ぶちくま家の小上がり和室公開。3本立てのうちの1本目。
よくありがちなリビング横和室についてのデメリットについて喚いております。
応接間、客間としても使い勝手が悪く、衛生面でも心配なリビング続き間の和室。
それなら寝室にしたほうが良くない、という記事になってます。
小上がり和室が流行っているとか
ハウスメーカーから定期的に見学会の案内が届きます。とりあえず、年間目標建築棟数はこなせているようで何よりです。
さて、ぶちくまのハウスメーカーでは、費用削減のためにパンフレットとか作っていないこともあって、過去の施主様の画像などを参考に家づくりをしたりします。
おそらくぶちくま家の画像も、誰かの参考になったことでしょう。
先日、とうとう我が家が採用した小上がり寝室と似た間取りを採用されている施主様の見学会の案内がきました。
なんだか仲間が増えたようで嬉しい気持ちになりました。
小上がり寝室、なかなか素敵な仕上がりで気に入っております。
拙宅は小上がり和室を寝室に採用
恥ずかしながら、私のおうちはどうしても寝室を和室にしたかったのです。
和室を寝室にした理由
- ベッドよりも布団の方が馴染みがあって省スペース
- 和室でゴロゴロしたかった
- 少し人と違う家にしてみたかった
そういうわけで我が家の和寝室はWeb内覧会にて晒しているので、興味がある方はみてください。
ベッドと布団を比較した記事もあります。
和室はリビングにくっつけるというありきたりな間取り
最近の和室は、リビングの付属品みたいな感じで、3畳から四畳半くらいの畳が申し訳程度にリビングの続き間になっていることが多い。

完全にテンプレートになっている。
個人的には和室の魅力は、あくまでも布団との相性がいい、という点にあると信じている。
ので、リビング続きの和室をみると、なんだか残念な気持ちになってしまう。
確かに、リビングの一角に、そのままごろ寝できる和室があると、すこぶる便利である。
小さい子供が、おもちゃを広げてぐりんぐりんと転げ回っても、怪我しづらい畳の柔らかさはありがたい。
ちょっと背負い投げとかしてみたくなった時にも便利だ。

実際、和室って応接間として使うのか
リビング横に和室をつけると、普段は扉をあけて解放的に、お客様がきたら、さっと間仕切って応接間として使ったりする。

個人的には、そもそも応接間がいらないな、と思っているところがある。
リビングダイニングを綺麗にしておけばそれでいい話だ。
子供の遊びスペースとして考えているのであれば、余計に客間としては使いづらい。
流行りで対面式なんぞにしてしまって、丸見えのキッチンが見えるダイニングに通したくない気持ちはわかる。
ただ、ゴロゴロできるのが和室のメリットでありながら、客間として通された客人は和室でゴロゴロできない。
結局、堅苦しくないダイニングセットで椅子に座ってお茶した方が気楽だったりする。
リビング横の和室って、実際は悩ましい構造なのだ。
リビング横の和室は衛生的にどうなの?
先日のDysonの記事「Dyson買ったら激しく後悔する理由」も書いたが、畳はパワーヘッドでゴリゴリ掃除すると痛んでしまうので、なんだかんだゴミが溜まりやすい。
https://buchikuma.com/review/electronics/dyson-v6-trigger/
子供なんかがおかしを持って和室で食べると、細かなゴミが畳の目の中に入り込んでなかなか取りづらい。
あまりリビング横に和室というのは、衛生的にあまりよろしくないのではないか、とぶちくまは考えている。

もちろん、最近の畳というのは、強化和紙で編まれていたり、耐水・耐摩擦性に優れたミラクルな素材で作られていたりする。
でも、あの絶妙な隙間はダニ、ノミなどの微細な生物やカビなんかにとってとても居心地の良い環境なのだ。
ぶっちゃけ、和室にするより、柔らか素材かつ耐水抜群、張り替え容易なクッションフロアを敷いた洋室にした方が、圧倒的に利便性は高い。
でも、ほとんどの人はそうはしない。
なぜなら、家の顔は、リビングだと言っても過言ではないからだ。個人的には高級無垢板を貼りたいくらい、リビングには力を入れたいところである。
畳のダニ退治が気になる
畳が不衛生だと感じる方は結構いらっしゃるようで、当サイトにも和室について調べに来られる方がたまにいる。
布団の天日干しがダニに効かない、布団叩きも効かない、というのはメディアの影響もあって知っている方が増えたように思う。
ただ、畳の管理に関しては、わたしも含めてズブの素人だらけである。
基本的なダニ対策としては、
- 高音熱風で焼きたおす
- アレルゲンとなる死骸は掃除機で吸う
この2点が原則である。そして、この対策を取りづらいのが、和室であり、畳なのである。
んで、ある意味合理的だったのが、徹底的に掃除して、畳はボロボロになったら畳表を変えればいい。汚れるまで使う、使い終わったら汚い部分だけ交換できる、という効率的なものでした。

なので、我々新時代の畳族としては、化学兵器を躊躇なく使います。
畳のダニ対策
- 餌を与えず兵糧攻め。こまめに掃除機をかけて食べこぼし、ふけ、垢のたまらない畳にする。
- 乾燥を徹底。カラカラ地獄でカビの繁殖も防ぐ。
- 殺虫剤で普通にたおす
- 某ダニシートを噛ませる
畳のダニ対策に便利なアイテム
防虫シートなら
ダニアース
畳用ワックス
パナソニックの掃除機
介護を想定して将来的には洋室の方が使い勝手はいい
クッションフロアがいいぜ、についてもう少し補足します。
あなたの老後については、リフォームでなんとかすればいいとは思う。
ただ、もし、自分の両親が突然介護が必要になった時、自宅で一緒にすまなきゃいけない期間というのが必ずできます。
施設入所がスムーズにいけばもちろんいいのですが、病院からダイレクトに施設に行けるほど、現状、施設入所は容易ではありません。
今後十数年はそうなります。
ちょっと動けないくらいだったら病院から一旦家に帰されます。
その時、あなたの家の、そのリビング続きの和室が、もし洋室だったら。
キッチンに近い部屋として、ベッドを置いて介護することができます。
ベッドを置くなら、やはり洋室の方が便利です。
クッションフロアじゃなくても、フローリングでもいいのですが、和室はやはり相性が悪い。
先にあげた衛生面もそうですし、ベッドをあげると畳はやはり痛みやすい。
リビング横に小上がり和室にしようとしている方は、その辺りも少し考えてみた方がいいと思う。
介護に畳が不向きな理由
ちなみに、仕事が医療職なもんで、どうしても高齢者が自宅退院する際に、「家に布団しかねぇよぉ」問題が勃発します。
- 畳から体を起こすのは大変なので、寝たきりになりやすい
- 介護する方も、力を入れずらい体制になる
- 床との距離が近く不衛生
- 掃除できる介護力も減るので不衛生
そういうわけで、介護保険を使ってベッドをレンタルしていくのですが、だいたい、そのまま和室にベッドをあげます。
介護保険では、床の補修まではしてくれない(ことが多い)です。できなくはないんですけど、介護保険の住宅改修には20万円までの上限があるので、床の改修まで手が回るか、というと、これがなかなか。
また、介護保険の住宅改修には細かなルールがあるので、「ベッド搬入のための畳からフローリングの変更」は、通らないことが多いです。
手すりなんかの方が優先されるし、
どうして和室が必要なのか、それは憩いのスペースだから
ほとんどの家が洋風にしておきながら、なぜか和室は取り入れたくなるその理由。それは、みんな和室の心地よさは知っているから。
ひだまり差し込む畳に寝転がる幸せというのは、家を建てる大きな理由の一つになりうる至福。
リビングで、テレビ見ながらソファにごろ寝もいいのだけれど。
いまいちソファ慣れしていない日本人は、ソファでゴロゴロしながらいつの間にか床に座ってソファを背もたれにして、最終的にローテーブルに潜り込んでカーペットの上で昼寝したりする。
まぁ、ぶちくまの話ですが。
コメント
[…] 小上がり寝室、布団派には最高の和室① […]
[…] with カエレバ オーデリック Amazon 楽天市場 ぶちくまどっとこむ 小上がり寝室、布団派には最高の和室①https:/… […]