけは、しっかりと把握しておいてもらいたい。
サンルームなど、衣類を乾燥させるための部屋があるといいですね!
カビ対策まとめ:これであなたもカビ取り名人
わたしとしては、最初の「カビ取り」あたりは一度プロにお願いしても良いかなと思います。
換気扇の掃除とかも面倒だし、なによりお風呂のエプロンとか外して掃除するのは大変。プロに掃除してもらったあとに、カビが繁殖しない環境を維持していくのが、一番労力かからず、安くて簡単掃除になりますね。
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参考サイト
浴室掃除に困ったときに読む記事リスト
とりあえず、カビと戦い続けた結果、どのメーカーのユニットバスがいいか、掃除方法はどうしたらいいか、などをいろいろまとめましたので、何か一つでも参考になれば幸いです。
ユニットバスのおすすめメーカー
我が家はTOTOのユニットバスを利用しています。TOTOの浴室の床がカビた記事を読みにくる方が多いので、他のメーカーと比較した場合にどうなのかを考えるために、情報をまとめました。
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カビ対策
カビ対策に関する記事はこちら。
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https://www.niikei.jp/985325/