我々ローコスト施主組合といたしましては、床材の選択にも「より安く、いいものを」探すことに余念がありません。
丈夫で汚れに強く、なにより安価な床材、クッションフロアについて紹介するよ。
クッションフロアは「水回りだけの床材」だと思ったら、大間違いなのです。
クッションフロアってどんな床材なの?
クッションフロアは、よくよく考えたら「カフェなどの床材」としても使用されているほどに「耐久性」があり、かつデザイン性に富んだ建築材料です。
もしかしたら、フローリングよりも優秀かも?
クッションフロアはメリットもデメリットもある床材ですが、「ただの安っぽいやつ」のイメージは、今はもうないんですよ。おしゃれな店舗にも使われるようになり、しかも耐久性も以前よりも大幅にアップしています!
クッションフロアのメリット
クッションフロアのメリットをまとめてみました。
① コストが安い
フローリングよりも、基本的な安価が安いうえに、貼るだけなので工賃もそれほどかからない。ゆえに、コストはフローリングより圧倒的に安いです。
単層フローリング、いわゆる無垢材フローリングと比べれば天と地ほど違います。
ブラックサンダーとゴディバくらいは違います。
でも、どちらもおいしいです。
② 施工が楽
上にも書きましたが、簡単に貼れます。ちょっと練習すれば素人でも貼れるらしいです。貼ったことないけど。
自分の持ち家になったらメンテナンスも自分でやりたいな、なんて方は日曜大工感覚で張り替えもオッケーです。
汚れが目立ってきて、特に凹凸は変化ないときなんかは、新しいものを上からそのまま貼ってもいいそう。
気軽に、まではいかなくても自分で模様替えできるのは素敵ですね。
③ 水に強い
これがクッションフロアの特徴といってもいいですね。
基本ビニール素材なので、水をはじきます。木材系はなんだかんだ腐りますからね。人口素材は強いですね。
水をはじくということは、汚れにも強いです。シミなんかもできづらい。
④ デザイン豊富
木目などの素材感に縛られないので、デザインは無限にあります。
キッチンとリビングをフローリングとクッションフロアで分けてアクセントにしたりしますね。
おしゃれ度で行ったら、リビングも思い切ってクッションフロアにすると、だいぶ攻め込んだ雰囲気のあるリビングになります。
⑤ 防音性が高い
子供を遊ばせる部屋を作る場合、クッションフロアを検討してもいい、と思うのは、防音性が高いからです。
うちみたいに、2世帯だと、どうしても子供が走り回った時に音が響くのが気になりますが、いかんせん、クッションフロアは「クッション」内蔵しているので、防音効果が高いです。
フローリングみたいな固い素材だと打撃音が異様に響きますが、クッションはそれを和らげてくれます。
クッションフロアのデメリット
クッションフロアのデメリットはやはりビニール製の「質感」です。
「木目」などの本物に似せたようなものだと、いくら製作技術が向上しているとは言え、「偽物」感が強くなります。
全然、本物と区別つかないレベルですけどね。
「無垢材」の近くにクッションフロアをしく場合は違和感が強まるので、いっそデザインを変えた方がスッキリすることもあります。
① 質感はやっぱり安っぽい
個人的には、あまりそう感じないのですが、やっぱり既製品感は強いですね。
最近は印刷レベルが上がって、凹凸などの表現が本物感をつよくて、下手なフローリング材なんかよりも色味も出て面白いです。
ただ、やっぱり本物とは違うので気になる人は気になりますね。
② 傷には強い、が一度傷がつくと大変
無垢材なんかはちょっと傷ついたくらいなら削ってニスぬればぴかぴか元通りですが、クッションフロアはそうはいかない。
傷はつきにくいとはいうものの、一度傷がつくと、傷から剥がれが目立ったりします。
張り替えも、柄物なので部分的な補修が難しく、結局前面張り替え、なんてことも。
③ へこみやすい
長期間、重量のある家具を置いておくと、クッションがある分、へこみが目立つようになります。
無垢材の場合はそれも味だな、と思うのだけど、クッションフロアの素材は、やっぱりへこみがあると余計に安っぽく見えるんですよね。
へこみの治し方は後で書きます。
④ 床暖房が使えない
今は、暖房器具も発達してきているので、むしろ床暖房なんてイニシャルコストもメンテナンスコストもかかる代物は時代遅れな気もしなくはないのですが、あのぬくもりに勝るものは現状ないというのも事実。
その床暖房が対応していません。(対応しているものも出てきているようですが)
クッションフロアの性質上、相性が悪いのですね。
床暖房システムが設置されている下地に仕上げ材(フローリングやカーペット、シート類)を施工する事は、多くの問題点や注意点があり、最も難しい施工の一つだといえます。床暖房使用による温度変化が引き起こす下地の伸縮、床材の伸縮が繰り返される事や、下地の水分が一気に上昇する事、また床暖房下地と非床暖房下地の温度差や下地表面に入るクラックや、そのクラックに対する補修方法等の問題点が挙げられます。
https://www.toli.co.jp/product_floor/yukadanbou.html
マンションなんかでもよく使われている
なにせ、安価で手間賃もかからないクッションフロアですので、マンションなどの床材にはよく使われていたりします。
デザインが木目にとらわれないので、ハイセンスなデザイナーズ物件なんかでもお目にかかったりしますね。
大家さん側にはメリットが多いわけですね。
耐久性も高く、施工が楽で、何より安い。
もちろん、施主にメリットがあるように交渉すれば、一番優秀な床材はクッションフロアといってもいいと思います。
フローリングはクッションフロアにするので、差額分安くしてください
と交渉しましょう。
賃貸のクッションフロアが凹んだら敷金はどうなる
クッションフロアのへこみに関しては、いじわるな契約でない限りは大家負担です。
仮住まいのマンションで、引っ越しの際にへこんでしまって敷金から払われたりするけど、これは経年劣化で当然起こりうること。
よほど変な念書にサインさせられていない限りは大家負担なのが通例です。
大体の人が、敷金は、理由もなく根こそぎ取られているのが現状ですけどね。
大手不動産業者ですら平気でやってますね。敷金は言わないと帰ってこない。これが基本です。
敷金は、こちらが貸してるだけのお金なんですけどね。
逆にクッションフロアに跡がついて支払わなければいけないパターン
いわゆる、借りた人の過失による場合は支払いの必要がでてくるということです。
家具を置くことは想定されているので(床に家具を置かない人はいないですよね)家具によるへこみは想定されるものとして、大丈夫であることが多いです。
ですが、大家に申告が必要になるような大型家具、重たいものについては注意が必要です。(グランドピアノとかね)
国土交通省の原状回復についてのガイドライン
原状回復とは
原状回復を「賃借人の居住、使用により発生した建物価値の減少のうち、賃借人の故意・過失、善管注意義務違反、その他通常の使用を超えるような使用による損耗・毀損を復旧すること」と定義し、その費用は賃借人負担としました。そして、いわゆる経年変化、通常の使用による損耗等の修繕費用は、賃料に含まれるものとしました。
⇒ 原状回復は、賃借人が借りた当時の状態に戻すことではないことを明確化
http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk3_000020.html
「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」について|国土交通省
国土交通省のガイドラインでも、「経年劣化」は貸した方(大家さん)の負担であると、はっきりと書かれています。
クッションフロアがへこんだときの対応策
ぶちくまの家のクッションフロアもさっそくへこみができていたので、どうしようかと頭を抱えていたところです。
クッションが生きているうちは放っておけば反発性で戻る
頭を抱えているうちに寝てしまい、起きたらへこみは治ってました。
まだ反発力があるうちは家具を少しずらしておくだけで自然と治るみたいですね。
つまり、お引越しを考えている方であれば、まず大きな家具は数か月前にずらしておくだけである程度もとに戻る可能性があります。
先にも書きましたが、請求されるべき部分ではないのですが、余計な争いは生まぬが吉です。
持ち家の方は、気になるようだったら定期的にずらしたりしておくと、一か所に負担がかからなくていいですね。
なかなか戻らないときは熱の力を使う
それでもなかなか戻らない場合は、2つの方法で解決することができます。
- 凹んだ跡に蒸しタオルを置いておく
- クッションフロアに当て布をして、ドライヤーか低音のアイロンを凹んだ場所に当てる
住宅用のクッションフロアの構造は、表面からクリア層、プリント層、発泡層、不織布の4層構造になっており、やわらかい踏み心地が特長の、クッション性のある床材です。
https://www.diy-shop.jp/contents/diy-school-pvc_floor/floor_recom.html
クッションフロアは、塩化ビニルでできているので、先ほどのように、基本的には「元に戻ろうとする」性質があります。
また、熱で変形しやすく、すこし柔らかくなるので、少しの時間温めることで、凹んだ状態で固まったクッションフロアが、元に戻ろうとする力で凹んだ跡が元に戻ることもあります。また、熱で発泡層が少し膨らむ、ということもあります。
蒸しタオルの場合は
絞れるギリギリの温度のお湯をタオルで浸すか、火傷に注意しながら電子レンジで蒸しタオルを作ります。
蒸しタオルを、凹み部分に当てるだけでOKです。
クッションフロアの発泡層まで熱が十分伝わるくらいの時間放っておけば大丈夫。
ドライヤーやアイロンで凹み部分を温める
カーペットのへこみなんかは低温のアイロンやドライヤーで温めると戻りますが、クッションフロアは熱に弱いので注意が必要です。塩化ビニールなので溶ける可能性もあります。
「引っ越しの引き渡しの時だけ、一瞬だけよく見せたい」という理由ではない場合は、無理に熱で元に戻すのは良くないみたいです。
個人的には、熱めの蒸しタオルを置いておくくらいでいいかと思います。
おすすめのクッションフロアは?
まぁ、お勧めも何も自分で好きなデザインを選ぶだけではあるのですが。
ただ、最近は同じ塩化ビニルでも「フロアタイル」という、クッションフロアをぎゅっと圧縮してタイルにした頑丈なものや、クッションフロアでも「土足対応」できるような耐久性の強いものがあります。
一般住宅用と店舗用の違いと「介護対応」にするなら
知識として、一般住宅用と店舗用と2種類(もっとあるかもしれないけど)あります。つまり、土足に耐えられるかどうか、というところなのですが。
ぶちくま家は店舗用を住宅に使っています。用途が違うようですが、ハウスメーカーと十分に検討し、そう決めました。
これは、2世帯住宅を検討している方は必ず考えてもらいたい。
寿命は伸びるが健康寿命は伸び悩む
スフィンクスのなぞなぞで、「朝は4本、昼は2本、夜は3本、この生き物なんだ」という問いが有名だけど、二本足のまま大往生を遂げる方は、そうそういないのです。
つまり、何が言いたいのかというと、杖や車いすに対応している床材じゃないと長くは持たないよ、ということ。杖も車いすも、傷がつきやすいものですから、少しでも耐摩耗性が高いほうがいいですね。
ということで、我が家は土足にも耐えうる店舗用クッションフロアを貼りました。どちらの素材にしてもへこみには弱いので、ただ住宅に使用するだけなら価格も安い「住宅用クッションフロア」をお勧めします。
フロアタイルというビニル系素材も
こちらもビニール素材なのだけど、クッションフロアのクッションを厚く固めたような素材です。
タイルのように使うので、貼るのも少し大変。そして、クッションフロアより高い。我々は何も言わずにクッションフロアを選びましょう。
車椅子を利用するならフロアタイルはお勧め
フロアタイルといったり、ビニル床タイルといったり、呼び方はさまざまですが、これらのビニールでありながら硬い素材は「店舗の床などにも採用される=土足対応できる」くらいに耐久性があります。
簡易なものだと、既にあるフローリング床の上に敷いたり貼り付けたりする音ができるものもあり、DIYでの設置も可能です。車椅子利用はどうしても床を傷つけてしまうため、ある程度張り替えも視野に入れながら、事前準備として「貼りやすい床」にしておくことが施行時のポイントになりそうです。
おくだけタイプだと、車椅子利用時に「ズレる」ことがストレスになるかもしれません。個人的には安全に車椅子を利用するならしっかりと粘着させるタイプがお勧め。
オススメのクッションフロアメーカーは
最後に、我が家で使用したメーカーをお勧めします。我が家はいたるところにクッションフロアをつかいました。めっちゃ多用しました。いろいろ表情が変わっていいのですが、あまり奇抜なデザインを使わなかったのが悔やまれます(ブロガー的に)
木目の比較もしているので、色味に悩んだ際には参考にしてください。
SANGETSU
ちなみに、先ほどはリビングの床の凹み写真だったのですが、こちらはサンゲツの店舗用ライムストーン柄でした。
メモではCM2244でとなっているのでちょっと怪しいところですが、CM-1249ですね。住宅用ならHM-1105と一緒です。
サンゲツは木目もきれいですね。木目を比較するために、トイレと廊下のあいだを写真に収めてみました。
フローリングとクッションフロアの比較画像
画像でわかりやすく比較してみましょう。
- クッションフロアは「サンゲツ」のCM-1225「チェリー柄」
- フローリングは「朝日ウッドテック」のライブナチュラル「ブラックチェリー柄」
- ドア、ドア枠はダイケン「ハピアシリーズ」の「チェリー柄」
色味がそれぞれ違うので、同じ「チェリー系」でも、合わせるのはかなり難しいです。
シンコール
SINCOL(シンコール)のクッションフロアについてまとめます。
我が家はトイレなどに使用
たとえば、トイレにサンドストーンという柄を入れてみました。
SANGETSUとどちらがいいかと言われると「どちらもいいよなぁ」くらいしかいえないので恐縮ですが、日常生活の機能面でクッションフロアの性能が発揮されると実感でいることはほぼないです。
言い換えると、本当に気に入ったデザインを取り入れていくだけでもいいな、と感じるところです。
クッションフロアまとめ
記事をご覧いただき、ありがとうございました。
クッションフロアは、リフォームやDIYなどでも簡単に取り入れることができるので、今後も注目したい床材です。木目のデザインに縛られずに内装をデザインしたいときや、介護や車椅子生活で摩耗しやすい床材の対策としても選択肢に入ってくると思います。
クッションフロアのいいところ
- 施行時のコストが安い
- 自分で貼れるくらいに簡単
- 撥水性が高い
- 耐久性の高いものも多い
- 木目じゃない床にできる
- 防音効果にも優れている
- クッションがあり介護・育児で使いやすい
クッションフロアのデメリット
- 施工してすぐはビニル独特の匂いが気になるかも
- 実際に見ると質感が「思ってたんと違う」になりがち
- 傷(破れ)がついたら張り替えが必要
- 凹みには弱い
- 床暖房の対応ができない場合も
コメント
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