ユニバーサルデザインに強いTOTOですが、車椅子仕様の洗面台も、ある程度のデザイン性を保ちつつ、使い勝手が良く評判もいいので気に入っています。
パナソニック、LIXILの製品の紹介もしています。
TOTOの浴室を介護仕様にカスタマイズしております。
洗面台なんかも車椅子でも仕様しやすいようなものを取り付けてもらいました。
需要は少ないとは思いますが、だからこそ気になる人は気になる「車椅子用の洗面台ってどうなのよ」に答える記事になっています。
車椅子で使える洗面台って意外に少ない
めちゃくちゃ少ない。。。
もう、造作カウンターに洗面ボウル埋め込んでもらった方が話が早い、ってくらいに少ない。
というか、そうしてもらいたかった。
けど、造作洗面台って、如何せん高いし、使い勝手と耐久性も悪いんですな。
造作洗面台でも車椅子対応にできるのか
詳細は後述しますが、造作洗面台でも車椅子に対応することはできると思います。
ただ、おしゃれと介護用品はどうしても相性が悪いようで、どちらも完璧にしようとするのは無理難題。コストも道連れとなります。
上記画像のように、洗面台のベースンを支える台の厚さをなるべく薄くして、かつ空間をしっかりと開けることで車椅子が使用できる形にはなります。なりますが、使い勝手がいいかというと、やはり難しいところ。
車椅子でも使える洗面台の条件
車椅子使用の場合、使用する方のADL(生活する際の能力のこと)の制限がどのようにかかっているかによります。
今回は、なるべく一般化して、それこそユニバーサルデザインならどうするか考えて生きたと思います。
洗面台下に、椅子が入るスペースがある
洗面台の下は、だいたい収納になっていますよね。
これは、まぁご存知の通り、排水口のパイプを隠すため。これがないと、かなーり見た目が悪くなります。
収納はつくらず奥行きのあるスペースを
この収納部分を犠牲にして、空間をしっかりと確保しなければ車椅子に乗ったまま洗面ができる洗面台にはなりません。
車椅子は、乗ってみるとわかりますが、やや後ろ側に体重がかかります。思った以上に車椅子が入り込めるつくりになっていないと、手は洗いづらかったりします。
洗面カウンターに肘掛け程度のゆとりがある
これも大事ですね。使用する際には、バランスを保つために、掴みやすいもの、手を置くスペースがあるといいです。
カウンターよりは洗面器部分が広いほうがいい
造作洗面台は、洗面容器の部分が小さいものをカウンター部分の土台にのせる、という施工になりやすいです。これだと、カウンターの上に洗面器部分が上がるため、カウンターから洗面器に手を入れる場所まで高低差が生まれて、使いづらいです。
車椅子用のメーカー既製品のほとんどは、洗面容器部分(ベースン)が広い、濡れてもいいような仕様になっています。洗面器部分が広いと、利用者は使いやすいし、メンテナンスとしても洗いやすいです。
水栓金具は手前に
水洗金具のレバーが手前にあってもいいと思います。先ほども書きましたが、思ったよりも車椅子は後傾体勢となりやすいので、奥側にあるものは手が届かなかったりします。介助する場合は介助者が取れればいいのですが、御自分で生活できるのであれば、やはり手前側に水栓取手があるほうが使い勝手はいいです。
自動水栓が取り付けられるタイプもありますね。
カウンター高さは実際に使ってみて
現時点で、誰が介護を受けるかわからない状態であれば、自分が椅子に座って使いやすい高さでいいと思います。
(果たして介護する人がいない状態でユニバーサルデザインの洗面台にするかはわからんが)
750mmがいいよって書いているところもあったけど、 パナソニックなんかがこの高さにしているね。
ちなみに、洗面台に昇降機能がついているものもあるけど、これはもう本格的な介護施設用だね。洗髪なんかもする場合は洗面台自体が動く仕様だとやりやすいです。
各メーカーのユニバーサルデザイン洗面台をご紹介
パナソニック:アクアハート
木目調が印象的なアクアハート。
カウンター下にゆとりのある空間を用意しており、間違いなく車椅子でも快適に使える。
自動水栓も設置できる。
蛇口には特に便利設計はない。
洗面ボウルの左右幅も歯磨きセットくらいなら十分おける。
ただ、肝心の木目調が少し、いや、かなり安っぽい。
LIXIL:ドゥケア・カウンター
さすがリクシルというのが、洗面周りの使い勝手の良さ。
普通の洗面台にもついてくる掃除が簡単なラクとれヘアキャッチャーや、石鹸を置くウェットパレットなんかがついてくる。
側板は斜めにカットが入っていて、車椅子の回転はしやすい。
グースネックの蛇口にすれば、やや気になるデザイン性も少し解消されます。
んが、そうなるとシャワーが使えなくなるので、介護面ではやや不利か。
標準のエコハンドルがプラスチッキーでこれが見た目でマイナスですね、個人的に。
ストレート形状のカウンターは結構惚れ惚れするシンプルなデザインではある。
TOTO:車いす対応洗面
こちらはパブリック向けの商品ですね。
パブリック向けということもあって、デザインは凡用。
だいぶスッキリしたデザインなので、自宅のメインの洗面台にはちょっとハードル高めですかね。 ただ、さすがTOTOということで、細かな機能面はLIXILとどっこい。
タッチスイッチの取り付け位置が決められるのが、 部分麻痺のある方にはおすすめです。
ちなみに、昇降式の、台の高さを変えられるタイプもあります。 これがあれば、家族の身長差も、立って使う人も座って使う人も、誰にでも使えるのでいいですね。
さすがの楽天でもパブリック製品はなかったな。
普及用の一般製品よりも値引きは辛い
専門書が一冊3000円とかするように、 一般に出回る用のものではなくて、こういった特別仕様の製品というのは、だいたい値引きされないんです。
TOTOの場合、普及品がサクアになりますが、60センチ幅で定価15万くらいのが、8万円くらいですもんね。
車椅子対応には30万円は覚悟
一方、うちの洗面台は30万くらいしましたね。
そのほか、介護対応に何十万かかかりましたが、将来必要になる経費が、今まとめて、ローンに組み込めたと考えれば、このタイミングでよかったかなと思っています。
ぶちくま家はTOTOの座ってラクラクシリーズ
今回、記事に起こしていて気づいたのですが、なんと、ぶちくま家の採用したTOTOの座ってラクラクシリーズが、ホームページで見れなくなっていますね。
カタログにはまだギリギリで載っていますが、これは商品入れ替えのタイミングでしょうかね。
TOTOの方、製品情報出たら一報ください。
洗面台キャビネットは必要十分確保できる
このタイプなのですが、とりあえず、カウンター下のスペースはある程度確保できる上に、ちょっと収納があります。
さらに、将来的に本格的に車椅子になったときには、キャビネットを外して奥行きを作ることもできる、と書いてあります。
ただ、実際にはこ工事が必要なやつで簡単には外れないのでご注意を。
カウンター幅は90センチの広々設計
カウンター幅は90センチモデルにしたので、結構広いです。
これくらいの広さがあると、車椅子で入り込んでもそれなりにゆとりを持って使うことができます。
また、手前側に水栓金具を持ってきたので、使い勝手はいいと思います。
もちろん、この辺りは実際に障害・機能低下がみられないと左右どちらに取り付けるべきかはわからないので、事前の対応は難しいのですが。
デザインは悪くなかった
側板がチープなんですが、いざはめ込んで見ると側板が見えなくなりました。全く気にならなかったのでよかったです。
収納の化粧板もかなりチープなんですけど、実はこれはオプションで、何万円か追加してちょっと高級感のある仕上げのものに変えました。
どうしても耐えられなかったんですよね、それまで検討していた洗面台の方がかっこいいし、安かったので。
さらに、鏡が見やすいように、スウィング三面鏡を採用。車椅子だと、鏡が奥にありすぎると見づらいですからね。
使用感のレビュー
ぶちくま本人は、ほとんど2階のLIXILの洗面台を使っているのですが。
親世帯はだいぶ満足して使ってくれています。
今は車椅子は使用していないのですが、足元がスッキリしているから、圧迫感がなくていいし、はめ込む場所が良かったのか、以外とマッチしてくれています。
化粧板のオプションは不要でしたね、ほとんど目にすることはないです。多分、画像でも全くわからないと思いますが、洗面台下の収納化粧板、意外とキラキラしてます。
カタログで見ると「洗面ボウルがプラスチックぽくて嫌だなぁ」と思っていたのですが、実物を見ると、そんなことはないですね。
まぁ、普通くらい、ですけどね。
ただ、(褒め上手な)友人が見たときに「かっこいい洗面台だね」っていってくれたのは、嬉しかったし救われましたね。
なかなか、こういった車椅子仕様を想定した家づくりの参考になるものがなかったので、
誰かの役に立てばいいかなぁと思います。
ではでは。
コメント
「ボウル 洗面 洗面 ボウル」に関する最新情報です。
大阪市がステンレス製の洗面ボウル「インダスター洗面」を発売。フラットバーと呼ばれるステンレス素材を使用し、エッジを薄くすることでシャープな印象に。底面は水が溜まりにくく、施工時間を約1/3に短縮するため洗面ボウル本体と壁面固定用のブラケットを一体化。
https://www.s-housing.jp/archives/351038
「車いす ユーザー 車いす ユーザー」に関する最新情報です。
PLTは愛知県刈谷市内の住宅展示場で、車いすから自動車への移乗をスムーズにするための実証実験を行っています。ウッドデッキに昇降機能を導入し、車いすで後部座席に乗り込んでから自動車の座席に移ることができる仕組みです。これにより、車いす利用者が外出しやすい環境を目指しています。
https://www.housenews.jp/house/26841
「マドンナ 車いす 座っ」に関する最新情報です。
カナダのコンサートで、車いすを利用していたファンがマドンナに座っていることを指摘されたが、ファンは怒りを感じていないと語った。マドンナはすぐに過ちを認めて謝罪し、ファンもマドンナに愛を示し、コンサートを楽しんだという。ファンはマドンナが自分が車いす利用者であることを知らなかった可能性も示唆している。
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_65f7a78ae4b0defe9b277112
「ボウル 水栓 洗面」に関する最新情報です。
埼玉県三郷市から発売された幅広の「ダブルボウル洗面」は、2つの洗面ボウルが並んだ形状で、2人同時使用や衣類のつけ置きが可能です。さらに、ホテルライクな雰囲気を演出する3タイプのボウルがあり、排水栓は銀・金・黒・古金・古銅の5色から選べます。価格は各8万8000円(税込)です。
https://www.s-housing.jp/archives/340760
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https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000943.000000640.html