アオリイカがエギを追ってくるのに、足元で止まる、触るだけ、少し近づいて離れる。秋エギングではよくある悩みです。
先に結論を言うと、追尾があるなら「エギを小さくする」だけでなく、まずフォール速度・止め方・シャクリ方・見せる距離を変えるのがおすすめです。YAMASHITAのサイトフィッシング解説でも、抱かないイカには沈下速度を遅くする、エギを逃がして反応を変える、岩などを使って考える時間を与えるといった複数の対処が紹介され、2.5号へのサイズダウンは最終手段の一つとされています。
2026年の新潟でも、3号シャローで当たるのに乗らず2.5号へ替えてキャッチした例がある一方、9月後半には手前のイカが追いにくく、沖を3号以上で狙った例もあります。「追うのに抱かない=小さいエギに替えれば解決」ではありません。
- 結論|追うのに抱かないときは「サイズ」より先に抱かせ方を変える
- 「追尾してくる」と「抱く」は別の段階
- なぜエギを追うのに抱かない?考えたい5つの原因
- 最初に変えたいのはフォール|ゆっくり沈める・落とし方を変える
- 追ってきたら「止める」だけでなく、逃がす方法もある
- エギを小さくするのは有効。ただし最初の一手に固定しない
- 群れの見えイカは真ん中へ投げ込まない
- 足元の見えイカだけに固執しない|沖・底・別方向も探す
- 2026年新潟の実例から見る「変える順番」
- 反応別|粘る・エギを替える・場所を替える判断
- やりすぎに注意|同じ一杯を追い続けない
- エギを追うのに抱かないときの判断フロー
- 秋アオリイカがエギを追うのに抱かないときのFAQ
- まとめ|追尾があるなら「抱く瞬間」を作る。反応が消えたら視野を広げる
- 参考にした情報
結論|追うのに抱かないときは「サイズ」より先に抱かせ方を変える
エギを追ってくるということは、少なくともその個体がエギの動きに反応している状態です。ただし、追尾だけで活性や場所全体の良し悪しまで断定はできません。
まずは次の順番で変えると、何が効いたのかを確認しやすくなります。
- フォール速度を変える:抱く時間を作る。
- シャクリ回数・強さを変える:追わせすぎない。
- ステイ・見せる時間を作る:距離を詰める間を与える。
- 追わせる距離と立ち位置を変える:足元まで寄せすぎない。
- エギサイズを変える:2.5号へのサイズダウンも候補にする。
- レンジ・投げる方向・場所を変える:手前の見えイカだけに固執しない。
「追尾してくる」と「抱く」は別の段階
サイトフィッシングでは、アオリイカがエギへ寄ってくる様子を目で確認できます。しかし、エギを見る、追う、距離を詰める、触る、抱くという反応は同じではありません。
YAMASHITAは、秋のサイトフィッシングで「エギについて来て見ているが抱かない」「一瞬触って後ろへ下がる」といった状況を想定し、ゆっくり沈むシャロータイプへの変更を対処法として挙げています。
そのため、追尾を確認したら「イカはいる」と考える材料にはできますが、同じ動きを繰り返せば抱くとは限りません。どの動きで近づき、どの瞬間に離れたかを見ることが次の一手につながります。
なぜエギを追うのに抱かない?考えたい5つの原因
フォールが速く、抱く間が短い
エギには反応するのに、フォールへ入ると距離が縮まらない場合は、沈下速度が合っていない可能性があります。YAMASHITAは、見ているのに抱かない場合の一手としてシャロータイプを挙げています。
シャクリが強すぎて追うだけになっている
シャロータイプは浮き上がりやすいため、同社はベーシックタイプと同じ感覚で強く・多くシャクらず、アクションを弱める、シャクリ回数を減らすといった調整を紹介しています。追わせることだけを目的にすると、抱く間を作れないことがあります。
足元まで寄せすぎて距離が詰まらない
イカが追ってきてもエギとの距離が縮まらないケースについて、YAMASHITAは手前の岩や石積みを利用してエギを止め、じっくり近づかせる方法を紹介しています。ただし、足元に寄せすぎると警戒する場合があるため、目で見える範囲でも少し離れた場所で行うとしています。
同じ見せ方を繰り返している
サイズや沈下速度を変えても抱かないとき、YAMASHITAはエギを近づけては逃がす、いったん視界から消して別方向から入れ直すという方法も紹介しています。反応があるからと同じコース・同じフォールだけを繰り返すより、見せ方そのものを変える考え方です。
時期が進み、長く追わなくなっている
YAMASHITAの2026年9月18日の解説では、秋の序盤は足元まで追うサイトフィッシングが成立しやすい一方、秋が深まりイカが成長すると、長い距離を追わなくなりサイトで釣る難度が上がると説明しています。
9月後半〜10月に「前は足元まで追ってきたのに追わなくなった」と感じても、必ずしもイカがいないとは限りません。沖・深いレンジ・潮のある場所へ探索範囲を広げます。

最初に変えたいのはフォール|ゆっくり沈める・落とし方を変える

追尾はあるのに抱かないときは、まず「エギを追わせる動き」より抱かせるフォールを変えます。
YAMASHITAは、抱かない見えイカに対して沈下の遅いシャロータイプへ変更する方法を紹介しています。また2026年9月24日の解説では、テンションフォールとフリーフォールは「どちらが釣れるか」ではなく、釣り場の状況に応じて選ぶことが重要としています。
| 反応 | 最初に試すこと | 見るポイント |
|---|---|---|
| 追うがフォールで離れる | 沈下を遅くする | 距離が縮まるか |
| 追うがエギが浮きすぎる | シャクリを弱く・少なくする | 同じレンジを通せるか |
| 触るが乗らない | フォールの張り方を変える | 触る位置・ライン変化 |
| 底付近だけ反応 | レンジを下げる | 沈下速度と底取り |
シャロータイプは沈下が遅いため、ベーシックタイプと同じレンジを通したい場合は、シャクリを弱く・少なくし、フォール時間を長めに取る必要があります。
追ってきたら「止める」だけでなく、逃がす方法もある
見えイカが近づいているのに最後の距離を詰めない場合は、ずっと待つだけでなく、反応を変える方法もあります。
YAMASHITAは、イカが近づいたらエギを離し、また追ってきたら離すことで小魚が逃げるように演出し、いったんエギを視界から消して別方向へ投げ直す方法を紹介しています。
逆に、速い動きで距離が縮まらない個体には、岩や石積みの上でエギを止め、考える時間を与える方法もあります。「もっと動かす」か「もっと止める」かを、追尾距離の変化で選ぶのがポイントです。
エギを小さくするのは有効。ただし最初の一手に固定しない
2.5号へのサイズダウンは秋イカに有効です。2026年9月1日の新潟・中越沿岸では、3号シャローでアタリがあるのに乗らず、2.5号へ替えてすぐキャッチした実釣例があります。
一方、YAMASHITAのサイトフィッシング解説では、最初から小さいエギだけを使うのではなく、沈下速度や見せ方を変えた後の「さらなる一杯」を狙う手段として2.5号へのサイズダウンを紹介しています。
さらに2026年9月13日の糸魚川方面では、手前のアオリイカがなかなか追わず、3号で沖を狙って遠くで掛ける展開でした。9月24日の中越沿岸では13〜22cmを3号SS・3.5号SSで狙った実釣もあります。
つまり、見えイカが小さく近距離で追うなら2.5号、秋が進み手前の追尾自体が弱いなら3〜3.5号で沖・レンジを広げるというように、反応で使い分けます。
群れの見えイカは真ん中へ投げ込まない
複数のアオリイカが見えると、群れの中心へ直接エギを入れたくなります。YAMASHITAは、群れの真ん中へ投げると群れが散る可能性があるため、少し離れた場所へ投げ、活性の高い個体を群れから離して狙う方法を紹介しています。
2026年9月5日の佐渡でも、シャロー藻場を広く探って3杯が同時追尾し、その中から1杯をキャッチした実釣例があります。
見えている数が多いほど、全部を同時に狙わず、まず反応の速い個体を見ます。
足元の見えイカだけに固執しない|沖・底・別方向も探す
追ってくるイカがいると、その個体だけを何投も狙いたくなります。しかし、見えている一杯がその場所で最も釣りやすい個体とは限りません。
2026年9月5日の佐渡では、追尾する姿が見えても乗せきれない場面があり、場所を移動しながら別の反応を拾っています。また同日の夜も、反応がなくなると移動して別の場所で追加しています。
秋が進むと長い距離を追わない個体も増えるため、足元の見えイカだけで判断せず、沖・底・潮の効く場所へ投げ直します。
2026年新潟の実例から見る「変える順番」
| 状況 | 実例・判断 | 次に変えること |
|---|---|---|
| 3号で当たるが乗らない | 9月1日中越沿岸で2.5号へ変更後キャッチ | サイズダウン |
| 追尾するが乗せきれない | 9月5日佐渡で見えイカに苦戦 | 見せ方・場所を変える |
| 3杯同時に追尾 | 9月5日佐渡で1杯をキャッチ | 反応の速い個体を狙う |
| 手前が追わない | 9月13日糸魚川で沖狙い | 3号で距離を出す |
| 9月後半、良型化 | 9月24日中越沿岸で13〜22cm | 3〜3.5号で沖・中層も探る |
時期や場所が違う個別事例なので、同じ変更で必ず釣れるわけではありません。重要なのは、「追う・止まる・離れる・触る・追わない」のどこで反応が変わるかを見て、一つずつ条件を変えることです。
反応別|粘る・エギを替える・場所を替える判断
| 見え方 | 判断 | 試したいこと |
|---|---|---|
| 何度も追って距離も縮まる | 少し粘る | フォール・ステイを変える |
| 追うが一定距離から近づかない | 見せ方変更 | 止める、岩を使う、逃がす |
| 触るが乗らない | エギ変更 | 沈下速度・サイズ・フォールを変える |
| 群れが散り始めた | いったん外す | 離れた方向へ投げ直す |
| 数投で追尾が消えた | 場所・レンジ変更 | 沖、底、別コースを探す |
| 手前に見えイカがいない | 見えイカ探しをやめる | 底を取り、通常のエギングへ戻す |
YAMASHITAは2026年9月18日の解説で、イカが見える時期こそ、あえてサイトフィッシングだけに頼らず、底を取って基本通りに釣る練習を勧めています。見えイカを釣ることだけが秋エギングではありません。
やりすぎに注意|同じ一杯を追い続けない
見える一杯に反応があると、何度も投げたくなります。ただ、同じ角度・同じエギ・同じフォールで反応が弱くなっているなら、状況を変えます。
- 同じ個体へ何投も入れ続けない
- 群れの中心へ直接投げ込まない
- 足元へ寄せることだけを目的にしない
- 小さいエギだけへ固定しない
- 追尾が消えたら沖・底・場所変更も使う
反応が落ちた個体を粘るより、別の活性の高い個体や別の地形を探した方が効率的な場合があります。
エギを追うのに抱かないときの判断フロー

追尾の距離を確認し、フォール、シャクリ、見せ方、サイズ、レンジ、場所の順に一つずつ変えると、どの変更で反応が変わったかを判断しやすくなります。
- どこまで追うかを見る:距離が縮むか、一定距離で止まるか。
- フォールを変える:シャロータイプや落とし方を試す。
- シャクリを弱く・少なくする:エギを同じレンジへ残す。
- 止める/逃がすを試す:反応の変化を見る。
- 必要ならサイズを下げる:2.5号へ変更する。
- 追尾が弱いなら沖・底へ広げる:3〜3.5号も使う。
- 反応が消えたら場所を替える:一杯へ固執しない。
秋アオリイカがエギを追うのに抱かないときのFAQ
- Q追ってくるなら、その場所で粘った方がいいですか?
- A
何度も距離を詰めるなら少し試す価値があります。ただし反応が弱くなる、同じ距離から近づかない、追尾が消えるなら、フォール・方向・レンジを変え、それでも反応がなければ場所変更を考えます。
- Q抱かないときは2.5号にすればいい?
- A
サイズダウンは有効ですが、毎回の正解ではありません。まず沈下速度・シャクリ・ステイを変え、近距離の小型には2.5号、手前が追わない時期や沖狙いでは3〜3.5号も使い分けます。
- Q足元まで追ってきたら、その場でエギを止めればいい?
- A
止める方法はありますが、足元へ寄せすぎると距離が縮まらない場合があります。見える範囲でも少し離れた岩・地形変化を利用して止める、または一度逃がして別方向から見せる方法もあります。
- Q見えイカが追ってこなくなったらシーズン終了ですか?
- A
追尾が減っただけではシーズン終了とは判断できません。YAMASHITAは、秋が深まり成長すると長い距離を追いにくくなると説明しています。沖・深いレンジ・潮のある場所へ探索範囲を広げます。
まとめ|追尾があるなら「抱く瞬間」を作る。反応が消えたら視野を広げる
秋アオリイカがエギを追うのに抱かないときは、すぐサイズだけを下げるのではなく、まずフォール・シャクリ・ステイ・見せる距離を変えます。
追うけれど距離が縮まらないなら止める、反応が鈍いなら逃がして見せ直す、小型で近距離なら2.5号へ落とす。逆に秋が進んで手前の追尾自体が弱いなら、3〜3.5号で沖・底・潮のある場所へ広げます。
「追ってきた一杯をどうしても釣る」より、反応を観察し、ひとつずつ条件を変えることが次の一杯につながります。
参考にした情報
- YAMASHITA「エギンガー必見!サイトフィッシングで秋イカを釣る5つのテク」
- YAMASHITA「テンションフォール・フリーフォールどっちがいいの!?」(2026年9月24日)
- YAMASHITA「イカが見える時期が上達のチャンス!」(2026年9月18日)
- YAMASHITA「2026年9月5日 新潟県佐渡市 アオリエギング釣果情報」
- 上州屋 燕三条店「2026年9月1日 中越沿岸」ほか
- 上州屋 伊勢崎店「2026年9月13日 糸魚川方面」







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