10月の新潟アオリイカは、9月より良型を狙いやすくなる時期です。ただし、「10月になったら小型が消える」「3.5号に替える」「全部深場へ移る」と一気に切り替える必要はありません。
2026年9月21日には新潟県内で胴長20cmのナイトエギング釣果が出ています。一方、9月19日の新潟東港第2東防波堤管理釣り場では午後に8〜11cmも記録されており、9月後半の時点ですでにサイズ差が大きくなっています。
10月は、9月の浅場・見えイカ中心の釣りを全部捨てるのではなく、沖・潮・レンジ・ボトムまで探索範囲を横にも縦にも広げる時期と考えると整理しやすくなります。この記事では、2026年9月21日時点の最新情報と、2025年10月の新潟実釣例を使って狙い方を組み立てます。
結論|10月は「大型化」より探索範囲を広げる
10月の変化を一言でまとめるなら、見える新子を探す釣りに、沖・潮・深いレンジ・回遊を加えることです。
YAMASHITAは、秋序盤は足元まで追ってくるアオリイカをサイトフィッシングで狙いやすい一方、秋が深まり成長すると長い距離を追わなくなり、見えイカを釣ることが徐々に難しくなると2026年9月18日の解説で説明しています。
SHIMANOも、秋が進むにつれて潮通しの良いエリアを捕食回遊する良型が狙えるようになるとしています。そのため10月は、足元の追尾だけで判断せず、沖の潮、ブレイク、ボトムなど「見えない範囲」を探れるかが重要になります。
2026年9月後半、新潟ではもう20cm級が出ている
10月の記事を考えるうえで重要なのが、2026年9月後半の現状です。9月21日、新潟県内では胴長20cmのアオリイカがナイトエギングで釣れています。
9月17日の佐渡では12〜17cmを19杯。スタッフは「手前に見えるイカは少なく、沖の深場でのヒットが多かった」と記録し、3号以上のエギを使っています。つまり、9月後半の段階ですでに、見える新子だけでなく沖・深場を探る状況が出ています。
一方、新潟東港第2東防波堤管理釣り場では、9月19日午後に8〜11cmが2杯、9月20日は午後になってもアオリイカの数が伸びなかったと記録されています。良型が出始めても、小型が消えるわけでも、毎日好調になるわけでもありません。
9月と10月は何が変わる?

9月と10月の違いは「何号を投げるか」だけではありません。釣り方の重心が少しずつ変わります。
| 見るポイント | 9月の考え方 | 10月の考え方 |
|---|---|---|
| サイズ | 小型中心だが後半は20cm級も混じる | 10cm台と20cm前後が混在し、良型の期待が上がる |
| 見えイカ | 追尾を見ながら反応を探しやすい | 見える個体だけで判断しにくくなる |
| 距離 | 足元〜近距離の変化も重要 | 沖の潮・シモリ・ブレイクまで広げる |
| レンジ | 浅場から探しやすい | 表層だけでなく中層・ボトムも確認する |
| エギ | 2.5〜3号が使いやすい場面が多い | 3号中心に3.5号の出番が増えるが固定しない |
10月は「浅場を捨てる」のではなく、浅場だけで反応がなければ沖・潮・レンジへ広げる。これが9月からの一番大きな変化です。
10月前半|小型も残る。浅場+沖の潮を探す
10月前半は、9月の釣り方がまだ有効な場面と、沖を狙う必要がある場面が混在します。2025年10月3日の中越沿岸では14〜18cmを6杯。3号シャローから始め、さらに沖を狙うため3.5号シャローへ変更すると反応が上がり、その日の最大20cmも出ています。
10月7日の中越沿岸では12〜24cmが記録され、3.5号シャローを遠投。手前ではほぼヒットせず、遠投した先の潮で乗るケースが多かったとされています。小型も混ざりながら20cm超も出る、10月前半らしいサイズ幅です。
この時期は「良型を狙うから大きいエギ」と決めるより、沖まで届かせたい・潮の効いている場所を探したいという理由で3〜3.5号を使う方が実践的です。

10月中盤|20cm前後を意識しつつレンジを広げる
10月中盤は、20cm前後の実例が目立ち始めます。2025年10月12日の糸魚川方面では20.5cmが持ち込まれ、上州屋は数釣りがやや難しくなる一方、20cm超の釣果が聞かれるようになったとしています。
ただし、サイズアップを「深場だけ」と結びつけないことが大切です。潮が効く位置、回遊ルート、表層〜ボトムのどこに反応があるかを探します。良型を意識しつつも、まず当日のレンジを見つけることが優先です。
10月後半|数より良型になる日も。小型も残る
10月後半は20cm台半ばの実例もあります。2025年10月24日の中越沿岸では11〜25cmを4杯、10月30日には約24.5cmが記録されています。10月31日の寺泊沖ティップランでも20〜24cmが9杯でした。
一方で、同じ10月31日の糸魚川周辺では胴長12cmが1杯という実釣もあります。月末だから小型がいなくなるわけではありません。
そのため10月後半は、「大型だけ狙う」というより、数が出にくい日でも沖・潮・レンジを丁寧に探し、良型の可能性を残す時期と考えます。
エギは2.5・3・3.5号をどう使い分ける?
YAMASHITAは、9〜10月の小型には2.5〜3号、秋が深まる10〜11月には3〜3.5号をサイズ選びの目安としています。ただし、イカの大きさだけでなく水深でも選び、10〜15mなど深い場所では秋の早い時期でも3.5号を使うケースがあると説明しています。
| エギ | 10月での役割 | 使う理由 |
|---|---|---|
| 2.5号 | 小型・浅場・追尾はあるが抱かない場面 | サイズ感やフォールを小さく見せたい |
| 3号 | 10月の基準にしやすい | 飛距離・サイズ感・操作性のバランス |
| 3.5号 | 沖・深場・潮・良型を探す | 遠投やレンジ攻略の必要性が上がる |
10月だから3.5号固定ではありません。2025年10月3日の中越沿岸でも3.5号で反応が上がった後、3号で最小14cmを釣っています。現場のイカのサイズと必要な飛距離・水深・潮で使い分けます。
「10月だから深場」は正しい?
10月は沖や深いレンジを意識する価値が上がりますが、月が変わっただけで全部のイカが深場へ移動するわけではありません。
2024年10月1日の寺泊沖ティップランでは、スタッフが当日の水温を見て「まだ深場にイカが移動するには早すぎる」と判断し、途中から岸寄りへ移動しています。結果的に浅い側へ移動してから反応が出ています。
SHIMANOも、秋のイカが成長し、冬へ向かうにつれて水温の安定した深場へ移動すると説明しています。つまり、10月は「深場へ移行する途中」と考え、水温・潮・ベイト・当日の反応を見ながら浅場と深場を行き来するのが自然です。
朝夕・夜・日中はどう選ぶ?
10月も朝夕マヅメは有力ですが、時間帯だけで決める必要はありません。潮が動く、沖に潮目が出る、ベイトが入る、風が落ち着くなど、変化が重なるかを見ます。
日中は地形や潮目を見やすく、初場所の情報収集に向きます。夜はナイトエギングの良型例もありますが、暗さによって足元と波の変化を把握しにくくなります。10月は日没も早くなるため、夕方から入る場合は明るいうちに足場と退路を確認します。
風・波がある日はどう判断する?
10月は「良型が出るかもしれない」と無理をして入る時期ではありません。2025年10月8日の中越沿岸では、ボトム付近で20cmを含む3杯を釣った後、うねりが強くなったため危険と判断して終了しています。
風が強い日は、風向き→ライン操作→エギが沈むか→波・うねり→安全の順で考えます。風裏へ移動できても、うねりや高波は別に確認します。波が足場へ上がる、姿勢が安定しない、暗くて海況を把握できない場合は、釣果より中止を優先します。
9月から持ち物をどう変える?
10月は道具を全部入れ替える必要はありません。9月の装備に、沖・深場・冷え込みへ対応できる選択肢を足します。
- エギ:2.5号を残しつつ、3号と3.5号の比率を増やす
- 沈下タイプ:シャローだけでなく、標準・ディープも用意する
- ライト:夕方から暗くなる時間が早いため、ヘッドライトを早めに準備する
- 防寒:夜・朝は体感温度が下がるため、薄手の防寒を追加する
- 安全装備:ライフジャケット、滑りにくい靴、足場に応じた装備を継続する
「10月だから3.5号を買う」より、今の手持ちで浅場・標準・深場をどう分担できるかを見ると無駄がありません。
10月の新潟アオリイカ、釣行判断フロー

10月はサイズアップだけを期待するより、当日の反応から探索範囲を広げると組み立てやすくなります。
- 立入可否と海況を確認する:風・波・うねりが危険なら中止する。
- 浅場と見える変化から確認する:藻・シモリ・ベイト・追尾を見る。
- 反応が薄ければ沖へ広げる:潮目、沖のシモリ、ブレイクを探す。
- 表層で反応がなければレンジを下げる:中層、ボトムまで確認する。
- 必要に応じて3〜3.5号へ上げる:飛距離、水深、潮への対応を理由に選ぶ。
- 小型や追尾があればサイズダウンも残す:2.5号を完全に外さない。
- 反応がないなら場所を変える:10月も一か所へ固執しない。
10月の新潟アオリイカでよくある質問
- Q10月は3.5号だけ持っていけばいい?
- A
3.5号の出番は増えますが、固定はおすすめしません。10月でも10cm台の小型は残ります。3号を基準に、沖・深場・潮では3.5号、浅場や小型・追尾への対応では2.5号を残すと調整しやすいです。
- Q10月は深場だけ狙えばいい?
- A
いいえ。過去の新潟実釣では10月1日に水温から深場への移動がまだ早いと判断し、岸寄りへ移って反応が出た例があります。浅場から入り、反応が薄ければ沖・中層・ボトムへ広げる方が柔軟です。
- Q10月は何cmくらいのアオリイカが釣れる?
- A
年・場所・日によって大きく変わります。2025年の新潟では10月前半に12〜24cm、中旬に20.5cm、後半には24〜25cm級の実例がある一方、10月31日でも12cmの例があります。サイズ幅がある前提で考えてください。
- Q10月は9月より釣れなくなる?
- A
単純に釣れなくなるとは言えません。見えイカをテンポよく拾う釣りは難しくなることがありますが、沖の潮や回遊、ボトムを探ることで良型を狙える場面が増えます。釣り方の重心が変わると考える方が近いです。
まとめ|10月は「9月の延長+沖・潮・レンジ」で考える
2026年9月21日時点で、新潟ではすでに胴長20cm級が出始め、佐渡では沖の深場でのヒットが多い実釣も確認されています。一方で、小型も残っており、10月へ入った瞬間に釣り方を全部変える必要はありません。
10月の基本は、9月の浅場・地形変化・見えイカの釣りに、沖・潮・中層・ボトムを追加することです。3号を基準にしながら、飛距離・水深・潮に応じて3.5号、小型や浅場では2.5号も残します。
「10月だから大型」「10月だから深場」ではなく、当日の反応を見て探索範囲を広げる。その考え方なら、10月前半の小型混在から後半の良型狙いまで対応しやすくなります。
参考にした情報
- 上州屋「2026年9月21日 新潟県内アオリイカ釣果」
- 上州屋 新潟赤道店「2026年9月17日 佐渡島」
- ハッピーフィッシング東港「2026年9月19〜20日 釣果情報」
- YAMASHITA「イカが見える時期が上達のチャンス!」2026年9月18日
- YAMASHITA「エギの色・サイズの選び方」
- SHIMANO「秋イカ実績エギカラー」
- SHIMANO「エギングの基礎知識」
- 上州屋 燕三条店「2025年10月3日・7日 中越沿岸」
- 上州屋 燕三条店「2025年10月8日・24日・30日 中越沿岸ほか」
- 上州屋 上越店「2025年10月12日 糸魚川方面」
- 上州屋 新潟女池店「2025年10月31日 寺泊沖」
- 上州屋 岡谷店「2025年10月31日 糸魚川周辺」
- 上州屋 新潟赤道店「2024年10月1日 寺泊沖」






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