TOTOのバスルームはユニバーサルデザインで使いやすい。
子育て世代にも要介護でもベンチつきはおすすめ。
浴槽の形は、ラウンド浴槽なら足のつっかえにもなって節水効果が高い。
でも、男性は足が伸ばせないので要検討。
TOTOの浴室については、長らく「カビがすごいほっカラリ床」が人気記事になってしまい、ぶちくまどっとこむは、ぶちくま家の不衛生とTOTOへの悪態を世に晒すだけのブログになってしまっていました。
ただ、一言だけ言わせてもらえるなら、床はカビがすごい、でも、

というわけで、ちゃんとTOTOを選んだ理由について書いていきます。
TOTOのバスルームはユニバーサルデザイン
TOTOについては、先にほっカラリ床のくだりでご存知の方もいらっしゃるやも。
ぶちくま家のお風呂はTOTOです。
TOTOのお風呂がいい、というわけではなく、水回りがなし崩し的にTOTOになっていった、というのが正しい説明。
でも、TOTOはリクシルに比べると、意外とユニバーサルデザインにも力を入れていて、介護がしやすいというメリットがあるって知ってましたか?
今回は、介護と子育てを視野に入れたバスルームの仕様について解説します。
TOTOがユニバーサルデザインに力を入れているのは洗面を見ればわかる
ぶちくま家では、LIXILの洗面台が2階に、TOTOの介護にも使える(値段は)豪華な洗面台が1階にあります。
車椅子対応など、介護仕様にすると値段が高くなる以上に、デザインまで損なわれるという大きな、あまりにも大きなデメリットがあります。
しかし、TOTOは、デザイン面でもすっきりとした洗面を作っており、「ユニバーサルデザインは、デザインを犠牲にしない」と言える唯一の水回りメーカーなのではないかと思います。
TOTOの車椅子対応洗面についても是非にご一読を。
ユニバーサルデザインに求められること
バリアフリーと混同されがちですが、ユニバーサルデザインとバリアフリーについて一言で説明します。
種 類 | 思想・発想 | 普及スタイル | 対象者 | |
ハード 整 備 |
ユニバーサルデザイン | 多くの方に使いやすいデザイン手法 | 良いものを褒めたたえ推奨する 【民間主導型】 |
すべての人 |
バリアフリー | 高齢者・障害者の使いやすい街に変化 | 施設の計画に規制する事で普及 【行政指導型】 |
高齢者 障害者等 |
|
ソフト 整 備 |
心のユニバーサル デザイン・バリアフリー |
心のやさしさや 思いやり |
啓 発 教 育 |
すべての人 |
実際に、違いが問題になることはあまりありません。
特に、入浴においては、各家庭においての個別性があり、各々の使い勝手が良ければそれでよし。

TOTO浴室で介護について考える
介護で一番重要なのは、介護が不要な環境をつくること

でも、これが一番大事。
介護を想定した場合、一番最初に考えるべきは、介護をしやすい環境をつくることではなく、介護をしなくてもいいような環境を作り上げて行くことです。
ややこしいので言い換えますと、介護を要する方の、持っている力を最大限に活かして、
自分1人でも安全に入れる住環境を提供することが一番大事です。
必要以上に介助してしまう事で、本人が持っている力まで奪ってしまうということもあるのです。
お風呂場に求められる介助不要の環境とは
安全に入れるために、大事なことは転ばないことと、溺れないことですね。
転んでも大丈夫な床「ほっカラリ床」
何よりまずはこれですよね。
さて、先のTOTOの床は水たまりが云々言いましたが、ほっカラリ床の魅力的なところって、「ほっ」、でも、「カラリ」でもないんですよ。
置き去りにされた「柔らかい」なんですよ。
心くんも嘆いていましたよ。
まず、お風呂場は転びやすいという基本に立ち返り、転んだ時に少しでも怪我をしにくい床にしておくことはとても重要です。
一応、付け加えておきますと、転ばないように、手すりをつけたりすることは大前提です。

悩ましい浴槽の形は節水タイプのラウンド浴槽がベスト
浴槽の形って悩みませんでしたか?
個人的には、クレイドル浴槽かワイド浴槽あたりを取り入れたかったのですが、今ではラウンド浴槽にして大正解だったと言えます。

TOTO HPより引用https://jp.toto.com/products/bath/sazana/parts/bathtub.htm
ラウンド浴槽は、TOTOの説明を借りれば、節水も入浴感もどっちもどりのバランスの良い浴槽です。
サイズとしては男性には狭いラウンド浴槽
んが、実際には、浴槽の中にある段差が結構邪魔で、大人の男の人では、足を伸ばすには少し邪魔なデザインだったりします。
まぁ、節水効果があるというだけで取り入れる価値は十分にあるのです。
ラウンド浴槽のステップが滑り込み予防に
実はそれ以上に効果的なのが、このステップが、浴槽内の転倒、滑り込みの防止になるのです。
大人になると、まさか浴槽で溺れることはあるまい、と思うかもしれませんが、実は年間5000人近くがお風呂場で溺死しているというデータがあります。その内90%以上が高齢者です。
ほとんどがヒートショックが原因ではあります。ヒートショック予防については、脱衣所で使用するヒーターのレビューが参考になるかと思います。
すでに意識を失っている場合は例えば半身麻痺があったりして、あるいは子供の急な痙攣発作などでも、この段差があることで、足を突っ張って体を起こすことができます。
それこそ、脳梗塞などで一部麻痺があるような方でも、この段差を使うことで、安全に、スムーズに入浴することができたりします。
たとえ、核家族であっても、たまにご両親が泊りにきて、
お風呂に入ることはありますよね。
多分、入りやすい形は、このラウンド浴槽だと思います。
のぼせそうになったら半身浴もできるしね。
ベンチタイプのカウンターもお勧め
リクシルにも浴室内ベンチはあります。ただ、高価格帯の「スパージュ」でしか対応していません。
スパージュは価格帯で言えば、98万円からになりますが、オプションをつけるのが前提となるスパージュですので、200万円くらいだと思っておいたほうがいいでしょう。

「スパージュ」までランクをあげると、めちゃくちゃ高級感ただよう最高のバスタイムが演出できるのですが、そんなお金はどこにもない。
リクシルのスパージュなら対応
このスパージュにすると、リクシルでもベンチがつけられます。
LIXILのベンチカウンターは、どちらかと言えばリラックスタイムの延長、最上級のアメニティ、お風呂を心地よくするための設備です。

LIXILスパージュのベンチカウンター
TOTOなら汎用価格帯のサザナで対応できる
んが、TOTOなら、アライズの同価格帯である「サザナ」でもベンチがつけられるので、TOTOの方が敷居が高く、選択肢が広がると言えます。

TOTOベンチカウンターのイメージ図
サザナは70万円代からの普及価格です。オプションのつけ方次第では倍くらいしますが、特にこだわらなければ100万円以内と考えて大丈夫です。
サザナのFタイプというのが、ベンチカウンターをつけたシリーズになります。
TOTOサザナのベンチカウンターレビュー
実際に2年間使用してみたTOTOのベンチカウンターについてレビューしていきたいと思います。
ベンチの介護利用について
介護の行き着く先は介護用椅子の設置やリフトバス、デイサービスなどで介護浴となっていきますが、ある程度自分で歩ける方であれば、ベンチ付きのタイプをおすすめします。
これ、背もたれ部分が手すりにもなっているので、浴槽の中までベンチに腰掛けながら、お尻をずらして入浴できます。
筋力低下であれば歩いてもらっていいと思いますが、片麻痺でADLに一部制限がある場合は、こういうタイプも検討してもいいと思います。
片麻痺や一部麻痺の場合だと、行きと帰りで手すりの必要な場所が変わるので、ベンチのように安定して移動できる場所があると安心ですね。
ベンチは子育てにも便利
ベンチは子育てにおいても役に立ったなぁとぶちくまは考えています。
ベビーバスは長く使わない
というのも、子供用の、ベビーバスは、2ヶ月くらいしか使わないんですよね。
こんな楽しい感じのやつもあるので、半年はいけると書いてあります。
んが、実際はお湯を入れたり出したりするのが結構大変。
割と早々にぶちくま家では脱落して、ベンチに子供を寝かせて、体を洗ってから、浴槽でパパママと一緒にお風呂に入ってます。
出し入れする人と入浴担当と、2人必要なのが大変ですけどね。
2世帯なので、ジジババも手伝ってくれるのでなせる技とも言えますが。
ベンチ使用で腰の負担が軽減
ベンチだと、床で洗うよりも腰の負担が軽減されます。
ベビーバス時代は、床にベビーバス置いて赤ちゃんを重心から離れた位置で抱きながら洗っていたので、かなり腰にきました。

床にマットよりも清潔
あと、床に直接マット敷くのは、カビだらけの床の水しぶきが赤ちゃんに当たりそうで抵抗感があります。
これが、カウンターベンチだと、床からの距離ができるのでやや清潔感が増します。当然、カウンターベンチの清潔を保っておく必要はありますが、赤カビ黒カビだらけのほっカラリ床よりは掃除がしやすいです。
こんなのに寝かせて体を洗ったりします。
子育てにベンチカウンターを使用するデメリット
マットはカビの温床になりやすい
もちろんデメリットもあって、ベビーマットの使用が必須となります。
ベビーマット自体がカビる可能性が高いです。
床からカビをもらってこない分、カウンターベンチの方が清潔かとは思いますが。
転落の可能性は一番怖い
赤ちゃんが寝返り始めるとベンチから転落する可能性があります。
赤ちゃんの動きが激しくなったタイミングで、つかまり立ちもできるようになったので勝手に解決しましたが。
ベンチカウンターの泡は浴槽には流れこまない
知恵袋で質問されていたので回答すると、ベンチカウンターと浴槽の間に水が流れる隙間があるので、ベンチカウンターで体を洗った時の泡が浴槽内に流れ込むことはありません。
ですが、ベンチカウンターで体を洗うと、当然跳ね返りの水・泡が浴槽内に入り込むことはあります。これは、ベンチカウンターじゃなくてもシャワーを使えば起こりうることですが、念のため。
私は気にしないのですが、気になる方は体を洗う際には浴槽に蓋をすることで解決できます。
子育て・介護を考えるなら浴室の広さは1.25坪に
我が家は最初は1坪タイプで考えていたのですが、途中で介護が必要になるという状況になったので、少し広くして1.25坪に変えました。

これは、住んでみて、核家族用であれば1坪で十分だなと思います。
TOTOのサイズで言えば「1616」サイズですね。
1.25坪は「1620」になります。
ただ、もし、二つ選べる状況にあるのだとすれば、1.25坪がおすすめですね。
子育て世代ならパパママ2人で子供の体を洗ったりするのに余裕のあるサイズですし。
介護想定であれば、介護用車椅子がそのまま中に入れて、介助者が一緒に入って体を洗ったりできるスペースが確保できます。
たとえ、自分で介護する気が無くても、将来的に訪問入浴サービスなど利用されることになることを考えると、1.25坪は将来性のあるサイズ感と言えます。

TOTOサザナの1.25坪のサイズ感
浴室サイズを検討する際のチェックポイント
1.25坪をお勧めしたい家庭
- 子育て中で、家族全員で入浴する可能性がある
- 50代での家づくり・リフォーム
- 2世帯住宅での家づくり・リフォーム
- 老老介護となる可能性がある
- 浴槽を大きめにしたい
- 閉塞感なくシャワーを浴びたい
1坪タイプでも十分な家庭

TOTOサザナの1坪1616サイズ感
- 将来的に家は売却する可能性がある
- 核家族である
- 家が狭い
- 脱衣所を確保したい
- 浴室にはお金をかけたくない
リフォームも想定するなら、今使いやすいサイズ選択を
とは言え、20年も30年も後のことを考えて、余裕のあるサイズを、というのも考えものです。
掃除する場所は増えますし、浴室暖房乾燥機の効きは悪くなるし。
バスタブサイズを広げるにせよ、今度は節水効果が悪くなるし。
夫婦と子供だけであれば、30年後にリフォームを想定していた方が、今を楽しく過ごせると思います。
まぁ、リフォームを想定した間取りまで考えておくと、施工は楽だし安上がりですけどね。
結論:TOTOの浴室は悪くない
TOTOのフローリングの悪口が思いのほか人気記事となってしまって、TOTOの営業さんには悪いことしたなと思います。
TOTOは水回りとユニバーサルデザイン、というかバリアフリーも想定した商品展開をしている、ぶちくま的には長く付き合えるいいメーカーだと思っています。
次回は、一番悩んだ、車椅子でも使用できる洗面台でしょうかね。
https://gatahome.com/toto-wheel-chair-wash-basin/
コメント
「転落 男性 事故」に関する最新情報です。
糸魚川市内のダム施設で男性が高さ5mから転落する事故が発生し、男性は死亡しました。事故は10月30日の昼ごろに起き、糸魚川警察署によって報告されました。男性は糸魚川市在住の会社員で、78歳でした。事故の原因や死因については現在捜査中です。
https://www.niikei.jp/867897/
「男性 2人 住宅」に関する最新情報です。
大分県別府市で、住宅が全焼し、男性2人の遺体が焼け跡から見つかりました。この火災は22日の午後6時に発生し、別府市の2階建て住宅の1軒が全焼しました。消防には10台以上の消防車が出動し、約50分後に鎮火しました。警察と消防は焼け跡から男性2人の遺体を発見し、身元の確認を進めるために司法解剖を行う予定です。詳しい事情や火災の原因については調査が行われます。
https://news.google.com/rss/articles/CBMiQGh0dHBzOi8vbmV3cy50di1hc2FoaS5jby5qcC9uZXdzX3NvY2lldHkvYXJ0aWNsZXMvMDAwMzIwOTg5Lmh0bWzSAQA?oc=5